ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

3/14日葦毛(いもう)湿原と背後の尾根を歩き石巻山まで その6(最終記事):石巻山の山頂を往復して下山。 バスの発着場所まで

2019-03-20 07:06:30 | 草花
「石巻山の山頂に午後三時に着けるようなら、予定通りに歩き通す」という目標を前記事の大知波峠に着く前から設定していました。
現在は石巻山の登山口にいて、その午後三時まであと17分という微妙なところにいます。
思い切って山頂を往復することにしました。

石巻山の山頂到着時間は午後三時二分過ぎで、微妙な遅れとなりましたが、まず、うまくことが運んだと言えると思います。
登山道の始まり ↓

「石巻山石灰岩地植物群落」は国の天然記念物の指定を受けているのですが、どの部分がそれに該当するのか、小生的にはよく理解できていません。
でも全山が石灰岩でできていて、シダ植物で特異な植生を持つ山であろうことは推測できます。



石巻の蛇穴 ↓

水の浸食によってできたものですが、これも小規模の鍾乳洞と言えるのだと思います。



石灰岩の露岩地帯 ↓

石灰岩の露出した場所を歩いて行きます。このあたりを「ダイダラボッチの足跡」と呼んでいます。



山頂直下 ↓

やがて大岩が聳立している山頂直下に来ました。まずは鎖場があり、



ハシゴ場 ↓



最後の梯子を登ると・・・・・・



山頂 ↓

岩だらけの山頂に躍り出ます。時刻はチョイ遅れの午後3時02分のことでした。

富士山の見える場所ですので、富士山探しをしますが、雲の中に隠れていました。
それでも近場の山並みは見えているので、確認します。


宇連山と鳳来寺山 ↓


三ツ瀬明神山 ↓


富幕山 ↓


坊ヶ峰 ↓


本宮山 ↓




山頂の岩で風除け ↓

岩を風避けにして、小休止を入れます。ここから下山をして、16時20分発のバスに乘るためには、もう休憩時間は入れないことになります。



下山開始 ↓

ハシゴを使って下って行きます。



正一位石巻神社 ↓

山頂に大岩があるくらいですから、山岳信仰の発生したのは早かったのでしょうね。この神社も古く、推古天皇の時期(紀元600年頃)の創建ではないかとされています。お参りをしてから退きます。



中腹に旅館 ↓

石巻山の中腹に旅館があります。かつては「旅館街」でしたが、今は数が少なくなってしまいました。
駐車場のところから山道の下山路が始まります。



山中の下山路 ↓

日が西に傾いている山中を下って行きます。



山から出る ↓

ここで山から出て、一般道を歩きます。



バスの発着場所 ↓

バスの発着場所が見えました。急いで歩いて来たので、大汗を搔いてしまいました。
ここからの乗客は小生一人だけのようですから、思い切ってここで肌着を着替えることにしました。。



バスの発着所 ↓

着替えをしているとバスが入ってきました。運転手さんと話をしましたが、丁寧で人当たりの良い人で、好印象でした。旅の締めくくりとしてラッキーなことでしたね。



ちなみに歩行数 ↓

JRの二川駅からここまで、4万歩には届きませんでしたが、今年最高の歩行数となりました。
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3/14日葦毛(いもう)湿原と背後の尾根を歩き石巻山まで その5:多米(ため)峠を経て大知波(おおちば)峠から石巻山の取付き口まで。

2019-03-19 07:05:34 | 草花
雨宿り岩、中尾尾根分岐を過ぎてから、多米(ため)峠、赤岩尾根分岐、石巻尾根分岐を経て大知波(おおちば)峠に行きつくまでの道のりが、小生的には長くて一苦労でした。
距離は約3.7kmで、所要時間1時間23分だけのことなのですが、前夜の寝不足がたたり、おまけに腰痛も出てきて辛さを感じ始めていました。

そこでこれから先のコースを短絡するか、または、思い切って割愛するかということを考え始めました。
でも、折角計画したことですので出来ることならすべてをまっとうしたいところです。
そういうことを考えながら歩いていますが、とりあえず導き出したことは、石巻山の山頂に午後三時に着けていたら、予定通りに完遂しようということでした。

