元町編つづきです
ここからは、何らかの指定、賞があるものと
他のブログ等で紹介されたもの、探索中にいいなと思った建物です。
「カムイイコロ」 旧山田・太田家邸
隣に印象的な洋館の「函館カールレイモン」がある
1階は和風、2階は洋風の函館に多い和洋折衷住宅であった
近くまで寄らなかったのでよく見えないが1階の壁は簓子下見板張りのようだ
やはり2階の縦長上げ下げ窓がいい感じだ。
現在はアイヌ民芸品店の「カムイイコロ」が営業している
右側には昭和映画好きのマスターがいる喫茶「やまじょう」だが現在は休業しているようだ。
2022年6月撮影
「佐藤理容店・藤山家所有建物」
こちらは一棟二戸の建物である
外観の意匠は竣工時と変わっているとのこと。
パッと見はまったく別の住宅がくっついたかのようだが
元々は同じだったので理容院のほうが店舗に改修したときに一緒に2階まで変えたと推測する。
大きな建物ではないが坂の登り口の角地にあるため
目立つ建物である。
2022年6月撮影
「Y氏家住宅」
横小路の入り口にある住宅で、壁は下見板張りで横長開口部、1階には連続した窓が続く
ここは和室のようだ。
2階に縦長窓で和洋折衷様式の建物である
綺麗に塗装して間もないのか赤屋根と相まってとても素敵な住宅だ。
2022年6月撮影
「T氏家住宅」
管理の行き届いた純和風住宅。
簓子下見板張り、軒裏化粧垂木、漆喰塗りの小壁などがまるで竣工時のようにきれいだった
隣の白亜の住宅、ピンクの住宅との対比が面白い。
前記したが、この横通りは歴史的建物の集中する重要な場所だ。
2022年6月撮影
「K氏家住宅」
1階は簓子下見板張りに漆喰塗りの小壁の和風、2階は縦長の上げ下げ窓、持ち送りを持った和洋折衷住宅の町家である。
2階がピンクに塗られており1階との違いが歴然としている
この1列に並ぶ住宅群は本当に素晴らしい。
2022年6月撮影
「レディメイド」
定休日月曜日
写真の通り正面玄関を挟んで左右対称になっている。
よく見ると2階縦長窓の下と四つ角軒下に装飾がある
これらから古くて趣のある洋館だが指定などは何も受けていないようだ。
現在は無国籍料理の「レディメイド」が営業をしているが
18時からなのでお酒を中心に考えて寄ってみては。
2022年6月撮影
「OZIO」 旧精養軒
6月1日(水)〜9月30日(金)9:30〜19:00(通常営業)
正面と両横面にある縦長の窓が特徴だが、よく見ると壁に装飾がある
詳細のわからない建物だが古いものだろう。
以前はパン屋さんだったの情報もあり、だとすると函館らしいお洒落なパン屋さんかと思う。
現在はバッグや革小物のお店「OZIO」本店として営業している。
2022年6月撮影
「S氏家住宅」
平成13年までは、1棟2戸建となっていたが、現在は、1階が和風、2階が洋風の和洋折衷様式となっており、持ち送り、隅柱、胴蛇腹など特徴部分を残している。
玄関の窓桟がモダンさを醸し出す。
2022年6月撮影
「O氏家住宅」
おそらく1階が和風、2階は出窓などで洋風の和洋折衷住宅と思われる。
外壁は下見板張りであったものと思われるが、現在は人造石になっているとのこと
石張りだけなら古いかはわからぬが、軒下の持ち送りでそれとわかる。
木造住宅が多く残っている町で、なぜ石に変えたのだろう
すっきりさと重厚感が増している。
2022年6月撮影
「I氏家住宅」
竪繁格子付出窓、簓子下見板張り、漆喰塗りの小壁が黒白ですっきり見える
〇枠がお洒落なイメージがあるが後付けかもしれない?
こちらの一角にも紹介した2軒の住宅がある
とてもきれいにされた1棟2戸建ての、和風の建物として貴重である。
2022年6月撮影
「まるたま小屋」
定休日火曜日・水曜日
建築は明治45年の記録があったが、本当だとすると幾度の大火から逃れたことになる
そのまま現存していたとしても補修はかかせないだろう。
写真を見ると入り口が二つあり密接している
中ですっぱりと半分づつの2世帯住宅だったのだろうか?
