弁天町続きます
ここからは2020年発行の「北海道建築物大図鑑」に記載されたもの、指定や賞をとったもの
他のブログで情報を得たもの、探索中に見つけた気になる建物を追っていきます。
「レトロな建物を訪ねて」様
「関根要太郎研究室@はこだて」様 からも引用させていただいています。
「大黒湯」
所在地 弁天町14-8
建築年 大正12(1923)年
指定等 歴風文化賞
開館時 廃業
大黒湯は創業103年の歴史を持つ銭湯であったが、平成22年に廃業している。
この地区は以前は大黒町で、店名の由来かと思う
町はのちに弁天町に併合された。
この地区は以前は大黒町で、店名の由来かと思う
町はのちに弁天町に併合された。
外装や内装は数度の改築があるが、骨組みは当時のままだ
ただ残念ながら櫓組みの長煙突は撤去された。
ただ残念ながら櫓組みの長煙突は撤去された。
脱衣所は女性側を広く取っているというのが、微妙に左右対称ではないファサードの理由だろうか
おそらく向かって左が女性ではと思う。
おそらく向かって左が女性ではと思う。
全盛期には1日200人も来ていたが廃業時には1日20人にも満たなかった
これも時代の流れなのだろう。
これも時代の流れなのだろう。
現在ではこのような建物を見ることは貴重になった
大学のアートスペースなどの再活用もあったようだが現在は休止中のようだ。
大学のアートスペースなどの再活用もあったようだが現在は休止中のようだ。
2022年6月撮影
「ワインショップ丸又和田商店」 旧小島商店
所在地 弁天町14-11
建築年 明治12~(1879~)年
指定等 なし
開館時 なし
看板は、明治32年の創業時から使用している年季ものなので
この建物もその当時からの所有かも知れない。
この建物もその当時からの所有かも知れない。
1列に連なる棟を持っており、道路に面した店舗は
元は上下和洋折衷建築家と思われる 2階の窓がアーチと両開きで可愛い。
元は上下和洋折衷建築家と思われる 2階の窓がアーチと両開きで可愛い。
蔵まで連なる棟は増築を繋げたかのように見える
もしかして現店舗が住宅でこちら側が店舗や倉庫だったのかも知れない
蔵は鉄扉でとても重厚だ。
もしかして現店舗が住宅でこちら側が店舗や倉庫だったのかも知れない
蔵は鉄扉でとても重厚だ。
いずれにしろ明治初期の貴重な建築である。
2022年6月撮影
「成田工業」 旧小熊商店倉庫
所在地 弁天町14-14
建築年 明治後期?
指定等 なし
開館時 なし
旧今井米穀店の隣にある石造りの倉庫が成田工業。
看板はあるが活用しているかは不明
小さめのアーチ窓がかわいらしい
入り口は鉄製の扉で使うとしたら倉庫ではないか
ツタが伸び全体を覆うがごとくになっている。
ツタが伸び全体を覆うがごとくになっている。
2022年6月撮影
「I氏家住宅」 旧今井米穀店 *北海道建築物大図鑑
所在地 弁天町15
建築年 明治40(1907)年
指定等 市景観形成指定建築物
開館時 現在は「Attitude Store」が営業中
ここは米穀店の店舗兼住宅として建てられた。
正面側から和風様式、隣に平屋で出格子のある和風と来て2階建ての洋風様式と連なる。
上下ではなく棟ごと和洋折衷の建築であった
この一角は古くからの建物が連続で残っており、それぞれ個性が違うので面白い。
この一角は古くからの建物が連続で残っており、それぞれ個性が違うので面白い。
現在は正面1階で輸入雑貨やアート作品などを扱っている「Attitude Store」が営業している。
2022年6月撮影
「佐藤商会」 旧堤商会事務所 *北海道建築物大図鑑
所在地 弁天町15-12
建築年 大正5(1916)年
指定等 市景観形成指定建築物
開館時 現在は「ロマンティコ・ロマンティカ」が営業している
堤商会とは日魯漁業㈱の前身。
この建物の創建時は3階にバルコニーがあり、屋根にはパラペットと洒落た造りであったとある。
その後、老朽化により函館市が平成16(2004)年に復元し、きれいな洋館となった。
外壁の色や白地の窓枠など大正ロマンのハイカラな建物で
内部の階段や入口両サイドの照明は創建時のものだそうだ。
現在はテナントビルだが、1階の「ロマンティコ・ロマンティカ」が地元女性に人気のカフェとなっている。
2022年6月撮影
「ハコダテバンドワゴン」
所在地 弁天町
建築年 明治後期?
