「T氏家住宅」
所在地 西区八軒1条西1丁目(旧所在地)
建築年 昭和3(1928)年
指定等 なし
確か昨年の秋くらいに「北海道新聞」に掲載された個人住宅。
昔は西区八軒にあり「札幌の建築探訪」(*1998年発行 北海道新聞社)にも掲載された歴史的な住宅。
2021年時にこのブログでは「現存していません」と記しており
実際に現地には再開発後のタワーマンションなどで建物はなく
2003年解体とまで記した。
しかし建物は移築されていた。
施主が中央区へ引っ越す際に移築したようだ。
洋風の外観で玄関や窓などがとても素敵です
隣に並ぶ石倉も素晴らしい
2024年6月撮影
中には屋内見学をされた方もいるようなので、古建築界隈では話題になった建物。
地形的に下から見上げるしかない
まさか見ず知らずが見せてくださいとは言えないからねぇ。
無くなったと思った貴重な建物が現存していたとは驚きで
あまり他に例をみないことだろう。
※住所は載せません
ここから過去記載へ
久しぶりに中央区の創成イースト地区を軽く歩いてみた
まずは
「T氏宅」 大正13(1924)年建築
黒い下見板張りと白枠の窓が印象的
以前見た時よりきれいになっているのを見ると現施主さんの管理ぶりが伺われる
和洋折衷のとても素敵な住宅で、もはや札幌市内では貴重な建物だ。
※2024年4月撮影
「旧金石商店蔵」 明治期建築
これまで営業していたジュース屋さんが閉店して空き家になった
このような古い建物は使用していないと劣化が進むと思うと心配だ
※2020年9月撮影
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※2024年5月撮影 廃業した「リトルジュースバー」の名が薄く見える
本来の軟石と重厚なドア
石造り2階建ての重厚な蔵であるが次の活用を期待したい。
「&VOGUE GALLERY」 昭和期(戦前)建築 中央区南3条東2丁目
こちらは札幌の歴史に大変詳しい札幌時空逍遥様を参考に初めて行ってみた
建物の元は靴の卸屋さん「北海製靴」だったとのこと
札幌軟石を使用した建物は倉庫兼事務所だったようだ
正面から見ると縦長窓が古い建築物を思わせるが一部に石造りを見ると
さらに歴史的な建物と認知できた。
現在はレンタルスペースとして天井や柱、梁、階段など古い木材の様子が見れる。
※2024年4月撮影
「北陸銀行札幌支店」はすでに新ビルで営業中
昭和41(1966)年竣工
令和3(2021)年解体
令和6(2024)年新ビル竣工
個性のあった以前とは似ても似つかない高層ビルに建て替え済
同じほくほくグループの北海道銀行も入居し、次は道銀ビルが解体される
※2021年1月撮影
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※2021年4月撮影
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※2024年4月撮影
旧店舗の屋上にあった「鶴の舞」は豊平支店に移設した
すすきのの中小路にある㈱マルゲンビルさんの蔵を見に行く
不動産業のマルゲンビルは「第二マルゲンビル」に札幌軟石を使用
これは解体し組み換えをして軟石を再活用したそうだ ※ZEPP sapporoの向かい
※2020年8月撮影
その敷地づたいに通りに出る エクセルホテル東急との間に石蔵がある
屋号のある素敵な蔵だ
こちらもエクセルホテル東急の新築の際に移築したものだそうだ
ここから過去掲載
「札幌ESTA」
所在地:札幌市中央区北5条西2丁目
建設年:昭和53(1978)年
指定等:なし
「札幌ESTA」の閉店は8月31日 いよいよあと三か月くらいに迫ってきた。
それもあってしばらく利用していなかった2階のカフェを利用して
一部撮影をしてきた。
古い人にとってこの建物は「札幌そごう」である
昔の札幌駅を挟んで右に「札幌そごう」左に「住友生命ビル(センチュリーロイヤルホテル)」が駅の風景であった。
その後、そごうは閉店し核テナントとして「ビッグカメラ」が入り
地下に「エスタ食品街」、最上階10階に「らーめん共和国」、「ロフト」や
「ユニクロ」も入った。
外観は実に堂々としている
デパート全盛時代のデパートらしいデパートだ
食品街は特に利用した覚えがあり、特に現アピアと繋がる入り口付近にあった「くるみや」のフルーツケーキは何回購入しただろうか
その後に入った「梅屋」のシュークリームは当時一番好きだった。
最近になってフルーツケーキファクトリーで買い物したり
ルピシアもそうだ
地下鉄東豊線近くの立ち食いソバは一度も利用してないなぁ
そごうのレストラン街ではファミレスみたいなのがあったかな
ライオンとかあったような気が?
確か、窓から西側がきれいに見える店ではなかったかなぁ
今となれば階段の手すりも撮りたくなる
そうだ「そごう」といえばこの窓
またバスターミナルがあり高速バスなどは「ESTA」ここから乗ったよ
それだけ思い出があるようでいて初めて知ったことも多い
約3辺につながるテラスは今回が初めて歩いたと思う
また通路にある模様も知らないし
天井の照明など見る由もなかった。
東急デパートはどうする?
エレベーターはこんな素敵だったのかと今頃になって発見が多いね
閉店後にはあっという間に解体されそうだ
同じく札幌駅の反対側で両翼を担っていた住友生命ビルも来年の6月以降に解体されるだろう
どんどんどんどん街並みが変わるのは仕方がない
建物には寿命があると思う。
解体後は46階建てでJRタワーより高いビルが出来るらしい
新しい札幌の顔として歴史をこれから刻んでいくのだろう
もはや老体の自分が見に行くほど興味があるビルになって欲しいし
面白い造りになっていればいいなと思う。
まだ閉店まで日にちがある
機会があれば、再度訪問したい。