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散歩道・13~由木村

 先日放映されたNHK番組『ブラタモリ』では“八王子はなぜデカい?”がテーマだったが、その最後のピースが“由木村”だった。甲州街道の宿場町だった八王子は戦国時代は軍事的要衝で幕末~明治時代には絹織物の集積地としてその重要性を増していった。一時は富岡製糸工場を上回る日本一の製糸工場がありそれを横浜に運び輸出するため“絹の道”が整備され“鑓水商人”は莫大な財を成した。しかし鉄道(現:横浜線)の開通により“鑓水商人”はあっという間に没落する。戦後、八王子を更に発展させたのが“由木村”で昭和39年(1964年)に八王子市に編入され、その後高度成長時代のベッドタウンとして“多摩ニュータウン開発”が進み八王子の人口が急増した。由木村は現在の“鑓水”“上柚木”“下柚木”“中山”“越野”“堀之内”“南陽台”“南大沢”“別所”“松木”“松が谷”“鹿島”“東中野”“大塚”“絹ヶ丘”があり、このブログには度々登場する地名だ。
 写真はテレビ画面だが、中央やや左側を斜めに走る鉄道路線が京王相模原線で一番下が京王堀之内駅。その先の線路が隠れる部分が南大沢駅になる。京王相模原線は更に左に曲がりながら進み4キロ先が終点橋本駅。そこでは中央リニア新幹線の“神奈川県駅(仮称)”が建設中で昨日初めて報道陣に工事進捗状況が公開された。南大沢駅のすぐ左のピンク色の建物群がアウトレットでその右下に拡がる森は松木日向緑地。その丘の上に東京都立大学がある。目を右下に向けるとY字部分があるがこれは多摩川支流の大栗川で右が少し切れるがその先は東京都立大学の北側を流れているのが見える。Y字から左にあるのは大田川で南大沢駅の近くは暗渠になり水源は画面左上の緑地の小山内裏公園(大田切池)になる。
 画面左側の緑地は手前から蓮生寺公園、長芝原緑地、別所実緑地、別所やまざくら公園、南大沢1号緑地でその先は南大沢駅。画面右側の東京都立大学の後方は上柚木公園でその先は“絹の道”のある鑓水。大栗川の水源になる。タモリさんが番組最後で眺めた八王子中心方向は画面右上の緑地の更に先になる。内緒だがこの画面に我が家が映っている。
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ヒトツボクロ・2~高尾山3号路

 ラン科ヒトツボクロ属の「ヒトツボクロ(一黒子)」。草丈は10センチほどで5~6月に総状花序を付け長さ1センチほどの小さな花を咲かせる。花は褐色を帯びた淡黄緑色で幅は7~8ミリ。1本の花茎に1枚の葉が付く。これは高尾山“3号路”のもの。
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ブナ・6~ブナハツノフシ

 ブナ科ブナ属の「ブナ(ぶな※)」。その葉の主脈上に長さ8~9ミリの赤いツノ状の虫えい(虫こぶ)が出来ている。以前見たイヌブナの葉のブナハツノフシ(ぶな葉角五倍子)は長さ5~6ミリの小さなものだったが、これはかなり大きめ。同じタマバエが作るかどうかわからないが、これもとりあえずブナハツノフシとしておこう。虫えいの名前は<植物名>+<形成部位>+<形状>+<虫えい(フシ)>という決められたルールがある。
 ※“ぶな”の漢字は木へんに無。
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ツクバネウツギ・3~萼片

 高尾山“6号路”で見られる「ツクバネウツギ(衝羽根空木)」。スイカズラ科ツクバネウツギ属の落葉低木で5~6月に釣鐘漏斗状の花を2つずつ付ける。果実は棒状になり先端に5枚の萼片が残る。この状態を羽根つきの羽根に見立てている。
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ワレモコウ・2~溢水

 バラ科ワレモコウ属の「ワレモコウ(吾亦紅・吾木香)」。若葉が成長する時期にこのような水滴が鋸歯の先端に付くのを良く見る。これは朝露ではなく根から活発に吸い上げられた水分が多く空気中の湿度が高く気孔から蒸散されるだけでは追い付かない分が葉先の水孔から押し出されたもの。“溢水(いっすい)”と呼ばれている。葉の鋸歯の先端のごく一部の赤い部分が水滴に映っている。
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コアジサイ・2~長沼公園

 長沼公園“野猿の尾根道”で見られる「コアジサイ(小紫陽花)」。アジサイ科(←ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木でアジサイよりも早く開花する。花序には装飾花は無く全て両性花になり、無香のアジサイとは異なり花には微香がある。
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イヌブナ・6~虫えい

 高尾山に生育している「イヌブナ(犬ぶな※)」。ブナ科ブナ属の落葉高木でその葉に直径6~7ミリの毛玉が付いている。これは新葉の展開とともに形成される虫えい(虫こぶ)で“ブナハアカゲタマフシ(ぶな赤毛玉五倍子)”と呼ばれるもの。タマバエによるものでしばらくすると脱落して見られなくなる。毛玉はもっと赤くなるものがあるがこれはやや白っぽかった。
 ※“ぶな”の漢字は木へんに無。
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サルナシ・1~雄花

 奥高尾の登山道脇に生育している「サルナシ(猿梨)」。マタタビ科マタタビ属のつる性落葉木本で北海道~九州の山地に生育している。雌雄異株だが雌雄同株のものもある。写真は全て雄花のようで去年もここでは果実を見ていなかった。果実は長さ3センチほどでキウイフルーツに似た味で食べられる。桑とは無関係だが「コクワ(小桑)」とも呼ばれる。

♪♪山へ行こう 次の日曜
  昔みたいに雨が降れば 川底に沈む橋越えて
  胸まである草分けて ぐんぐん進む背中
  追いかけていた 見失わないように
  抱えられて 渡った小川
  今はひらり 飛び越えられる
  一緒に行こうよ “こくわ”の実また採ってね
  かなり頼れるナビになるよ
  幼稚園 最後の日は
  爪に赤いインクを こっそり塗った
  私叱って泣かせたあなたにも
  肩が並んで 人並みに恋だってしたよ
  一緒に行こうよ いつも眠った帰り道
  今度は 私が運転するから
  一緒にね いろんな話 しよう
  晴れたらいいね
  晴れたらいいね
  晴れたらいいね
(『晴れたらいいね』 作詞・作曲:吉田美和
歌:DREAMS COME TRUE 平成4年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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ナタネタビラコ・3~果実

 東京都立大学外周の歩道脇に生育している「ナタネタビラコ(菜種田平子)」。キク科ナタネタビラコ属の一年草で春に茎頂に直径1.5センチほどの花を多数咲かせる。果実は痩果で長さ4ミリほど。オニタビラコのような冠毛は無く、ヤブタビラコのように熟しても開かず茎が風に揺れることによって果実が零れる。
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ネコノチチ・2~葉序

 クロウメモドキ科ネコノチチ属の「ネコノチチ(猫の乳)」。関東地方以西の林内に生育する落葉小高木で樹高は7~8メートル。花期は5~6月だがここでは枝が高く花を見られそうにない。写真は葉序の様子でコクサギケンポナシのように葉柄の出方が右、右、左、左、右、右というような“コクサギ型葉序になる。
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