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ジャコウソウ・1~旧甲州街道

 シソ科ジャコウソウ属の「ジャコウソウ(麝香草)」。去年初めて見た時は奥高尾の日影林道だったが今年はここ旧甲州街道“小仏峠”下の登山道で見ることができた。赤紫色の花冠は4~5センチで上唇は短く下唇は3裂して中央の裂片が長く伸びている。“麝香”の名が付いているが花には香りが無い。葉を揉んでみると微かな芳香を感じた。
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ノダケ・1~雌性期

 セリ科シシウド属の「ノダケ(野竹)」。本州以南の山野に生育しシシウド属としては珍しく暗紫色の花を咲かせる。9~10月茎の上部に複散形花序を出して小さな5弁花を多数付ける。咲き初めは雄性期で5枚の花弁があるが雌性期になると花弁は落ち、2裂した雌蕊の柱頭が突き出る。花の直径は3~3.5ミリで柱頭の長さは1ミリほど。
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スイフヨウ

 柳沢の池公園付近の遊歩道に植栽されている「スイフヨウ(酔芙蓉)」。アオイ科フヨウ属の落葉低木で朝の咲き初めは純白だが午後になると酔った顔のように赤く変化する。写真は“くす玉咲き”と呼ばれる八重の園芸品種で紅白に分かれるのが面白い。
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散歩道・6~京王御陵線遺構

 大正天皇が埋葬された多摩御陵の参拝者のために京王電気鉄道御陵線が昭和6年から昭和20年まで営業していた。天皇陵としては関東地区で初めてだったので多くの参拝者が訪れたようだ。当時の京王電気鉄道は新宿から八王子までを繋いでいたが、御陵線は八王子駅のひとつ手前の北野駅から分岐して西に向かい、片倉駅、山田駅を過ぎてから西西北に向きを変え武蔵横山駅(現在は廃駅)を経て多摩御陵前駅(現在は廃駅)までの6.3キロだった。昭和20年、戦局の悪化で路線は休止となり駅舎やレール等は撤去されていった。八王子空襲では多摩御陵前駅舎が甚大な被害を受けたという。
 戦後の宅地開発により昭和42年に北野駅から山田駅までが復活しそこから西西南に向かって、めじろ台駅、狭間駅、高尾駅、高尾山口駅までの高尾線が開業した。今やミシュランが認める登山者数世界一の高尾山に向かう路線である。写真は南浅川の横山橋付近の住宅地内にある橋脚の鉄道遺構。前後2基のみが残っている。
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ツリバナ・1~果実

 小山内裏公園から続く尾根緑道の林縁に生育している「ツリバナ(吊花)」。春に花茎を伸ばして先端に目立たない花を咲かせ、果実は球形の蒴果で熟すと5裂し、朱赤色の仮種皮に包まれた種子がぶら下がる。この様子を見るのが何とも楽しい。
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シロソウメンタケ

 柏木小学校南の遊歩道で見掛けた「シロソウメンタケ(白素麺茸)」。シロソウメンタケ科シロソウメンタケ属のキノコで背丈は5~6センチ。良く似たシロヤリタケは分岐せず1本ずつ生えるようなので、これはシロソウメンタケとしておこう。
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アカザ・2~開花

 ヒユ科(←アカザ科)アカザ属の「アカザ(藜)」。古くに中国から渡来し食用に栽培されていたとされている。新芽は赤く茎は直立して1メートル以上になり秋にはとても一年草とは思えないほどの固い茎になる。この茎を乾燥させて表皮を削ったものが“あかざの杖”になる。中国では仙人の杖と言われ、七福神の寿老人、福禄寿、更には水戸黄門が持っていた杖もアカザだそうだ。写真は開花の様子でひとつの小さな花の直径は2ミリほど。5枚の花被片に5本の雄蕊がある。
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チョウジタデ・1~長池公園

 アカバナ科チョウジタデ属の「チョウジタデ(丁子蓼)」。果実が生薬の丁子に似て、葉がタデに似ていることから名付けられている。花径は7~8ミリで花弁は4~5枚ある。その根が牛蒡のように真っ直ぐに伸びていることから「タゴボウ(田牛蒡)」とも呼ばれる。これは長池公園“里山”のもの。
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センダングサ・1~大塚公園

 大塚公園付近の道端で咲き始めた「センダングサ(栴檀草)」。キク科センダングサ属の一年草でコセンダングサが明治時代に帰化が確認されているが、本種は古い時代に帰化したと考えられている。コセンダングサには舌状花が無くコシロノセンダングサアイノコセンダングサの舌状花は白いが、センダングサの舌状花は黄色い。
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コバノセンダングサ・1~松原公園

 松原公園の植栽の中から顔を出した「コバノセンダングサ(小葉の栴檀草)」。キク科センダングサ属の一年草で本州以南の各地で見られる。頭花は直径8~9ミリで黄色い舌状花が2~3個付くが無いものもある。見た目は何枚かちぎれたようにも思えるがこれが普通の姿。センダングサに似るが、センダングサの羽状複葉の小葉が長楕円形になり縁に細かい鋸歯が見られるが、コバノセンダングサの小葉は細く深裂していて縁に細かい鋸歯は無い
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