本日は令和の
即位礼正殿の儀
でした。日本国民にとっては大変おめでたい事で、すでに令和はスタートしていますが、この儀式をもって、新しい時代の始まりに身が引き締まる思いです。
前回は1990年だったという事ですが、この頃って世界中が激動の時代だったと思いますが、そういう中で日本も新しい時代を迎えていたのだと言うことをあらためて認識しました。今回、令和が2019年という時にスタートする、という事がどういう意味を持つのかはわかりませんが、日本にとって良き時代となるよう願っています。
特に、5月からは事件、災害が多いので尚更です。
今回のような皇室の儀式を拝見していると、世界の他の王室では見たこともないようなものに思えます。なぜかというと
儀式には音がない
聞こえて来るのは、伝統楽器「鉦(しょう)」の音と着物の絹が擦り合う音だけ。
このような環境だと、自ずから身を正して儀式に臨むような雰囲気が生まれて来るように思われます。厳かで厳正な儀式。
更に
色鮮やか
ということも挙がられます。
中庭には色鮮やかな旗が飾られています。また、雨が降ってなければ、前回の時のように、中庭に古装束を纏った職員の方々の姿を見る事ができたと思うのですが、その人たちの衣装も、鮮やかさに一役かっていたと思います。
前回の時の中庭の様子
それに女性たちの十二単の艶やかさ。。雅子さまだけ白を身につけていらっしゃいます。
そんな、ほんのちょっとの音と鮮やかな色彩。そのような独特の空間での即位礼では、自ずから神々しさを感じてしまうような雰囲気です。静寂の中に漂う見の引き締まるような厳かさ。神を感ずるような、独特の雰囲気。神社での正式参拝の何十倍もの神々しさを感じます。
そういう空間で行われる日本独特の儀式には、ヨーロッパの王室に見られるような単なる王位継承という儀式だけではなく、神様と対話しているような、本当に厳かな感情を持ってしまいます。
こんな静かでピンと空気が澄んでいるような儀式は他の国ではあまり見る事がありません。日本独特のように思います。
雨のおかげで、儀式における中庭の景色が寂しくなり、またパレードも延期になってしまいましたが、儀式の始まりに合わせて雨がやんだり、虹が出ていたりしたので、これで良し、という事なのかなとも思います。
令和という時代が、日本にとっては良い意味を持つようにと願っています。