具体的な数値目標が出来たので、あとは流れに身を任せることにしました。
イズセンリョウ ↓

やや陰地でイズセンリョウが出てきました。未だ蕾です。



ヤツデ ↓

こんなところにヤツデがあると思いました。しかし、ネット上で調べて見ると、関東以西の海岸近くで自生するとありましたので、これも自然のものかもしれませんね。



多米峠 ↓

多米峠に着きました。かつて、ここからは富士山が見えたものでしたが、今は木々が生い茂り見えなくなったようです。



カタバミ ↓

稜線上でたまに見かけますが、これも自生のものでしょうか。庭に生えると駆除に苦労しますね。



青空に鉄塔 ↓

こうして見ると抜けるような青空だった時もあったのですね。相変わらず風が高圧線を鳴らしています。



赤岩尾根の分岐 ↓

赤岩尾根の分岐点に着きました。このあたりが今山行中の最高地点であるようで、標高は400mを少し超えているようです。



イヌツゲの群生地 ↓

稜線上でイヌツゲの大木を時々見てきましたが、このあたりでは群生しています。
しかしながら、倒れていたり、立ち枯れのものがあったりして、寂しい眺めとなっていました。



大知波(おおちば)峠 ↓





大知波峠に「やっと・・・」といった塩梅で到着しました。
この峠には平安時代の中期にお寺があったそうですが、建物はおろか文献類さえも全く残ってはいないそうです。
しかし、平成に入ってからの発掘調査によって、仏堂、僧房、山門や、はては磐座の跡までが判明し、密教系の山岳寺院であったことまでが明らかにされています。
小生も以前、時間を取ってこの周辺を物色し、沢の近くで陶器のかけらを見つけたことがあります。

普通ならここで一休み入れるところですが、先ほど設けた「石巻山頂に午後3時に着く」という目標のために、時間が押している感じですので、ここは休みを入れずに歩くことにしました。

大知波峠から浜名湖 ↓

峠から浜名湖の美しい眺めを目に焼き付けて、石巻山を目指して歩いて行きます。



石巻山に至る林道 ↓

その道は車が通れるような広い道が続きます。
腰痛が酷くなり、リュックを背負わずに、片手でぶら下げて持ったり、抱えて歩いたりしますが、どうも思わしくありません。




一部分は山道歩き ↓

途中で広い道から離れ、山道に入りますが、この階段を降りると、また広い道に出会います。



ヤマアイ ↓

道端にヤマアイが並んで出てきます。



ヒメウズ ↓

ヤマアイに混じってヒメウズも出てきました。



広い道 ↓

カーブするところでは見晴らしの良さそうな場面もあります。



赤岩尾根 ↓

そこからは赤岩尾根も見えます。本日はあの裏側から、こちら側まで、回り込んで来たことになります。



石巻山の岩峰 ↓

道の途中で、目指す石巻山の山頂近くが良く見える場所がありました。
近づけばそれだけ迫力が増してくるような気がします。



ヤマネコノメソウ ↓

先方で男性が屈みこんでカメラを構えていました。近づいて見るとこの花でした。



石巻山の取付き ↓

気持ちだけ急いで歩いて来ましたが、大知波峠から約3kmの道のりを43分掛けて歩いたことになります。
大してスピードは出ていなかったようです。
この石鳥居を潜って石巻山の山頂を目指します。
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3/18日 今朝の山岳眺望 冬のような寒さで、遠くの見通しも良かった。

2019-03-18 13:00:54 | 草花
昨晩の天気予報では中部地方に極上の空が来るようで、山岳眺望に期待をしながら寝床に就きました。
その分だけ朝の気温は冬並みに下がってはいました。
今回は付近の高楼に出かける時間を少し遅らせて、光線の具合の良さそうな時間に登ってみました。
時間が遅くなった分、今度は空中水分が増えて、霞が多くなりますが、目を向ける方角によっては、(特に北の方角は)、その時間でも未だくっきりと見えていました。

