元サラリーマンの植物ウォッチング第7弾。写真はクリックすると大きくなります
多摩ニュータウン植物記Part7
ヤマコウバシ・3~内裏池
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2021年に大阪市立大学院理学研究科名波准教授らの研究グループはヤマコウバシ、アブラチャン、クロモジ、ダンコウバイの雌雄異株樹の4種のDNA情報を分析し、アブラチャン、クロモジ、ダンコウバイの3種は自家受粉や単為生殖を行わず必ず雌雄の交配によって近交弱勢を避けていることが示されたものの、ヤマコウバシは雌株が単独で種子を生産することで雌雄異株性の不利を克服し更に日本のヤマコウバシがたった1本の雌株から生じた巨大なクローンであることを解明した。つまり日本にあるすべてのヤマコウバシは同じ遺伝子を持っており、この分布範囲は距離にして1,000キロを超える世界的にも極めて珍しい大規模なものとしている。
ヤマコウバシの葉はクヌギと同様に真冬でも枝から落ちることなく長く残っていることが多い。そのため受験生にとっては『落ちない』ということでお守りにする学生も多いようだ。
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ヌルデ・8~黄葉
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ハナノキ・12~高木
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竜王の鉄道好きは有名で、北海道小樽市で開催された竜王戦第4局(11月10~11日)での勝利会見で『勝利のご褒美は?』と聞かれると『"山線”に乗りたい』と"乗り鉄”らしい言葉が返ってきた。"山線”とはもちろん東京都心の山手線ではなく函館本線の長万部~小樽間(140.2キロ)の通称。函館本線は明治時代に開通した道内最古の主要幹線で"山線”はなるべくトンネルを掘らずに自然に逆らわず谷間をクネクネと進んでいく。長万部を出発すると二股、黒松内、熱郛、上目名(1984年廃駅)、目名、蘭越、昆布、ニセコ、比羅夫、倶知安、小沢、銀山、然別、仁木、余市、蘭島、塩谷を経由して小樽に至る。"山線”の車窓からは自然豊かなシラカバ、エゾマツ、トドマツなどの原生林や蝦夷富士(羊蹄山)を見ることができる。
1970年頃までは函館から札幌に向かうにはこの"山線”がメインで、急勾配、急曲線を進む蒸気機関車C62形が重連で引っ張る急行ニセコは花形列車だった。しかし札幌~室蘭が電化され特急ライラックが登場すると、長万部から海沿いに進み室蘭を経由して札幌に向かう室蘭本線・千歳線ルートいわゆる"海線”が、距離的には30キロ以上も遠回りになるが次第にメイン路線になっていった。"海線”には観光地の登別、工業都市の苫小牧、空港に近い千歳などがあり沿線人口がどんどん増えていった。
北海道新幹線は2016年に新函館北斗まで開業し2030年度末に札幌までの延伸を計画している。そのルートは距離が短い"山線”に近いルート(新函館北斗ー新八雲-長万部-倶知安-新小樽-札幌)になるため完成後は並行在来線の"山線”は残念ながら廃止される運命にある。
私は高校時代に"山線”を急行で往復し大学2年の時にはこの路線沿いの国道5号線を自転車で登って行った。ニセコのユースホステル、羊蹄山の雄姿、余市のニッカウヰスキー工場など思い出は多い。藤井竜王が"山線”に乗りたいという気持ちは同じ鉄道ファンとして非常に良くわかる。私も"山線”が廃止される前にもう一度乗ってみたいと思っている。
閑話休題。写真は南大沢八幡神社横の松木日向緑地に生育している「ハナノキ(花の木)」。ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木で樹高は15メートルはありそうだ。ハナノキは雌雄異株でこの樹は15年前に低い枝に雄花が咲いているのを確認しているので雄株だとわかっているが、今では高くなり過ぎてとても雌雄の区別は出来ない。
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ノササゲ・5~南高尾
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・奥高尾一丁平まで登ってきた元気いっぱいの幼稚園児軍団
・ベビーカーに子犬を乗せて急坂を押しているお年寄り
・登山道を裸足で登っているつわもの
・進入禁止の1号路を自転車で登り途中のつづら折れ辺りでへばっている外国人
・体力を過信して動けなくなり救急隊を出動させる迷惑者
・細い登山道を20人以上の大行列で進む行軍
・広い表参道を横に拡がり決して抜かせないディフェンス集団
・紅葉を楽しむことなくおしゃべりを続けているご婦人
・脇道で用を足す不届き者 等々
高尾山はみんなが楽しむところであり、マナーを守ってそれぞれ良い思い出を作って欲しいものだ。
写真は南高尾"関東ふれあいの道”で見られる「ノササゲ(野大角豆)」。マメ科ノササゲ属のつる性多年草で本州~九州の山野に生育している。8~9月に長さ1.5~2センチの淡黄色の花を咲かせ晩秋に豆果を稔らせる。その莢は美しい紫色で中には藍色の種子が2個ある。
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ヤマホトトギス・2~果実
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