江別市へは2020年の9月にJR江別駅周辺を廻ってきたが
情報でいくつかの変化があるとのこと
全部ではないが改めて4年後の2024年9月に行って見た。
※「道南・道央の建築探訪」2004年北海道新聞社発行の掲載を参考に
今回の建物巡りで唯一の初見物件であり江別市最後の「道南・道央の建築探訪」掲載物件。
「王子エフテックス㈱ 江別工場 倉庫」旧富士製紙北海道工場変電室 道南・道央の建築探訪NO-123
所在地 江別市王子町1
建築年 明治42(1909)
指定等
開館時 一般公開はしていません
以前より岩見沢方面へ行くときに国道12号線の「新江別橋」を車で渡る時、左手にレンガの建物が見えていたので存在は知っていた。
工場正面からは当然だが部外者は立入禁止
時間のある時に橋上まで歩いて撮影に行こうかと思っていた。
ネット情報で、千歳川沿いに歩いていけば近くまで行けそうな記事があったので行ってみた。
ところが残念ながら工事で通行禁止とある
残念は残念だが、ここからでも見えるではないか
ズームで撮ったのがこちら
レンガ造りに腰屋根を乗せて姿がよい
以前は変電所として活用されたが現在は倉庫のようだ
明治時代から千歳川と石狩川の合流地点にあり
当時の川が交通手段であった名残り。
尚、角度的に見えないが左側にもう一棟現存しているとのことだ。
2024年9月22日撮影
「岩田家住宅」道南・道央の建築探訪NO-116
所在地 江別市萩が丘17
建築年 大正5(1916)
指定等
開館時 一般公開はしていません
岩田家住宅は4年前と変わったところは見られなかった
居住している感じがなかったので逆に管理がしっかりされているのだろう。
蔵を持つ立派な和風建築で玄関横のベイウィンドウは洋風の香りがする
また住宅と他施設を隔てる壁に歴史を感じる
岩田醸造は味噌を醸造販売、酒類を販売する会社で社歴は100年以上になる。
2024年9月22日撮影
「旧岡田家住宅・倉庫」道南・道央の建築探訪NO-117
所在地 江別市2条1丁目5
建築年 昭和10(1935)
指定等
開館時 一般公開はしていません
今回のJR江別駅近辺巡りで変わったところは旧岡田家倉庫の移築である。
以前は千歳川により近い場所に倉庫が建っていたが
一度解体し、表通り側に規模を大きくして移築する工事をしている
すでに解体され新しい建材とともに建築中だった
結構な大きさになり、竣工後は飲食店に活用するようだ。
結構な大きさになり、竣工後は飲食店に活用するようだ。
4年前の倉庫 「岡田」の印がある
以前倉庫があった場所 中央に旧岡田家住宅を見る
表通りから住宅を見る ここは変わりないようだ
「新倉庫」は旧岡田家住宅の隣に建つが、4年前は「うだつ」があるこれも歴史のある住宅だった。
これを解体しての建築であるので残念なことでもある。
「新倉庫」には新建材も混合している
4年前この「うだつ」は隣家のものだったが解体された
2024年9月22日撮影
「ドラマシアターども」道南・道央の建築探訪NO-119 旧江別郵便局
所在地 江別市2条2丁目7-1
建築年 大正11(1922)
指定等
開館時 店舗営業時間による
この建物は4年前と外観もテナントも変わっていないようだ。
JR江別駅の北側から旧江別郵便局の前の道路は旧国道12号線であった。
かつては郵便局は正面中央に大階段とジャイアントオーダーがあり軒廻りに蛇腹装飾も見られた
昭和25年頃の道路拡張に伴い削り取られ現在の姿になったようである。
かつては郵便局は正面中央に大階段とジャイアントオーダーがあり軒廻りに蛇腹装飾も見られた
昭和25年頃の道路拡張に伴い削り取られ現在の姿になったようである。
側面に残る軒蛇腹にわずかに当時の面影を見ることが出来る
レンガにツタの印象的な建物はしばらくの空き家のあと、ライブハウスのJAZZハウス、後に現在は演劇、喫茶、ギャラリーの「ドラマシアターども」が使用している。
2024年9月22日撮影
「ビストロカフェスープ」道南・道央の建築探訪NO-120 旧十二銀行江別支店
所在地 江別市2条2丁目6
建築年 大正8(1919)
指定等 登録有形文化財
開館時 店舗営業時間による
開館時 店舗営業時間による
この建物も外観、テナントとも4年前と変わりはないようだ。
旧十二銀行の現在は北陸銀行である
昭和18年から北陸銀行江別支店となり、昭和41年まで銀行として使用された。
昭和18年から北陸銀行江別支店となり、昭和41年まで銀行として使用された。
角地に建つため三方向から眺めることが出来る
飲食店なのでいつかは利用してみたい。
近辺は歴史的な建物が多い地域だが「登録有形文化財」に指定されているのはここだけである。
2024年9月22日撮影
「筒井産業倉庫」道南・道央の建築探訪NO-121
所在地 江別市3条1丁目12
建築年 大正期
指定等
開館時 一般公開はしていません
4年前に訪れた時、筒井産業は千歳川に面した土地に事務所や倉庫があった
今回の訪問ではすべてが解体されていた
やむを得ないが、特に倉庫は100年を経過しただけに残念。
今回の倉庫群撤去・移設は、河川堤防整備計画によるものだそうで、築堤の幅は最大で30メートルほど広がると江別市のナビに出ていました。
こちらは4年前の撮影
現在の同じ場所
手前の建物が増えていた
2024年9月22日撮影
「町村農場第一牛舎・同居宅・同製酪室」道南・道央の建築探訪NO-122
所在地 江別市いずみ野25番地1
建築年 昭和4(1929)年
指定等 江別市都市景観賞
開館時 9:00~17:00
休館日 毎週月曜日(祝休日の場合は直後の平日)年末年始(12月29日~1月3日)※第一牛舎・製酪室(11月24日~4月28日)
入館料 無料
2024年6月6日にリニューアルオープンをした
比べて変わったところを。
「第一牛舎」
この正面側の部分がキッズスペースになった
結構なスペースなので小さな子供は走り回って楽しいかも?
結構なスペースなので小さな子供は走り回って楽しいかも?
展示施設自体が新しくなった 展示物も刷新
新しく牛がいた!
一部天板を外してガラスにし骨組みが見えるようになった
しかもライトアップするそうだ
「ウィンドミル」
「製酪室」
「町村家居宅」
カフェ「サルーンマチムラ」がオープンした
「カフェ・売店」
町村牛乳を使用した「ソフトクリーム」がイチオシ
「サイロ」
あまり見なくなったサイロも石造りと煉瓦造りが並んで建っているのは、なおさら珍しい
室内は多目的ホールとして貸出をするようになった
邸の中で歴史を感じる「ペチカ」も健在だ。
歴史的なものを残して新しい活用に変えたリニューアルは
とても良いのでは?と思う
とても良いのでは?と思う
これを機会に酪農への興味が沸けばいいでしょう
また現在の町村牧場(江別市篠津)もソフトクリームや乳製品で人気だ。
2024年9月22日撮影
「気になった建物」に続く