この北方面の見え方は、昨年末から今までに何度か来ている中では、一番良い眺めに接することが出来ました。

木曽御嶽 ↓

木曽御嶽は良い見え方をしています。



中央アルプス ↓

視線を右に振って行くと(東に回すと)、だんだん空中水分の多い景色になってきます。



恵那山 ↓




大川入山 ↓




蛇峠山 ↓




恵那山・大川入山・蛇峠山 ↓

ソフトで目いっぱい補正してもこんな程度の見え方にしかなりません。



能郷白山 ↓

能郷白山はこの冬?初めて姿を見ました。



白山 ↓




奥三方岳方面 ↓

白山の東側の峰々です。



次に鈴鹿の山並みを見ます。こちらは名古屋の空越しですので、空気が随分濁っています。

鎌ヶ岳と御在所岳 ↓




釈迦ヶ岳 ↓




竜ヶ岳 ↓




藤原岳 ↓




伊吹山 ↓

鈴鹿の山並みの右(東)側にやや離れて伊吹山も見えました。


最後に三河の山並みも確認します。逆光線の位置ですので、見づらくなります。


本宮山 ↓

ここからの眺めでは電線に邪魔されます。



桑谷山と遠望峰山 ↓




三ヶ根山 ↓


昨年からの「冬空」の景色としては、この景色あたりが締めくくりになるのではないでしょうか。
これから気温があっがってきますので、霞んで見えなくなってしまうことでしょうね。
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3/14日葦毛(いもう)湿原と背後の尾根を歩き石巻山まで その4:座談山からの眺望、船形山、神石山、雨宿り岩 シュンランやクロモジなども

2019-03-18 07:04:20 | 草花
座談山の山頂で「花咲き案内人」さんはもう一つ、とっておきの花を案内してくれました。
それはシュンランの花で、生気旺盛な花の姿を見せてくれていました。近年、これほど見事な花数は見たことが無いような気がします。

山頂からの眺めは、富士山以外にも素敵なものがありました。富士山の左手には雪を頂いた南アルプスの峰がぼんやりと見えていましたが、とても写真には撮れないと断念しました。

三河の本宮山とこれから行く石巻山も良い姿で見えていましたし、浜名湖も見えていました。そんな眺めをお土産にして、「花咲き案内人」さんとはこれで本当にお別れとなりました。

小生はこれから神石山に向かいますが、一等三角点のあるその山頂から先の稜線が愛知県と静岡県の境界線になるようです。

シュンラン ↓

この株の花数を数えたら7輪もありました。この左隣にも元気な株がありました。
活力に満ちた咲き方を見て、元気を充填してもらえた感じがしました。



石巻山 ↓

この日最後に訪れる石巻山を望遠で引き寄せると、山頂部分は岩石累々として迫力ある姿でした。



本宮山と石巻山 ↓

二つの魅力的な山はこういう位置関係にあります。



浜名湖 ↓

空に晴れ間が出たので海面にも良い色が出ています。

これにて「花咲き案内人」さんとお別れして、一人旅に戻ります。


切通し ↓

座談山から下り切るとそこだけは尾根が細くなっていて、峠にもなっていますが、未だ尾根の両側は愛知県内です。



船形山遺跡 ↓



尾根上に城跡があります。木造の築造物は現存していませんが、それらしい土塁の跡などは遺っています。
築城の目的は監視だったようです。



望寺岩 ↓

この400mほど下に普門寺という古刹がありますが、昔はそこを見通せたのでしょうか。
稜線上のこの岩の上には建物は建たなかったでしょうから、古来から受け継がれてきた磐座のような神霊的な場だったような気もします。




アオモジ ↓



稜線上のやや平坦地で大きな木に花がついているのを見ました。これはアオモジのようです。



神石山の最後の急登 ↓

この木段風の坂道を登り詰めると一等三角点のある神石山の山頂になります。



神石山山頂 ↓

山頂に着くと丁度正午の時間で、見晴らしの良さそうな場所で、皆さんが休んでいました。
ベンチに座っている赤いシャツの人は女性で、この4日前の名古屋ウィメンズマラソンを完走したそうです。
雨の中のレースでしたが、4時間01分で走り終わったとのことですから、大したものだと思いました。
これで小生はこの前の週も山形から来た女性と三重県の藤原岳で出逢い、今回もですから、二人の女性マラソンランナーに出会えたことになります。

軽く食事をとった後に歩き出します。
神石山から先の道は、愛知県と静岡県の県境をなす稜線となっていて、たとえば右足は静岡県を歩き、左足は愛知県を歩いているというようなことになりましょうか。