現在はピロシキが美味しそうな、「まるたま小屋」が営業をしているので
中が見れるし、建物の歴史を聞けるかもしれない。
2022年6月撮影
「聖ヨハネ教会・牧師館」
ハリストス教会のすぐ横にあるので、目につく建物だ
竣工は昭和59年なので町内の建物では新しいほう。
ただ最初に建てられたのは明治11年で現在の教会は3代目だそうだ
4つの尖塔アーチがある変わった造りで上から見ると十字架になるとのこと。
牧師館は教会の横にありハーフティンバーが目立つきれいな建物だ。
2022年6月撮影
「K氏家住宅」
ほかの住宅に比べてわかりづらいかもだが、1階和風2階洋風の和洋折衷住宅であり、
1棟2戸の建物であった。
下見板張りの塗装の剝げ具合が逆に古さを表して好きだ
シンプルに出窓が一つの造りもすっきり見える。
お隣も歴史的建物だが境にある木造の戸がすごく懐かしい。
2022年6月撮影
「日和坂の家」
この住宅はなんと平成29年の建築であった。
確かにストリートビューで古い風景を見てみると空き地になっていた。
この場所は縦の坂道も横の通りも歴史的建物が凝縮されている場所だ
おそらく建築主は周りの住環境に配慮し、和洋折衷住宅を建てたのだろう
そんな建築主に対して景観賞が贈られたものと推測する。
何も知らずに古い家を撮影しようとこの地に来たら
きっとこの住宅も撮影するのではないか。
2022年6月撮影
「アトリエfiole」
時間 11:00~18:00 (時間変更あり)
元町はどこの小道に入っても歴史のある建物に出会える可能性が高い。
この建物は最初に隣に建つ蔵があまりに古く見えたので近寄ってみたら見つけた。
詳細は分からないが結構歴史のある建物のようだ
入り口と3つ並んだ出窓が面しているのは函館山側で
おそらくきれいに見えそうな海側はどんな造りなのだろうか。
現在はfioleさんがアクセサリーショップと展示をしている。
2022年6月撮影
「函館元町郵便局となりの洋風住宅」
ここは確か、旅行前にストリートビューで見つけた建物だったと思う
広い通りに面しているので知る人ぞ知る建物であるだろう。
この時は生活感がなく空き家に見えた
塗装の剥げかかった白地の下見板張り、胴蛇腹、玄関上の小窓の連窓とモダンな模様の窓桟に歴史を感じる。
隣に郵便局があるが、1代前の局もきっとモダンだったのではないか。
2022年6月撮影
「トランジスターカフェ」
定休日:月火水。
築80年を超える元歯科医院の記載があった
それ以外の情報はなかったが2階は住宅だったかもしれない。
外観からはかなりの年季を感じる
最初は失礼ながら空き家かと思ったが、入店しているカフェは
ピザやパフェで地元民にも人気のある店のようだ。
2022年6月撮影
「旧安田火災海上保険事務所」
元町港ヶ丘教会の隣にある洋館
以前はカフェがテナントで営業し2022年の春までパン屋が営業していたが現在は空き家のようだ。
保険会社の事務所として建てられたとしか情報は得られなかった。
妻部のハーフティンバーとシンメトリーの縦長窓がすっきりしている
横面の補修はされているようだ。
2022年6月撮影
「ブライダル プライム」
ここも以前はカフェが営業をしていた
函館に限らずだが、かつての古民家を再活用する場合、カフェが多い
だが、様々な理由で続かない場合も多い。
次に入居するなら別の職種がいいのかもしれない
ブライダルプライムは貸衣装やロケーションフォトなどで実績のある会社だ。
2022年6月撮影
「ピンクの洋館」
ストリートビューで偶然見つけた三角屋根、縦長窓、赤い玄関ドアとピンクの外装が
とても目立つ住宅だった。
古いか新しいかは、はっきりわからない。
現在は前面まで覆うツタに果たして住人は?
以上で元町編は終了です。