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カスミザクラ・1~冬芽

 バラ科サクラ属の「カスミザクラ(霞桜)」。日本に存在するサクラの自然種のひとつで、ヤマザクラ、オオヤマザクラ、オオシマザクラ、マメザクラ、エドヒガン、チョウジザクラ、ミヤマザクラ、タカネザクラ、カンヒザクラの10種類を基本として園芸種や雑種が数百種類存在している。ヤマザクラに似て花柄や葉柄に毛が多いことから「ケヤマザクラ(毛山桜)」とも呼ばれるが、冬芽は無毛で艶がありヤマザクラと異なり芽燐の先は開いていない。
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ミヤマウグイスカグラ・2~腺毛

 平山城址公園“ヤマツツジの小径”で見掛けた「ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)」。スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木でヤマウグイスカグラの変種。ウグイスカグラは無毛でヤマウグイスカグラが有毛になるのに対して本種には腺毛がある。肉眼では有毛のヤマウグイスカグラかと思ったが、画像を拡大すると腺毛が確認できた。
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ウグイスカグラ・2~無毛

 スイカズラ科スイカズラ属の「ウグイスカグラ(鶯神楽)」。本州~九州の山地に自生する落葉低木で庭木としても古くから好まれている。花期は4~6月だが立春前でも数輪チラホラと咲いていることがある。ウグイスカグラは茎や花など全体的に無毛だがヤマウグイスカグラは枝、葉、花に毛がある。
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モクレイシ

 ニシキギ科モクレイシ属の「モクレイシ(木茘枝)」。関東地方以西の海岸近くに生育する常緑小高木で雌雄異株。3~4月に葉腋に緑白色の目立たない花を咲かせ果実は晩秋に熟す。ニシキギやツルウメモドキなどニシキギ科の種子の多くは果肉状の仮種皮に包まれている。写真では赤い部分が仮種皮で種子はその中にある。
 レイシ(茘枝)はライチのことだがライチはムクロジ科。その果実のブツブツの表面が似ているということでウリ科のゴーヤがツルレイシ(蔓茘枝)と名付けられた。ゴーヤが熟すと中から赤い種子が顔を出すが、モクレイシの果実をそれに見立てて“蔓のレイシ”に対して“木のレイシ”となった。ややこしい。蛇足だが同じ音のレイシ(霊芝)はマンネンタケ科のキノコで全くの別物。
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イヌザクラ・2~冬芽

 小山内裏公園の外周路で見られる「イヌザクラ(犬桜)」。バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木で本州以南の山地に生育する。樹高は7~8メートルで4~5月に試験管ブラシのような総状花序を出して小花を多く咲かせる。冬芽の芽鱗は赤紫色の光沢があり美しい。中央の前年枝の基部には芽鱗痕が見られる。
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セイヨウザイフリボク

 バラ科ザイフリボク属の「セイヨウザイフリボク(西洋采振木)」。4月頃に花柄を伸ばして細長い5弁花を多数咲かせる。在来種のザイフリボクが秋に果実が稔るのに対して本種は6月頃に果実が出来るので“ジューンベリー(Juneberry)”とも呼ばれている。冬芽はザイフリボクに似て7~8枚の芽鱗に包まれており縁に白い毛がある。
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ザイフリボク・1~冬芽

 バラ科ザイフリボク属の「ザイフリボク(采振木)」。東北地方以南に生育する落葉小高木で4~5月に枝先に白い花を多数咲かせる。冬芽は長さ8~9ミリの披針形で芽鱗は赤紫色。美しい光沢があり芽鱗が少し開いたところに白い毛が出る。北アメリカ原産のセイヨウザイフリボク(ジューンベリー)は葉の展開より早く花が咲き果実は6月頃に赤く熟す。植物愛好家の間では“コクサギ”“ネジキ”とこの“ザイフリボク”の冬芽を“三大美芽”と呼んでいるようだ。
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セイヨウハコヤナギ・1~葉痕

 別所やまざくら公園付近の集合住宅に植栽されている「セイヨウハコヤナギ(西洋箱柳)」。ヤナギ科ヤマナラシ属(ハコヤナギ属)の落葉高木で一般的には「ポプラ(poplar)」(学名=Populus)と呼ばれている。雌雄異株で春に花が咲き雌株は花後に大量の綿毛の付いた種子を飛ばすが、私はまだポプラの花も果実も見たことが無い。そもそも樹高は20メートル以上にもなり花を間近で見るのは困難だが、この界隈で植栽されているものは数本でそれらは全て雄株だと思っている。写真はひこばえにあった冬芽と葉痕。とぼけた顔をしている。
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ツワブキ・1~果実

 松木日向緑地の林縁で見掛けた「ツワブキ(石蕗・艶蕗)」の果実。キク科ツワブキ属の多年草で晩秋に黄色い花を長く咲かせ果実は冠毛の付いた痩果になる。“蕗”の名を持つがフキとは別属。フキの葉は冬には枯れるが本種の常緑で大きな葉が真冬でも残っている。
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カキノキ・2~葉痕

 平山城址公園の遊歩道脇に生えている「カキノキ(柿の木)」。カキノキ科カキノキ属の落葉高木で中国原産。雌雄同株で5~6月に葉腋に淡黄色の花を付ける。葉痕の維管束痕は三日月状に横に並んでいる。
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