スパイラル呼吸ヨガ講座:第517回「上級:苦行者ガーラヴァ」12月9日
「ヨガは苦行ではありません」という声があります。私もそう思いたいです。確かに体の使い方を理解して、コントロールできるようになると、苦行でも何でもなくて、ひたすら気持ちの良い体操になります。
でも体の使い方を知らないでポーズを強引に作ろうとすると、苦行になり身の破滅をも招きます。
私は2004年7月にイキリスを去りインドに1年間滞在しました。ムンバイに到着して南インドに向かいました。ラマナマハリシやオーロビンドのアシュラム、そしてサイババを訪れた後にティルパティに行きました。
ティルパティにはベンカテーシュワラ(別名:バラジ)という神様が祀られています。昔、あるヨガ行者が瞑想をしていました。何日もそこから動かず瞑想三昧の日々を送っていました。あまりにも深い意識レベルにいたので、外界で起こっていることとは完全に切り離されていました。
そんな時、アリがやってきたのです。たくさんのアリがウジャウジャ、その行者に群がりだして、とうとうアリ塚になってしまいました。
それから長年の歳月が過ぎて、ある村人がそのアリ塚を壊しました。すると中から石になった行者様が現れました。(やっぱりヨガは苦行ですかね)これがバラジとなってティルパティに祀られています。
というわけで今回は苦行者ガーラヴァのポーズです。
1)まず基本姿勢です。
2)右手で左足をつかんで、半跏府座のように右側のそけい部につけます。
3)そして手をマットに置いてスタンバイ
4)ここで右脚を内旋しながら後方に伸ばすんです。これがこのアサナの秘密なんです。
5)右脚を内旋しながら伸ばして、同時にヘッドリードします。するとスパイラル・ルートが働いて、体は自動的に浮上するんです。
6)私がこのアサナを初めてやったときは、それを知らなかったので、体がグニャングニャンにねじれてしまい、しばらく調子悪くしました。知らないと簡単にできるものまでが苦行になってしまいますね。
- スパイラル呼吸法™でやるパワーヨガ/東京門前仲町レッスン
070-5594-6328
headneckup★gmail.com(星を@に変えてね)
吉田篤司