アオキの実 ↓

ここでも綺麗な赤い実を見ました。尾根上にはアオキの木の群生場所も出てきました。



浜松方面 ↓

ここでも頭上に雲がない時でしたので、きれいな海面が見えています。



カゴノキ ↓

独特な樹肌のカゴノキにタッチして行きます。



雨宿り岩 ↓

岩の庇は大雨の時には役立ちそうな気もします。


道はこの岩を巻くようにして付けられています。

雨宿り岩の上 ↓



道なりに歩くと雨宿り岩のすぐ横に出ますから、この岩の上によじ登って見ます。
岩上には測量点の表示がありました。



来し方 ↓

雨宿り岩の上から今歩いて来た神石山を振り返ります。

岩から下りて再び稜線を北上します。


中尾尾根分岐 ↓

ほどなく、分岐点に着きます。ここで小考タイムですね、やや判りにくい標識の立ち方でしたが、GPSと相談して歩くべき道を採ります。
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3/14日葦毛(いもう)湿原と背後の尾根を歩き石巻山まで その3:稜線に戻り、ヒロハノアマナ、イチゲキスミレ、カタクリを見る。そして、待望の富士山も

2019-03-17 07:06:00 | 草花
灌木ぼうぼうの防火帯を尾根に向かって直登していきます。途中でサルトリイバラの強い蔓のあるような場所では防火帯脇の植林内に逃げ込みながら高度を徐々に上げていきます。

防火帯は尾根上の道と直交します。それから先が、今山行のハイライトたるべき場所になるのですが、来る時期が少し早かったために思いを後に残す様なことになりました。
しかし、花だけが目的ではなくて、もともとは歩き回ることが一番大きな願望ですので、めげずに歩を進めていきます。
今回はほとんど期待していなかった「富士山」を見ることが出来ました。今年初めて見る姿でしたので、嬉しさは一入でありました。

防火帯登り ↓

登りの取付きは羊歯の中でした。やがてぼうぼうの灌木と格闘して、それが一段落ついたところでこの景色になりました。このくらい疎らな生え方ですと進むのもらくちんになります。



稜線に復帰 ↓

藪の先はT字路になって稜線上の道です。防火帯藪漕ぎはおよそ25分で決着がつきました。




カマキリの卵 ↓

寒々とした中でも命は育まれているのでしょうね。



風越峠 ↓

稜線を進むと風越峠に着きます。ここでは支柱が立ち、ロープを張って草花を保護しています。
その対象はヒロハノアマナとイチゲキスミレですが、ただロープを張って立ち入り制限をしているだけではなくて、貴重植物の生育を邪魔する植物は適当に除去しているようです。



ヒロハノアマナ ↓




この日は光量が足りないようで花がしっかりと開いてはくれませんでした。



イチゲキスミレ ↓



イチゲキスミレはこの日に5株ほど開花したものを見ましたが、もう少し日が経てば開花株もずっと増えることでしょう。

これにて風越峠を後にします。 次に目指すのはカタクリの咲くはずのNHK中継所のある山頂です。


ヤブコウジ ↓

ここで初めて実のついたものを見つけました。



サルトリイバラ ↓

サルトリイバラの実も随分水気が失せて、錆びた色になっています。



P279 ↓

凹凸のある尾根道を進んでいます。登り着いたところは地図上にも表記のある279mのピークです。



アオキ ↓





アオキには何度も出会いましたが、花を咲かせた株は見ませんでした。美しい赤い色の実はこの時期にも残っています。野鳥が啄まないということは、余程美味しくないからなのでしょうか。



来し方 ↓

来し方(西の方角)を振り返ります。あの左側の一番奥の方から歩いてきています。
背後は豊橋の市街です。



ヤママユの殻 ↓

NHK中継所のある山頂に着きましたが、カタクリの花にはまだ早かったようです。
傍らの木に空の繭が掛かっています。これはヤママユ蛾のものでしょうね。

ここで湿原を案内してくれた「花咲き案内人」さんと再会しました。彼によると、カタクリの花が一輪だけ咲いている場所がある・・・と言うことでしたので、そこまで案内してもらうことにしました。


カラジッコ ↓

途中でウスタビガの空の繭も見ます。座談山を目指して歩きます。



富士山 ↓

座談山の山頂に着くと・・・・・・・ナント!ナント!・・・・富士山が見えていました。
相当霞んだ中ですが、まぎれもない富士山で、小生は今年初めての富士山なんです。
思わず「合掌」しました。



カタクリ ↓



カタクリの花は「花咲き案内人」さんに案内してもらい、なるほど一輪だけ咲いていました。
花びらの反り返った姿を今年は見ることが出来るのかどうか。見ることが出来るとしたら一体何処の山で見られるのか楽しみにしています。
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