指定等 なし
開館時 なし
その形状から、元は蔵か倉庫だったのではと思わせる
2階の細長い窓が印象的だ
2階の細長い窓が印象的だ
1階には小さな入り口とシャッターがあるが車庫というより搬入口ではないか
現在の店名看板があるところの塗装が剥げており、レンガと「2」が見える
ここはレンガ造りのようだ。
ここはレンガ造りのようだ。
現在の「バンドワゴン」は、2015年5月、弁天町にオープンしたLiveに特化したbar、livehouse。
2022年6月撮影
「イシダ模型店」
2022年6月撮影
所在地 弁天町1-14
建築年 昭和15(1940)年ころ?
指定等 なし
開館時 廃業
イシダ模型店の店主、石田一郎さんは店でプラモデルを販売するだけではなく
ライトプレーン(ゴム動力の模型飛行機)の研究者でもあり、業界人には「イシダ式模型飛行機」の名は
知れ渡っていた。
一郎さんが平成12年に亡くなってからも奥様が店を続けたが、新しい仕入れはしておらず在庫品だけで
14年以上商売を続けていた。
14年以上商売を続けていた。
残念ながら現在は廃業となっていたが、古い模型こそ値打ちがあるのになぁと
昔プラモデルに凝ったものとしてはそう思った。
昔プラモデルに凝ったものとしてはそう思った。
建物は築80年はあるようだ。
「プレ・デ・ラ・メール」 旧橋谷家蔵
所在地 弁天町
建築年 明治31(1898)年
指定等 なし
開館時 なし
レンガ造りの蔵だったようだ。
屋根はすっかりきれいに改修されているが外壁とアーチのある窓は昔のままに見える
正面の大きなドアは新しいものに変えたようだ。
現在は「プレ デ ラ メール」として一日一組限定の一棟貸貸別荘となっている
蔵の重厚さとお洒落さを表現した内部のようだ。
蔵の重厚さとお洒落さを表現した内部のようだ。
2022年6月撮影
「旧民宿共真」
所在地 弁天町14-14
建築年 大正3(1914)年
指定等 なし
開館時 なし
市電通りに面しており「プレ デ ラ メール」の隣。
胴蛇腹と下見板張り、縦長窓で古い建物とわかる
以前は民宿で使用していたとのこと。
1階は車庫になっているが改装したような感じだ。
奥を覗くと和風な棟が見えたので前後で和洋折衷建築かもしれない
敷地内だがとても気になる小路だ 入ってみたいが……
2022年6月撮影
「元コンビニ併設の屋号(一久)の蔵」
所在地 弁天町
建築年 不明
指定等 なし
開館時 なし
自分の地元では古くからの酒屋さんが3軒、コンビニに転換し、1階が店舗、2階が住居になっている。
市電に面したこの元セブンイレブンの店舗もコンビニ前は自前で商売をしていたのだろう。
市電に面したこの元セブンイレブンの店舗もコンビニ前は自前で商売をしていたのだろう。
店舗入り口から店舗内へ続き、蔵は商品の在庫倉庫として使われたように見えるし
住居は別所にあるようだ。
住居は別所にあるようだ。
蔵は白地できれいに塗装され鉄扉の状態も良さそうだ
いつのものかは判らぬが、古いものに感じるがどうか?
いつのものかは判らぬが、古いものに感じるがどうか?
2011年はセブンイレブン、2014年にはデイサービス、2015年から空き家になっているのが
ストリートビューでわかった。
ストリートビューでわかった。
2022年6月撮影
「角地にある蔵」
所在地 弁天町23-6
建築年 不明
指定等 なし
開館時 なし
この蔵に関しては今のところ情報が何もないが、古いものと判断して記載。
野口商店と空き地を置いて隣なので野口さんの所有なのか?
また周りは家1軒分くらい空いていて更地になっているのでポツンとあるようだ。
更地は古いストリートビューでは草ぼうぼうだった。
更地は古いストリートビューでは草ぼうぼうだった。
板張りにレンガの基礎で明治後半~大正時代だろうか
改めて調べてみたい。
改めて調べてみたい。
2022年6月撮影
「古民家」
所在地 弁天町
建築年 不明
指定等 なし
開館時 なし
探索中に見た「住宅」であろう。
増築だろうか屋根には色の違いがわかるが出窓と縦長窓との合体は珍しかった。
場所も今となってははっきりわからない……
2022年6月撮影
以上で弁天町終了です。