BSプレミアムで、映画「人間の條件」(全6部作)が、8月15日から、6夜連続で放映されました。
監督は小林正樹、主人公の梶は仲代達矢、主人公、梶を通して戦争における、人間性を描いた作品です。
映画は1959年から61年にかけて公開され、全上映時間は9時間31分に及ぶ大作です。
私は二十歳くらいの頃、五味川純平さんの原作を詠み、リバイバル公開された映画、全6部作一挙上映を見ました。
できればこの機会に、たくさんの人に、この原作を読み、映画を見てほしいと思います。
日本映画史上に残る作品です。
五味川純平さんはもう一つ、「戦争と人間」(全18巻 文庫本全9巻)という、日中十五年戦争から、太平洋戦争を描いた、大河小説が
あります。日活が、3部作として映画化しました。 (全上映時間9時間23分 山本薩夫 監督 北大路欣也、吉永小百合、山本学)
「人間の條件」が、原作に忠実に映画化した作品に対し、「戦争と人間」は後半、大きく映画的に脚色した作品と言えます。
いずれも、昭和の近・現代史としても、エンターテイメント作品としても、見逃せない作品です。