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オカトラノオ・3~長池公園里山

 長池公園“里山”の林縁に群生している「オカトラノオ(岡虎の尾)」。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で長い総状花序を虎の尾に見立てている。もう何度も撮っているがこの曲線美を見るとやはりシャッターを押してしまう。草丈は60~100センチで花序の長さは15~20センチ。オカトラノオはしばしば群落になり花序は同じ方向を向く。これらは地下茎によって拡がるのでこの一群の根は皆繋がっているものと思われる。
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カイコウズ

 マメ科デイゴ属の「カイコウズ(海紅豆)」。南アメリカ原産の落葉小高木で日本には江戸時代末期に渡来し庭木や公園樹に利用されている。原産地から「アメリカデイゴ(亜米利加梯梧)」とも呼ばれる。沖縄県の県木のデイゴは関東地方では見られないが本種はギリギリ関東地方でも見られる。しかしやはり南国の樹で鹿児島県の県木になる。花期は6~9月で幅広く下に大きく拡がる部分は旗弁。普通のマメ科植物とは反対の位置にある。和名は海外から来た赤い豆という意味になる。

♪♪でいごの花が咲き 風を呼び嵐が来た
  でいごが咲き乱れ 風を呼び嵐が来た
  くり返す悲しみは 島渡る波のよう
  ウージの森であなたと出会い
  ウージの下で 千代にさよなら
  島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
  島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の涙
(『島唄』
作詞・作曲:宮沢和史 歌:THE BOOM 平成5年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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オナモミ・2~雌雄花

 キク科オナモミ属の「オナモミ(巻耳)」。アジア大陸原産の一年草で日本にはかなり古くから入っていたと考えられている。野原や林縁に生育し夏に枝先に雌雄の花を咲かせる。写真の中央奥は雌花で果実と同じ形をしており先端に柱頭が伸びている。写真の左側は雄花序で直径7~8ミリの球形。花弁は無く雄蕊の葯を出して花粉を散布している。
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アレチハナガサ

 多摩川の河川敷に繁茂している「アレチハナガサ(荒れ地花笠)」。クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草で南アメリカ原産。昭和時代に帰化が確認され荒れ地や河川敷に大きな群落を作っている。草丈は1メートルを超え茎頂に長さ2~3センチの穂状花序を付け直径3ミリほどの淡赤紫色の花をまばらに咲かせる。
 この土手道は2012年2014年2015年2016年、2017年、2018年と6回“府中多摩川ハーフマラソン”で走り景色は良く覚えているが、レース中には道端に咲く花を見る余裕は無かった。2019年のレースは台風19号で中止になり2020年以降はコロナ禍で中止になっている。私は今は右膝半月板損傷でもうレースには出られないが、市民マラソン愛好家のために今年11月のレースが是非再開されることを願っている。この日も何人もの市民ランナーとすれ違った。
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ヤナギハナガサ

 町田街道沿いの歩道脇で見掛けた「ヤナギハナガサ(柳花笠)」。クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草で南アメリカ原産。戦後に園芸植物として渡来したが今は各地で野生化している。草丈は60~80センチで茎頂に集散花序を出し直径5~6ミリの小花を多数咲かせる。
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ササクレヒトヨタケ

 大塚西公園の林内に生えていた背丈6~7センチのキノコ。表面に細かいささくれ状の鱗片があるのでとりあえず「ササクレヒトヨタケ(ささくれ一夜茸)」としておこう。ハラタケ科ササクレヒトヨタケ属で日本全土で普通に見られるキノコ。食用にされるようだ。
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ナナミノキ・1~開花

 モチノキ科モチノキ属の「ナナミノキ(七実の木)」。中部地方以西に分布する常緑高木で雌雄異株。関東地方では自生は無く庭木や公園樹で見られる。6月頃に散形花序に直径8~9ミリの薄紫色の花を咲かせる。樹皮からはモチノキと同じように“鳥もち”が採取され、また樹皮や葉を火傷や止血に利用される。その名は美しい実がたくさん付くという意味だが果実の形からか“斜めの木”や“長実の木”の字も当てられている。
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チダケサシ・3~下柚木

 野猿峠から中山に抜ける道の石垣上に咲いている「チダケサシ(乳茸刺)」。ユキノシタ科チダケサシ属の多年草で山野のやや湿った場所に生育する。この茎にキノコのチチタケ(乳茸)を刺して持ち帰ったことから名付けられているが、私はまだチチタケを食べたことが無い。栃木県では“ちたけそば”などの郷土料理があり美味しいようだ。機会があれば是非食べてみたい。
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コケオトギリ・1~長沼公園

 長沼公園北側の野道に生えている「コケオトギリ(苔弟切)」。オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草で草丈は7~8センチ。茎頂にわずか5~6ミリの小さな花を咲かせる。果実は秋に赤く熟しその小さな葉も綺麗に色付く。コケオトギリは果実とは別に茎の先端に肉芽を作る。この肉芽が地面に落ちてそれからも芽が出て繁殖する。
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シャクジョウソウ・4~大塚西公園

 太平洋高気圧の影響で昨日は各地で気温が上昇し都心では6月としては観測史上最高に並ぶ36.2℃を観測した。気象庁は今日、関東甲信、東海、九州南部の梅雨明けを発表した。関東地方の梅雨の期間は21日間(6/6~6/26)、九州南部は16日間、東海地方にいたっては13日間と各地で観測史上最短となった。
 写真は大塚西公園の林縁で見られる「シャクジョウソウ(錫杖草)」。ツツジ科(←ギンリョウソウ科・イチヤクソウ科)シャクジョウソウ属の多年性菌従属栄養植物で草丈は5~6センチ。今年は雨が少なく地面は乾燥気味でシャクジョウソウの株数は昨年よりも少ない。
 9月1日追記:気象庁は観測史上最も早いなどとしていた関東甲信など7つの地方の梅雨明けはおよそ1ヶ月遅い7月下旬と見直した。また北陸、東北南部、東北北部は梅雨明けが宣言されていたが、8月になっても曇りや雨の日が続いたため“梅雨明けが特定できない”と変更された。
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