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イワボタン・5~開花2

 高尾山系の沢沿いで稀に見られる「イワボタン(岩牡丹)」。ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で開花期は3~4月。同属のヨゴレネコノメの直立する萼片が褐色になるのに対して本種は黄緑色になる。苞葉の花に近い部分は更に明るい黄色で開花すると黄色い雄蕊の葯が出てくる。
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ヨウコウ・4~長池公園外周

 長池公園外周のバス通りは「ヨウコウ(陽光)」が植栽されておりこの時期は美しい眺めになる。ヨウコウはバラ科サクラ属の落葉高木でアマギヨシノ(天城吉野)にカンヒザクラ(寒緋桜)を交配させたもの。ソメイヨシノより少し早く開花する。さて東京のソメイヨシノは平年より5日遅れて3月29日に開花した。多摩地域は都心より数日遅れるので今日明日にでも開花するだろう。
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ムヨウラン・7~殻

 高尾山の登山道脇に生育している「ムヨウラン(無葉蘭)」。ラン科ムヨウラン属の多年草でベニタケ属やチチタケ属に寄生する菌従属栄養植物。名前の通り葉は無く5~6月に15~20センチの茎の上部に総状に花を数個咲かせる。果実は長さ3センチほどの細長い蒴果になる。写真は種子を出し終えた果実の殻。
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ヨゴレネコノメ・3~花

 奥高尾“日影林道”の沢沿いに生育している「ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)」。ユキノシタ科ネコノメソウ属の沢沿いなど山地の湿った場所に多く濃い緑色の葉に灰色を帯びた模様が入るので“汚れ”と名付けられている。しかし花に近い苞葉が鮮やかな黄色になりとても美しい。イワボタンの変種で高尾山系ではヨゴレネコノメは多く見られるが、イワボタンの個体数はかなり少ない。
 さて花を間近で観察しようと覗き込んだら2つの花序の間にもうひとつ花茎が伸びている。こんな場所にも花があるのは気付かなかった。過去の写真を確認してみるとここに花茎があるものと無いものがあった。これまでの観察力不足に反省することしきり。ヨゴレネコノメの花は花弁は無く写真では4枚の暗紅色の萼片の中に紅色の雄蕊が見える。
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コスミレサクラ・3~開花2

 別所からまつ緑地付近の集合住宅の芝庭にポツリポツリと咲いている「コスミレサクラ(小菫桜)」。スミレ科スミレ属の多年草でコスミレの矮性系統の品種。園芸種として流通している。コスミレよりも更に淡い色で“桜”の名が付けられたようだ。コスミレと同じミヤマスミレ類にはサクラスミレがあるが、本種はサクラスミレとは無関係。“サクラコスミレ”と名付けなかったのはサクラスミレとコスミレの交雑種という誤解を防いだとも言われている。
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クサボケ・1~両性花

 堀之内地区の野道で咲き始めた「クサボケ(草木瓜)」。バラ科ボケ属の落葉小低木で背丈が低いので“草”の名を付けられている。普通のボケは中国原産だがクサボケは日本固有種になる。花期は3~5月で葉の展開と同時に直径3センチほどの朱赤色の5弁花を数個付ける。クサボケは雌雄同株で花にはには両性花と雄花が有る。写真は終わり掛けの花だが雌蕊が見易いのでこれにした。中央に5本の雌蕊がありこれらは基部で合着している。
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ヒトリシズカ・3~芽生え

 センリョウ科チャラン属の「ヒトリシズカ(ヒトリシズカ(一人静)」。北海道~九州の山地の林内に生育する多年草で、横に這う地下茎から数本の花茎を立ち上げる。花期は4~5月で茎頂に穂状花序を付ける。写真は芽生えの様子で地上から1センチほど出たところ。既に白い雄蕊が見え始めている。
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シダレヤナギ・4~雌雄異株

 南大沢5丁目の遊歩道に植栽されている「シダレヤナギ(枝垂れ柳)」。ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木で雌雄異株。中国原産で日本には古く奈良時代に渡来したとされている。花期は3~5月で写真は雌花序。長さは2センチほどで雌蕊の柱頭の先端が2裂している。果実は蒴果で熟すと細い毛がある種子を多数飛ばす
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カントウカンアオイ・3~高尾山3号路

 高尾山“3号路”に生育している「カントウカンアオイ(関東寒葵)」。ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草で日本固有種。関東地方から近畿、四国に掛けて分布している。花期は10~11月だが写真のように早春に咲いていることもある。花はやや緑色掛かり萼片は三角形状になっている。葉には光沢が無く斑の模様は色々変化がある
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ヤマルリソウ

 蓮生寺公園の山道で咲き始めた「ヤマルリソウ(山瑠璃草)」。ムラサキ科ルリソウ属の多年草で早春に直径1センチほどの花を咲かせる。以前はこの公園ではあちらこちらでヤマルリソウが見られたが最近は個体数がずいぶん減ってしまった。アズマネザサなどが繁茂して日照など環境変化が影響しているのだろう。心配ではある。        
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