札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

札幌の古民家(蔵・倉庫)飲食店の建築探訪①

2021-06-29 00:00:59 | 古民家飲食店

ここでは、いわゆる古民家カフェとか食堂、レストランなど飲食店や食品を扱う店舗を載せていきます。

ほとんどの店舗には入ったことが無いので外観が中心となり、正確な情報がないお店もあります
私が見て気になったりレトロだなぁと思うお店、たまたま通りかかったら古いけど面白い建物であったお店など

そういうことでお店自体の情報や内容は各HPなどでどうぞ(笑)

(これまでの建築探訪で紹介した建物はダブるので載せません)

 

 

 

「森彦」

住所:中央区南2条西26丁目2-18


2021年6月撮影


円山の住宅街の路地裏、車1台が通るのがやっとの場所に森彦がある
札幌の古民家カフェでは最も有名な1店かと思う

夏はご覧の通りツタが多いので建物全景を見るなら晩秋から冬が一番
築70年を超えるといわれる建物の外観は素朴な木造住宅である。

2階の窓側席が人気であり、どちらかというと一人で来て時間と空間を味わって帰るようなイメージだ。

 

 

 

「かしわ亭」

住所:中央区南20条西8丁目2-21


2021年2月撮影

 

かしわ亭は昭和25(1950)年建築の石蔵を再利用している食堂である
旧名称は旧中川宅リンゴ倉庫で上部に〇に中が見える。

リンゴ倉庫は生産地であった豊平区から南区に多く存在し
中央区のこの場所にあるのは不自然なので移築したものかも知れないし
レンガ造りが多いので南区の石山あたりにあった札幌軟石の蔵かも知れない。

中は入ったことがないのでわからずだが通常だとランチタイムの営業があるので
気軽に入れそうだ。

 

 

 

「Lakura」

住所:中央区南4条西9丁目1009-3


2021年1月撮影

南4西9というほぼ中心部に近い場所に、このような路地と建物が残っているのは驚いた
住宅と蔵からなっているのは、元質屋さん(浦質店)だったからでその竣工は大正8(1919)年と言われる。

100年を超える建物は質屋さんの後に飲食店で再利用され、現在はラクラ(服と食と音楽と♪ ビーフシチュー)が
2010年から使用している。

古民家の活用に言えることは、やはりこの建物が好きじゃないと続かないだろうなと思う
外観は古さと現在のオーナーのセンスが感じられるようだ。

 

 

 

「旧茶蔵」

住所:中央区南9条西4丁目6-1


2020年8月撮影


南9条通りで隣に中島公園と川が隣接している絶好のロケーションでしょう
この建物は昭和39(1964)年ごろの建築のようで当初は倉庫と宿舎に利用されたようだ。

店舗への改造は1階の正面を9条通りから見えるように、ガラス戸などにリノベーションしたように見える
現在の利用は個人宅?と思えるので敷地内への立ち入りは禁止です。


旧茶蔵はカフェとして2007年10月までここで営業し移転後に閉店している。

 

 

 

「旧大場豆腐店」

住所:中央区南1条西9丁目1-6


2020年9月撮影

 

大場豆腐店に関しては古民家の再利用ではなく、大正11(1922)年から続く創業98年を超えるお店であった。
こじんまりとしたお店なので交通量がある東屯田通りを通っても最初は気が付かなかった。

建物は平屋でレンガ造りの煙突が古さを感じさせて目立つ
お店が開いているのは見たことが無かった。

大場豆腐店は残念ながら建物の老朽化とコロナ過により2020年3月31日で長い歴史にピリオドを打った。

 

 

 

「北カフェ」

住所:中央区南8条西14丁目2-2


2020年3月撮影

昭和2(1927)年建築の古民家を再利用したお店
重厚な門構えから玄関の上部はモザイクのステンドガラス
庭が広く見える大きな窓に土壁、雪見障子などがそのまま残っている

昭和2年といえば、あの旧小熊邸と同年の建築
2店の共通点や違うところを探すのも楽しいかも。

北カフェは2013年オープンのスープカレーとスィーツがメインのお店です。

 

 

 

「座忘庵」

住所:中央区南2条西24丁目1-8


2019年1月撮影

店舗は移転し、建物は解体された


昭和50年代の中頃、裏参道は確実に一時代を築いていた
当時の若い人で都会のビルを嫌い、狭い道に古びた小さな家が連なる
裏参道が気に入った人たちが集まってきて、古い家をカフェやギャラリー、アトリエなどに改装した

座忘庵のオープンは平成6(1994)年なので、ほとんど残っていない当時の店から見ると古くからある店になる
黒く塗装された木造家屋で個性がある
店舗は奥に別棟のように伸びて造作が違う うまくリノベーションしたと思う
営業は、うどんと中華という珍しい組合わせが面白い

店舗隣の駐車場は昔はお寺があった(ここも敷地の一部かも) 
すぐの表通りの南一条通りにはトマトムーンがあった
そして半ば廃屋のようにシュネムがまだ残っていたから今のうちに写真を撮りに行こう。

 

 

