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イヌザクラ・3~開花

 別所実緑地の林縁で満開になった「イヌザクラ(犬桜)」。バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木でウワミズザクラより少し短い総状花序をたくさん付ける。ひとつの花は直径7~8ミリで花冠の中心はウワミズザクラよりも黄色が濃い。花序の基部に葉が付かないのもウワズミザクラとの違いになる。イヌザクラは普段はあまり目立たない樹だが花期に『ここにもあったのか』と気付くことが多い。
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ハナノキ・11~果実

 大栗川公園に植栽されている「ハナノキ(花の木)」。ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木で葉が展開する前の早春に枝いっぱいに赤い花を咲かせる。果実は2つの翼果から成る分果で一片の長さは2~3センチ。葉はこの後展開する。
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クサソテツ・3~大戸緑地

 大戸緑地の野原に生育している「クサソテツ(草蘇鉄)」。コウヤワラビ科(←クサソテツ科・オシダ科)クサソテツ属の落葉性シダ植物で春に栄養葉を伸ばすがその新芽を“コゴミ”と呼び食べられる。胞子葉は秋に伸びてくるようだが、この群生は去年の夏は草刈りが行われ胞子葉が観察できなかった。
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ルイヨウボタン・1~開花

 メギ科ルイヨウボタン属の「ルイヨウボタン(類葉牡丹)」。草丈は50~60センチの多年草でボタンの葉に似て(=類葉)切れ込みがあることから名付けられている。花期は4~6月で花径は8~12ミリ。外萼片は3枚で開花時には落ちる。写真では右側の蕾に外萼片が見える。花弁のように見える内萼片は黄緑色で6枚ありその基部に小さな花弁が6枚ある。これは多摩森林科学園のもの。
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コゴメヤナギ・3~果実

 ヤナギ科ヤナギ属の「コゴメヤナギ(小米柳)」。“小”の名があるが葉が小さいという意味で樹高は20メートルにもなる落葉高木。その葉は長さ4~7センチ、幅1センチほどでシダレヤナギよりも小さめ。雌雄異株で写真は雌花序。果実が弾けて綿毛が見え始めている。ヤナギの花後に白い綿毛の付いた種子が飛び漂い雪が舞うように見える様子を“柳絮(りゅうじょ)”と呼ぶ。“絮(じょ)”とは真綿のことで“柳絮”は春の季語になる。写真の状態では柳絮とは呼びにくい。これは愛宕小学校付近のもの。
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アメリカスズカケノキ・1~雄花序

 乳母ヶ谷公園付近の道路に植栽されている「アメリカスズカケノキ(亜米利加鈴懸の木)」。樹の下には“プラタナス”のプレートが置かれているが葉や樹皮の様子から私はこれをアメリカスズカケノキと判断している。雌雄同株雌雄異花で写真は雄花序。花糸と先端に葯がある棒状のものが花粉を出し半分以上落ちて終盤になっている。アメリカスズカケノキはスズカケノキ科スズカケノキ属の落葉高木。
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ショウジョウバカマ・3~果実

 シュロソウ科(←ユリ科)ショウジョウバカマ属の「ショウジョウバカマ(猩々袴)」。北海道~九州に分布する常緑多年草で3~4月に淡紅色の花を咲かせる。写真は蒴果で3つに分かれ膨らんでいる。花被片は花後も長く残っている。
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ユキザサ・4~名前

 キジカクシ科(←スズラン科・ユリ科)マイヅルソウ属(ユキザサ属)の「ユキザサ(雪笹)」。笹のような葉に純白の花を咲かせることから名付けられている。茎は斜上し先端に円錐花序を付ける。花被片は6枚で一片は3~4ミリ。果実は秋に赤く熟すがまだ緑色のうちに落ちてしまうのでなかなか赤い果実に出会えない。これは片倉城跡公園のもの。
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キンラン・2~南大沢2号緑地

 南大沢2号緑地の明るい雑木林で咲き始めた「キンラン(金蘭)」。ラン科キンラン属の多年草で草丈は50~60センチ。多摩丘陵では雑木林や野に普通に生えているランで、駅前の遊歩道脇などにもギンランと一緒に顔を出す。花の構造はラン科特有のもので花被片は6枚。一番外側の3枚が外花被片(萼片)でその間に2枚の側花弁がある。花の中心に蕊柱(雄蕊と雌蕊が合着したもの)がありそれを支えるように唇弁がある。
 
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クチナシグサ・5~復活

 ハマウツボ科(←ゴマノハグサ科)クチナシグサ属の「クチナシグサ(梔子草)」。果実の様子クチナシの果実に似ることから名付けられているが、その果実は7~8ミリでずいぶん小さい。落葉樹林に生育しイネ科の植物から栄養を取る半寄生植物で草丈は5~10センチ。花径は6~7ミリで細い葉の長さは2センチほど。この堀之内沖ノ谷戸公園でクチナシグサを見たのは5年前だがその後ここでは消滅していた。この界隈では小山内裏公園や長沼公園にも生育しているがここで復活してくれたのは嬉しい。
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