劇団・道化座の芝居「父と暮せば」を見ました。 (兵庫県立芸術文化センター 中ホール)
この作品は、元々井上ひさしさんの、原爆投下後の広島を舞台にした、父と娘の二人芝居です。
私は、それを映画化した、映画版「父と暮せば」は何回か見たのですが、芝居「父と暮せば」を、機会があれば、見たいと思ってました。
映画版は監督 黒木和雄、父親に原田芳雄、娘に宮沢りえ、です。
芝居は上演時間80分、舞台装置もシンプルなものですが、それだけに出演者、たった二人の力量が問われます。
左:映画版ポスター 右: 道化座の芝居、クライマックスです。
たまたま最前列でしたので、役者さんの、涙と汗の飛び散る熱演が、よく解ります。
原爆で亡くなった父に、生きる勇気をもらった娘が言う、最後のセリフです。
「おとったん、ありがと ありました」 年くったせいか、涙もろくなって、ボロボロ泣いてしまいました。
劇団・道化座は阪神淡路大震災の時に、何もかも失くして一から立ちあがって、神戸の人たちに芝居を見てもらったそうです。
今回、原爆投下後の廃墟の広島から立ち上がる、父と娘の姿に、3月11日から5ヶ月がたつ、東日本大震災の被災地の姿が重なりました。
芝居も、映画版「父と暮せば」も、機会があればご覧ください。