goo

ハンショウヅル・8~果実

 尾根緑道の林縁に蔓を伸ばしている「ハンショウヅル(半鐘蔓)」。キンポウゲ科センニンソウ属のつる性落葉木本で4~6月に半鐘のような紅色の花を下向きに咲かせ果実は秋に稔る。果実は長さ6~7ミリの痩果で花柱が花後に伸びて長さ2~3センチの羽毛状になる。花の時はセンニンソウの仲間だとは思えないが、果実はセンニンソウに似ている。
コメント ( 12 ) | Trackback ( )

ナンゴクヒメミソハギ・3~果実

 ミソハギ科ミソハギ属の「ナンゴクヒメミソハギ(南国姫禊萩)」。北アメリカ原産の一年草で花期は8~9月。果実は直径5ミリほどの蒴果で先端の花柱は長く残っている。ホソバヒメミソハギと異なり花柄(果柄)が明確に確認できる。これは長池公園“里山”のもの。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

ナンゴクヒメミソハギ・2~花柄

 長池公園“里山”の水田に生育している「ナンゴクヒメミソハギ(南国姫禊萩)」。ミソハギ科ミソハギ属の一年草で北アメリカ原産。北アフリカ、中近東、アジアの熱帯から温帯に掛けて広く帰化している。1968年に鹿児島県で確認されその後10年で九州地方一円の水田に拡がった。今では本州~九州の各地で見られるようだ。花期は8~9月で葉腋に直径3~4ミリの紅紫色の4弁花を咲かせる。ホソバヒメミソハギに良く似ているが、ホソバヒメミソハギは花柄がほとんど無く葉腋に直接付いているが本種は長さ2ミリほどの花柄が明確に確認できる。また本種の葉の基部はやや耳状になっている。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )

ギネアキビ・2~花

 イネ科キビ属の「ギネアキビ(ぎねあ黍)」。アフリカ原産の一年草で1970年代に牧草として導入されその後帰化して今では関東地方~沖縄の道端などで見られる。葉鞘には細かい毛が密生している。小穂は長さ3ミリほどの楕円形で紫色を帯びている。写真では雌蕊の柱頭が見える。さてギネアキビの名前は牧草の“ギニアグラス(Guineagrass)”の由来していると思うが珍妙な名前ではある。そもそも原産地と考えられる西アフリカのギニア共和国(Republic of Guinea)などギニア湾岸地域から付けられてるようだがその発音は『ギニー』であり『ギネア』ではない。そうなるとギニアキビのほうがピッタリする。刑事ドラマ『相棒』の杉下右京警部ではないが、『細かいことが気になるのが僕の悪い癖』ではある。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )

カタバエノコロ

 町田市小山田町の都道沿いに生えている「カタバエノコロ(硬葉狗尾)」。イネ科エノコログサ属の一年草でエノコログサの変種。全体に硬く葉が極端に細くて垂れ下がらず、葉脚(葉の基部)が楔型になる。当地の専門家によると本種は上流河川の指標植物だが造成裸地などで稀に見られるという。
コメント ( 8 ) | Trackback ( )

サクラタデ・5~長沼公園2

 長沼公園“西長泉寺尾根”の麓に咲く「サクラタデ(桜蓼)」。タデ科イヌタデ属の多年草で本州~九州の水辺や湿地に生育する。草丈は50~60センチで8~9月で茎の上部に直径8~9ミリの花をやや密に咲かせる。花弁のように見えるものは5枚の萼片で花弁は無い。
コメント ( 8 ) | Trackback ( )

エダウチスズメノトウガラシ・2~花

 堀之内寺沢里山公園の水田の畦に生育している「エダウチスズメノトウガラシ(枝蔚雀の唐辛子)」。福島県以南の水田や湿地に生育する一年草で花期は8~10月。茎先に幅7~8ミリの淡紅色の唇弁花を咲かせる。下唇は3裂し中央が大きい。従来はスズメノトウガラシとされていたが、今はヒロハスズメノトウガラシ(広葉雀の唐辛子)とこのエダウチスズメノトウガラシに分けるのが一般的。スズメノトウガラシの名前をどちらかに残すと混乱を招くため両者の特徴を冠することになった。ヒロハスズメノトウガラシは文字通り葉の幅が広く、本種はヒロハスズメノトウガラシよりも茎が良く分枝することから名付けられている。ちなみに“蔚”は“草木が生い茂る”という意味で分枝の状態を表したのだろう。細長い果実を唐辛子に見立てている。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

散歩道・29~リニア(仮称)神奈川県駅3

 先日、新聞に大きく掲載されていたリニア中央新幹線“(仮称)神奈川県駅”の空撮写真。京王相模原線の車窓から工事の様子を見ることができるが、さすがに上空から見ることはないのでこうして記録しておくことにした。
 ご存知の通りリニア中央新幹線はJR品川駅が始発駅で次の駅がこの神奈川県駅になる。その間は全て地下トンネルになり、この駅も地下30メートルに設置されている。駅の延長は約680メートル、最大幅は50メートルになり8階建てビルがすっぽりと収まるほど。掘削した後、底部から駅を造り上げる“順巻き工法”で、最終的には掘削で出た土で埋め戻し駅は地下に隠れる。駅の地上部は広域交流拠点として整備され新たな街に生まれ変わる。
 写真は山梨県側から東京方面を見たもの。左側の鉄道駅はJR横浜線・京王相模原線の“橋本駅”で、JRは右上方向に直進しその先にJR相模原駅周辺の市街地が見える。京王相模原線は写真中央上から上方にカーブし少し進んで再度左にカーブする。写真左上部奥の緑色が横に長く繋がって見える部分が小山内裏公園で京王相模原線はその下をトンネルで抜けて私が住む“南大沢”に進む。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )

ハクウンラン・5~下柚木3

 下柚木の林内に生育している「ハクウンラン(白雲蘭)」。ラン科ハクウンラン属の多年草で本州以南の広葉樹林の林床に分布している。昨年当地の専門家からここにあるのを聞き今夏に開花を確認した。その記事に『数年前までは20株以上あった』とコメントを頂いていた。花を見に行ったのは真夏で半袖ハーフパンツの汗だく状態だったので、やぶ蚊の猛攻撃に遭い写真を2~3枚撮っただけで這う這うの体でそこから逃げ出した。この日はそのリベンジで改めて藪漕ぎして辺りを見回してみると、なるほど、小さな株が10株ほど見られる。残念ながら果実を付けた株は見つけられなかったが、これなら来年も楽しみだ。
 ちなみにこれまで高尾山系では何ヶ所かで見ていたが、斜面にあった株は豪雨で流され、また盗掘も考えられ今夏は見つけられなかった。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

コナギ・2~五反田谷戸

 町田市の五反田谷戸の水田に咲いている「コナギ(小菜葱)」。ミズアオイ科ミズアオイ属の一年草で8~10月に葉柄の基部に直径1.5~2センチの青紫色の花を数個咲かせる。いわゆる“水田雑草”のひとつで強い繁殖力・生存力を持っており、窒素の吸収力が大きくイネの成長には極めて迷惑な存在になる。
コメント ( 8 ) | Trackback ( )
« 前ページ