スパイラル呼吸法™講座:第544回「中級:アームバランス」1月15日
体を腕で支えて浮上する種類のアサナをちまたではアームバランスと呼んでいます。実際には体の筋反射作用と内部圧縮による働きなので、私としては中心バランスと言いたいところです。
今回の横足の鶴(パールシュヴァバカアサナ)は、アームバランスの入門的なポーズです。見ただけで「こんなのできるはずないじゃん」と思うかもしれません。私もそう思いました。でも遊び半分マネごとでやってみたら「えっ?できちゃったの・・・なんで?」ということになってしまったんです。
物事は見かけとは違いますからねえ。やっぱりやり方です。どんなに驚きの信じられない手品にも必ずタネと仕掛けがあるように、このアサナにはトリックがあるんです。
そのトリックとはテコの原理です。古代ギリシャのアルキメデスが発見したもので、当時は兵器に使われていました。でもさすがのアルキメデスも自分の体に応用することは知らなかったでしょう。ヨガのポーズ以外にはあんまり、使い勝手がなさそうですからね。
1)頭と左右の手をマットにつけて、つま先を立てます。これがアームバランスの基本ポジションになります。
2)足を左側に移動します。右脚の大腿部を左上腕に引っ掛けます。カンヌキのようにしっかりはめ込んでください。これがテコの支点になります。
3)両足を揃えて並べて、息を吐き出しながら右腕の支点に寄りかかります。慣れないうちはかなり辛く感じるかもしれません。コツがあるんです。手と脚の位置関係が大切なんです。位置をいろいろ変えてみて適当な場所を探してください。
4)するとテコの原理で両足は自動的にフワーッと浮かび上がるんです。努力感ゼロです。
5)両足上げで安定して10秒くらい維持できたら、もうこっちのもんです。手でマットを押し付けて頭を持ち上げましょう。ヨガ中級者ならできます。
6)上級者は腕を全開で伸ばして豪快に舞い上がりましょう。とてもスリリングでアドレナリンが吹き出しますよ。緊急事態宣言時にはこのアサナをやって体力増進、免疫力アップしましょう。
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吉田篤司