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アケボノスミレ

 奥高尾の登山道脇で咲き始めた「アケボノスミレ(曙菫)」。スミレ科スミレ属の多年草で北海道~九州の太平洋岸寄りの内陸に分布している。花期は4月下旬でヒナスミレやナガバノスミレサイシンなどが終わってから咲き始める。葉は花期にはほとんど展開していない。
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タガラシ

 宮嶽谷戸の水田脇に生えている「タガラシ(田辛子)」。キンポウゲ科キンポウゲ属の越年草~二年草で4~5月に直径0.8~1センチの黄色い花を咲かせる。個体差もあるが同属のキツネノボタンの花よりもやや小振りになる。またキツネノボタンの果実が球形になるのに対して、タガラシの果実は長楕円形になる。
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ワカシュウスミレ

 奥高尾“もみじ台”の登山道脇に咲いている「ワカシュウスミレ(若衆菫)」。スミレ科スミレ属の多年草で基本種のスミレは側弁の基部に毛があるが本種は無毛であり“若衆”の名がある。ワカシュウスミレの葉はスミレと同じように葉柄に翼が確認できる。写真の個体は花茎に毛が密生しているがスミレの毛は変化が多く無毛のものから全体に微毛があるものまで変化が多い。
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シロバナフデリンドウ

 高尾山“1号路”で見られる「シロバナフデリンドウ(白花筆竜胆)」。リンドウ科リンドウ属の越年草で草丈は4~5センチ。フデリンドウの基本種は薄紫色だが本種の花冠は白くなる。以前、当地の由木城跡付近の林縁で本種を見たことがあったが、その後はそこでは見つからない。
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オオカワヂシャ

 浅川大橋付近の河川敷に繁茂している「オオカワヂシャ(大川萵苣)」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の越年草~多年草でヨーロッパ~アジア原産。河川や湖沼の岸辺に生育し草丈は50~80センチで4~9月に直径5ミリほどの淡紫色の花を多数咲かせる。ここは浅川に流入する小さな水路でかなりの広範囲に拡がっている。オオカワヂシャは各地の河川や水田で繁殖しており外来生物法により“特定外来生物”に指定されている。見た目はとても綺麗な花で見つけると嬉しいがやはり増え過ぎるのは困る。
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ナガバノアケボノスミレ

 奥高尾“もみじ台”の登山道脇に生育している「ナガバノアケボノスミレ(長葉曙菫)」。スミレ科スミレ属の多年草でナガバノスミレサイシンアケボノスミレの自然交雑種。花はナガバノスミレサイシンが終わる頃に咲き始めアケボノスミレが咲く頃には花は終わっている。ここでは4月上旬に開花するが小さな群落で花期は短い。花冠はアケボノスミレよりも大きく花色はアケボノスミレに近い紅色のものからナガバノスミレサイシンに似た白っぽいものまである。葉は少なく1~2枚で出始めは葉の基部が巻いている。果実は粃(しいな)で種子は出来ないが地下茎で拡がり群落を作ることが多い。
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ヨウラクラン

 ラン科ヨウラクラン属の「ヨウラクラン(瓔珞蘭)」。常緑性の多年草で樹木の幹に着生している。葉の1片は長さ7~8ミリで全体の長さは1.5センチほど。5~6月に花序を伸ばし直径2~3ミリの盛世界最小クラスの花を咲かせる。この日は生存確認に来たがしっかりとした葉序を見て一安心。花期にまた訪れよう。
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クチナシグサ

 堀之内沖ノ谷戸公園の草地で咲き始めた「クチナシグサ(梔子草)」。ハマウツボ科(←ゴマノハグサ科)クチナシグサ属の越年草でイネ科植物から栄養を取る半寄生植物。花期は4~5月で直径7~8ミリの白い小さな花を咲かせる。花後にクチナシに似た果実を稔らせるのでその名がある。神出鬼没ではあるが今春は平山城址公園や松木公園でも存在を確認した。
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トウゴクサバノオ

 キンポウゲ科シロカネソウ属の「トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)」。関東地方に多く分布する二年草で西日本にも分布している。春に直径7〜8ミリの淡黄色の花を咲かせるが晴れていないと開いてくれない。花弁のように見えるものは萼片で花弁はその内側の黄色い部分で蜜腺になっている。花後は2つの袋果が基部で合着し“鯖の尾”のように見えることから名付けられている。これは奥高尾“日影林道”のもの。
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ワサビ

 アブラナ科ワサビ属の「ワサビ(山葵)」。山地の渓谷や渓流など絶えず綺麗な水が流れているような場所に自生する多年草で日本原産。学名は“Eutrema japonicum” で日本に因んでいる。3~5月に根茎から地上茎を伸ばし上部の葉腋に直径5~7ミリの白い十字花を総状に咲かせる。
 ワサビにはシニグリン(sinigrin)とミロシナーゼ(myrosinase)という2つ物質が別々に存在するが、擦り下ろすとこれらが接触して反応しアリルイソシオシアネート(Allyl isothiocyanate)ができる。これがあの独特な辛み成分になる。
 またワサビに含まれるスルフィニル(sulfinyl)という成分は抗菌作用や血液をサラサラする効果があると言われ新薬開発が期待されている。
 ちなみにチューブ入りワサビで“本わさび”というのは日本産のワサビが使われているが“生わさび”や粉ワサビはホースラディッシュ(horseradish)と呼ばれる西洋ワサビが使われている。ホースラディッシュはセイヨウワサビ属でワサビとは属が異なる。
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