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トチノキ・2〜冬芽

 大平公園“大平歩道橋”の上から観察できる「トチノキ(栃の木)」の冬芽。ムクロジ科(←トチノキ科)トチノキ属の落葉高木でこの界隈では街路樹に多く利用されている。冬芽には粘性物質があり芽鱗と芽鱗の隙間を保湿クリームのように埋めている。また虫の侵入も防いでいるようだ。同属のベニバナトチノキの冬芽にはこの粘性物質は無くベトベトしない。
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野鳥・109~ガビチョウ2

 チメドリ科ガビチョウ属の「ガビチョウ(画眉鳥)」。中国~東南アジアに生息しており日本にはペットとして輸入された。その後、各地で野生化しており当地では公園や緑地で普通に見られる。特定外来生物に指定されており“日本の侵略的外来種ワースト100”のひとつでもある。地上採食性で地上を歩き回りあまり高く飛ぶことは無く人が近づくとピョンピョンピョンと跳ねて近くの藪に隠れてしまう。『ピーピー、グワッグワッ』という地鳴きだが、ウグイスの鳴き声を真似て美しい声で鳴くことがある。写真は別所実緑地の遊歩道で見掛けたもの。
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フデリンドウ・5~芽生え

 尾根緑道の道端に生育している「フデリンドウ(筆竜胆)」。リンドウ科リンドウ属の越年草もしくは二年草で春に筒状の花が数個固まって咲く。落ち葉を少し掻き分けてみると越冬芽が数個現れた。更に歩道のアスファルトの数センチ横で気づかなければ踏み潰されてしまいそうなところにも芽がある。とりあえず枯れ枝を数本刺して囲っておいたが、いくつかは踏まれてしまうかも知れない。
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ユリノキ・5~集合果

 昨日は太平洋上で急速に発達した低気圧の影響で東日本には強い北風が吹き荒れ、栃木県那須塩原では30.7m/s、八王子市では28.1m/s、東京都心では26.2m/sと台風並みの強風が観測された。今まさにスギ花粉のピークでもあり、家の中でおとなしくしていれば良いものを私は花を求めて出歩き、挙句の果てにくしゃみと鼻水が止まらなくなってしまった。
 写真はモクレン科ユリノキ属の「ユリノキ(百合の木)」。当地では街路樹で良く見られる落葉高木で北アメリカ原産。初夏にチューリップのような花を咲かせ果実は翼果の集合果になる。翼果は長さ4~5センチで風によって飛ばされるが一番外側は最後まで残っていることが多い。翼果は昨日の強風でかなり飛ばされたかも知れない。
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リョウブ・2〜冬芽

 リョウブ科リョウブ属の「リョウブ(令法)」。北海道~九州の低地や山地に分布する落葉小高木で夏に枝先に長さ15~20センチの総所花序を出し白い小花を多数咲かせる。冬芽は円錐形で芽鱗は早めに落ちて裸芽が現れる。表面には琥珀色の軟毛が密生しており、早春の光を浴びて輝く黄金の王冠のように見えた。
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ウメガサソウ・4〜清水入緑地

 清水入緑地の林内に生育している「ウメガサソウ(梅笠草)」。ツツジ科(←イチヤクソウ科)イチヤクソウの常緑小低木で背丈はわずか6~7センチ。草の名前があるが、茎はしっかり木質化している。15年前に初めて見つけた時にはここでしか見られないと思っていたが、その後、大平公園や柳沢の池公園の林縁などに生育しているのを知り、また高尾山の登山道脇でも見られた。初夏に茎頂にウメのような花を一輪咲かせ果実は晩秋に稔る。冬の間は枯れ草の間でこのような姿が見られる。
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クズ

 松木公園付近の雑木林で蔓を伸ばしている「クズ(葛)」。マメ科クズ属のつる性多年草で、古来よりこの根から採れるくず粉を食用や民間薬として利用してきた。秋の七草のひとつでもある。しかしその繁殖力はすさまじく野山では高木を丸ごと包み込むように蔓を伸ばしている。アメリカではクズの繁茂が環境に重大な影響を与えており侵略的外来種とされ“ 悪魔の植物(devil plants)”とも呼ばれている。写真はクズの葉痕でパンダのような顔が見える。
『ボクはあくまなんかじゃないよ 根はおいしいし、かっこんとうもできるよ』
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野鳥・108~タヒバリ2

 畑地で地面の昆虫や種子を採餌している「タヒバリ(田雲雀)」。ヒバリの名が付くがヒバリとは無関係でセキレイ科タヒバリ属の冬鳥。ユーラシア大陸東部の亜寒帯地方、千島列島やアラスカなどで繁殖し晩秋に朝鮮半島や日本列島の積雪が少ない地域に渡ってくる。体長は16センチほどで警戒心が強く人間が近づくと一斉に飛び立つ様子や地上の歩き方などがヒバリに似ているので名付けられている。そういえばヒバリの鳴き声は聞いたことがあるがその姿を撮ったことは無かった。

♪♪雨 さんさんと この身に落ちて
  わずかばかりの運の悪さを 恨んだりして
  人は哀しい 哀しいものですね
  それでも過去達は 優しく睫毛に憩う
  人生って 不思議なものですね
  風 散々と この身に荒れて
  思い通りにならない夢を 失くしたりして
  人はかよわい かよわいものですね
  それでも 未来達は 人待ち顔して微笑む
  人生って 嬉しいものですね
  愛 燦々と この身に降って
  心秘そかな嬉し涙を 流したりして
  人はかわいい かわいいものですね
  ああ 過去達は 優しく睫毛に憩う
  人生って 不思議なものですね
  ああ 未来達は 人待ち顔して微笑む
  人生って 嬉しいものですね
(『愛燦燦』 作詞・作曲:小椋佳 歌:美空ひばり 昭和61年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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ムクノキ・3〜冬芽

 長池公園“尾根幹線口”付近に植栽されている「ムクノキ(椋木)」。アサ科(←ニレ科)ムクノキ属の落葉高木で春に葉腋に目立たない花を付ける。その冬芽は長さ4~5ミリの細長い卵形で芽鱗には細かい毛が見える。葉痕の幅は1.5~2ミリと小さく維管束痕は3個ある。
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野鳥・107~ジョウビタキ雌5

 大栗川公園付近で見掛けた「ジョウビタキ(尉鶲)」のメス。以前ランニングをしていた頃はほとんど気付くことのなかった野鳥だが、最近は自転車を漕いでいると十数メートル前を横切る鳥影に良く気付くようになった。去年から野鳥観察を始めたこともあるがランニング時とサイクリング時との視線の向きも一役買っているのかも知れない。サイクリング時はランニング時よりも視線は少し遠くを見ている。この日も川沿いの遊歩道を走っていると前方に鳥影が見えすぐに立ち止まってじっとしていると草むらからジョウビタキのメスが姿を現した。ジョウビタキはヒタキ科ジョウビタキ属の冬鳥で中国東北部やバイカル湖周辺で繁殖し越冬地の日本では積雪の無い平地から低山などで見られる。
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