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アマナ・1~南大沢3丁目

 ユリ科アマナ属の「アマナ(甘菜)」。早春に細い葉に隠れて白い花を咲かせる。花被片は6枚で長さは2~2.5センチ。外側に暗紫色の筋がある。地中にある鱗茎に甘みがあり食用になることで名付けられている。花後は3稜のある蒴果が出来る。
 これは南大沢3丁目の都有地で網フェンス越しに望遠で撮ったもの。ここは広さ4haほどの野原と雑木林だったが、3年前に開発が始まり重機が入って野原を踏み潰した。この一画には春にはワダソウヒトリシズカワラビなどが顔を出し、時にはキジの番いも見られた。今年は今のところワラビくらいしか見えず、アマナだけが寂しそうに出てきた。
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キバナノアマナ・1~小仏川

 裏高尾“小仏川”沿いの遊歩道で見られる「キバナノアマナ(黄花甘菜)」。ユリ科キバナノアマナ属の多年草で中部地方以北の山野に生育する。草丈は20~25センチになり茎の先端に直径3~4センチの花を数個付ける。花被片は6枚で雄蕊は6本見える。
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シロバナフラサバソウ

 フラサバソウの群生の中にポツポツと見えた白花。正式名ではないが「シロバナフラサバソウ」と呼んでおこう。隣のフラサバソウと比べればその違いは一目瞭然。ここは“よこやまの道”の遊歩道で、この近くの小山田緑地ではそろそろオカスミレが咲く頃。
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フラサバソウ・1~よこやまの道

 大妻女子大学付近の“よこやまの道”で群生していた「フラサバソウ」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の越年草で花径は5ミリほど。隣にあるオオイヌノフグリの半分程度になる。アフリカ原産の帰化植物で、日本では明治時代初期に長崎で見つけられた。植物学者のフランチェット(Franchet)とサヴァチェル(Savatier)が、これがヨーロッパにあるものと同じと報告したことから2人の名前を取って名付けられた。
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タチイヌノフグリ・1~開花

 松木えのき公園付近の道端に咲いている「タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)」。花径はわずが3~4ミリでオオイヌノフグリの半分以下しかない。花柄はほとんど無く苞葉に包まれるようにして咲いている。この草丈は7~8センチだが20センチを超えるようになり直立する。
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イヌノフグリ・1~希少種

 オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の「イヌノフグリ(犬の陰嚢)」。東アジアや日本に広く分布する在来種だが、外来種のオオイヌノフグリに生育場所を奪われ今は山間部に行かなければ見られない希少種になっている。オオイヌノフグリの花径は1センチほどあるのに対して本種はわずか2~3ミリ。そこにあると言われてもなかなか見つからない。
 オオイヌノフグリは開花中に受粉できないと花が閉じた後に雄蕊が曲がり自家受粉するという奥の手を持っているためどんどん勢力を拡大している。またオオイヌノフグリの花粉がイヌノフグリに付くと(種間送粉)、イヌノフグリの果実が正常に成熟せず種子が少なくなることがわかっている。逆にイヌノフグリの花粉がオオイヌノフグリに付いても影響はわずかで、イヌノフグリのほうが一方的に“繁殖干渉”を受けていることになる。ここではイヌノフグリのすぐそばにオオイヌノフグリが迫ってきておりその生存は風前の灯と思われる。
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コゴメイヌノフグリ・1~傘平緑地

 傘平緑地付近の道端で多く見られる「コゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢)」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の越年草でヨーロッパ原産。昭和35年(1960年)から小石川植物園で栽培されていたものが園内に拡がりその後都内に逸出した。花径は5ミリほどでオオイヌノフグリの半分程度。葯は淡黄色で中心部は黄色い。
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シダレヤナギ・1~向山緑地

 向山緑地の水路に生育している「シダレヤナギ(枝垂柳)」。ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木で雌雄異株。写真は雄花序で長さは2センチほど。多数の雄蕊が見える。雌花序には柱頭が2~4裂した雌蕊がたくさんある。

♪♪悲しいことがあると 開く皮の表紙
  卒業写真のあの人は やさしい目をしてる
  町で見かけたとき 何も言えなかった
  卒業写真の面影が そのままだったら
  人ごみに流されて 変わってゆく私を
  あなたはときどき 遠くでしかって
  話しかけるように ゆれる柳の下を
  通った道さえ今はもう 電車から見るだけ
  あの頃の生き方を あなたは忘れないで
  あなたは私の 青春そのもの
  人ごみに流されて 変わってゆく私を
  あなたはときどき 遠くでしかって
  あなたは私の 青春そのもの
(『卒業写真』 作詞・作曲・歌:荒井由実 昭和50年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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フイリヒナスミレ・1~高尾山5号路

 ヒナスミレの葉に斑が入るタイプを「フイリヒナスミレ(斑入り雛菫)」としている。高尾山を歩いていてこれを見つけるのも楽しみのひとつ。ヒナスミレは高尾山では3号路、富士道、いろはの森コース、蛇滝道などで多く見られる。はっきりと斑が入っているものもあればやや中間的なものもあるが、写真は5号路のもので斑がはっきりわかる。フイリヒナスミレはスミレ科スミレ属の多年草。
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ヒナスミレ・1~高尾山冨士道

 高尾山“冨士道”の陽当たりの良い崖に咲いている「ヒナスミレ(雛菫)」。スミレ科スミレ属の多年草で淡紅色の花弁が美しい。側弁の基部には毛がある。北海道から九州まで主に太平洋側の山地に多く分布している。
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