「旧こう」

住所:中央区北1条西28丁目2-16


2017年5月
2021年3月撮影

神宮前茶寮こう は北1条通りに面しているとはいえ、細い路地の先に入口があるので
分かりづらい場所だが、このアプローチが良い
駐車場も裏にたくさんあるのでよいところ

この建物は円山公園のすぐ下にあるのでお店が変わってもすぐ他のお店が営業をする
こう は2020年1月に閉店したがとても感じの良いお店の記憶がある
平屋の建物で内部より駐車場側の外観を見ると古民家らしい

現在は韓国料理と焼肉の銀座園が営業をしている

 

 

 

「レストラン のや」

住所:中央区北2条東11丁目23-14
閉店:2021年6月20日

 


2020年12月撮影

 

「のや」は残念ながら地域の再開発のために立ち退き閉店しました。

建物はもとは質屋さんが店舗兼住宅として使っていた。
印象的な札幌軟石を使った蔵は質屋さんで納得です
住宅部分はオープン時にリノベーションしたのかも
池も作り廻りの木々に伴って、もったいない立ち退きになったのかな。

オーナーさんは東区で「プー横丁」を営業している方で、店舗の同じ方向性にこれまた納得!
「のや」は移転オープンの予定です。

 

 

「カフェモンキーバー」

住所:中央区北1条東11丁目21




2020年12月撮影

 

カフェモンキーバーは古民家カフェでありカレーが有名なお店のようですね。

この建物は築80年と言われ、向かって右端が「カフェモンキーバー」
左端が「アンティーク Kクラシック」 真ん中の店舗は未確認です。

こうしてみると左側2店舗分があり右側を増築したような造りですね
この近辺は木造住宅がいくつかあり、貴重なレトロ地域に感じます。

 

 

「インソムニア」

住所:中央区北10条西16-1


2020年8月撮影

インソムニアはカフェ&ダイニングバーで桑園地区にある
この地区はその昔、北大教授の自宅が多くて博士町と呼ばれてコミュニティを持っていた。
この建物も田所哲太郎教授の仕事場であった。

レンガ造りの住宅はこの周辺ではほとんど見ることがなく貴重です
他の現存している博士宅は木造下見張りが多いと思う。

インソムニアは2005年にオープンし現在に至る
他の店も同様だが、利用し内部を見ることによってさらに店舗と建物の価値が高まりそうだ。

 

 

「かるいち」

住所:中央区北2条西17丁目1-20


2020年9月撮影

軍鶏鍋と焼き鳥、手打ち蕎麦のお店です
知事公館と近代美術館がすぐそばにあるので緑の環境に恵まれている場所にある

古民家(一軒家)を活用しているが
テーブルが7つとカウンターがあり中は広いようだ。

 

 

「さくら庭」

住所:中央区南15条西10丁目1-15


2020年9月撮影


築55年以上の和風古民家を活用(昭和30(1955)年建築)
洋風の小物を使ってモダンさを出している

庭には店名由来の桜の木があり、季節にはそれを目当てに客が集まるという
昔からよく或るタイプの住宅だが、その分気さくで親戚の家にご飯を食べに来た気持ちになれるとのこと。

使ってみて良さがわかるお店のようだ。

 

 

「KAKUイマジネーション」

住所:中央区南3条西7丁目


2021年1月撮影

資生館小学校の向かい、西向き一方通行路に建つKAKUイマジネーションはテナントビルで
美容室、ブーランジェリー、カフェなどが入居している

昭和初期くらいの建築だそうだが、以前は「北海道女子栄養学校」の校舎として使われていた時期もあった
一枚目の右端にある軟石の塀は、北に向かって50mも続いておりビル側には何とも狭くて有名なバーがある。

あのオフィスキューの鈴井貴之が2階を劇団の稽古場にしていたそうで、若く夢がある人たちが集まってきた
ビル 

現在は白く塗られ、上げ下げ窓や下見板張りが木造の良さが出していると思う。

 

 

「サッポロ珈琲館 北円山店」

住所:中央区北6条西20丁目1-5


2020年9月撮影

 

閉店しました


昭和6(1931)年に北大の八鍬教授が建てた私邸をカフェに転用したのは平成7(1995)年。
窓辺や柱、階段等なるべく当時のままにしている。

桑園地区はかつて博士町といわれるくらい北大教授達がこぞって住宅を建てた
北円山店だが私的にはこの辺は桑園地区であり、ちょっとピンと来なかった。

ここは一度利用があり店内撮影はしていないが、オリジナルのケーキが美味しかった覚えがある
近いうちに利用してみたい。

 

 

「auguri」

住所:中央区北1条西24丁目3-10


2021年1月撮影

 

アグーリのある通りは道幅が狭いが交通量が多く、駐車車両がいるとすれ違いが出来ない
また小さな店舗だが個性的で特に飲食店系で面白い店があってよく買い物をする

この店舗は以前はビアバーをやっていたと記憶があるが看板の「小池靴履物店」のタイトルは降ろさない
また電話番号まであるのが往時のままにわざとしているのだろう。

建物自体は木造モルタル2階建てで1948年頃の建築のようだ
これはやはり利用して内部を見るべき店舗ではないか

 

 

②へ続く

 



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