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アキザキヤツシロラン・2~種子散布

 ラン科オニノヤガラ属の「アキザキヤツシロラン(秋咲八代蘭)」。自身に葉緑素を持たず、クヌギタケ属やホウライタケ属など特定の菌種とのみ共生する多年性菌従属栄養植物。その名の通り秋に地面すれすれに目立たない花を咲かせ、受粉すると草丈は40~50センチまで伸びて綿くずのような種子を風に乗せて散布する。ラグビーボール形の果実は長さ2センチほどで種子は1~2ミリ。
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ナギナタコウジュ・1~奥高尾

 奥高尾“萩原作業道”で見つけた「ナギナタコウジュ(薙刀香じゅ※)」。シソ科ナギナタコウジュ属の一年草で花穂の片側に小花を多数付け、その反り返る様子を薙刀に見立てている。草丈は30~50センチになり全草に香気がある。
 ※じゅの漢字は草かんむりに需
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フクオウソウ・3~果実

 キク科フクオウソウ属の「フクオウソウ(福王草)」。本州~九州の山地に生育し、三重県菰野町の福王山で最初に発見されたことで名付けられている。草丈は60~70センチで花期は9~10月。茎の上部に円錐花序を出し直径1.5センチほどの頭花をまばらに咲かせる。果実は長さ4~5ミリの痩果で長さ8~9ミリの冠毛が付いている。これは高尾山のもの。
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シロヨメナ・1~奥高尾

 奥高尾“一丁平”付近の林縁に生育している「シロヨメナ(白嫁菜)」。“嫁菜”の名が付くがキク科シオン属の多年草でヨメナやカントウヨメナとは違う仲間。頭花はノコンギクより小振りで葉色はややくすんでいる。葉脈はノコンギクが羽状脈の傾向が強いがシロヨメナは3行脈の傾向が強い。葉を触ってみるとノコンギクはざらざらしているがシロヨメナはさらっとしている。
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ヤマハッカ・2~奥高尾

 奥高尾“小仏城山”付近の巻き道で見つけた「ヤマハッカ(山薄荷)」。北海道から九州までの山野で見られる多年草で花期は9~10月。写真は花冠が落ちた花後の様子で萼片が綺麗に赤紫色に色付いていた。萼片の中に若い果実が見られるが、果実は通常は4分果になりひとつの直径は1ミリほど。
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セキヤノアキチョウジ・2~果実

 奥高尾“日影林道”で見られる「セキヤノアキチョウジ(関屋秋丁子)」。シソ科ヤマハッカ属の多年草で関東地方~中部地方の山地のやや木陰に生育している。西日本ではアキチョウジが分布している。写真は若い果実の様子で通常は4分果でひとつの果実は直径1ミリ程度。このあとこげ茶色に熟していく
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アケボノソウ・3~一年目

 東京オリンピック・パラリンピックが終わって間もなく2ヶ月になり、あの熱狂も今は昔と思う今日この頃。あの時はコロナ感染者が急増し海外メディアの中には『五輪開催を強行すれば最悪の事態になる』と報じていた。未知の感染症に対して将来の予測は誰にもわからなかったが、そのように報道するからにはそれなりの理由があったはず。しかしその後予想が外れたことに対しての説明が全く無い。マスコミには責任ある報道を望みたいし、もしそれが間違いだったとなればその説明も必須だろう。
 さて閑話休題。写真はリンドウ科センブリ属の「アケボノソウ(曙草)」。二年草のために1年目は写真のような根生葉だけを伸ばし、冬はこのままロゼットで過ごす。2年目に地上茎を伸ばして秋に可憐な花を咲かせる。多年草のように根を残して定住することがないので、花は毎年咲く位置が変わる。ここでは去年は沢の上のほうに数株咲いていたが、今年は数メートル離れて1株しか咲いていない。幸い、この根生葉の株がいくつか見えるので来年を楽しみにしよう。
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アキノキリンソウ・1~奥高尾

 奥高尾“もみじ台”付近の登山道脇に咲いている「アキノキリンソウ(秋の麒麟草)」。キク科アキノキリンソウ属の多年草で草丈は50~60センチ。秋に茎の上部に直径1.5センチほどの頭花を多数咲かせる。頭花は中央に筒状花があり周囲に舌状花がある。多摩ニュータウンでは個体数は少なく同属のセイタカアワダチソウばかり目立つが、高尾山では登山道で多く見られるので嬉しい。
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アオキ・3~発芽

 高尾山“6号路”の道端にたくさんの新芽が顔を出している。頭にまだドングリのような殻を付けているものがあるが、見上げてみてもコナラやシラカシなどドングリの木は見当たらない。もう一度見回してみると“灯台下暗し”。目の前に青々とした葉を茂らせた「アオキ(青木)」が生えていた。アオキはアオキ科(=ガリア科)(←ミズキ科)アオキ属の常緑低木で春に枝先に円錐花序を出し小さな花を多数咲かせる果実は長さ2センチほどの楕円形で冬に赤く熟す。これらは去年の冬に落ちたものが発芽したのだろう。
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リュウノウギク・2~奥高尾

 奥高尾“小仏城山”付近の山道で見られる「リュウノウギク(竜脳菊)」。日本固有の野菊で関東地方以西の陽当たりの良い丘陵地や林縁で普通に見られる。葉は長さ4~5センチで3中裂し曲線を帯びたユニークな形になる。葉や茎に中国から伝わった香料の竜脳の香りがあることからの命名だが私は竜脳の香りを嗅いだことが無い。どうやら樟脳の香りに近いようだ。花径は3センチほどで舌状花はノコンギクやカントウヨメナよりも太めで丸みがある。痩果には冠毛が無い。
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