2020年の全国中学校大会・インターハイの中止が決定されました。
日大豊山は「学校水泳」を中心としてクラブ活動を行っており、学校対抗試合の頂点である全国中学校大会とインターハイを最大の目標として活動しています。
今年は1年間の目標としてきた大会が失われたことになります。
特に中学3年生・高校3年生にとっては中学時代や高校時代の集大成となる年でした。
しかし大会がないからといってむなしさにとらわれ活動への意欲を失ったら、それこそウィルスに敗北したことになります。
このような事態に対してどう考え、何を為すべきか、日大豊山水泳部の活動方針を検討しました。
競泳選手にとってその年のシーズンは「夏」です。
チームの方針は、夏まではどのような状況にあっても選手として活動すべきである、と決めました。
学校やクラブ活動の再開がいつになるかは定かではありませんが、夏には未公認でも大会を実施したいと考えています。
目標はシーズンの最後をベストタイムで締めくくることです。
具体的なことは検討中ですが、できれば日本大学の付属校、東京都内・関東圏の学校、そして全国に近い形で規模を拡大し、学校の対抗戦を行うのです。
もちろん個人で参加してもよいですし、リレーも行います。
プログラムも作成し、きちんとしたルールに則って競技を行うのです。
中学3年生や高校3年生はそれを一つの区切りとして、次へのステップに移ってほしいという思いがあります。
クラブとしての活動は緊急事態宣言が出てから不十分なものでしたが、今後さらにクラブの休止が長引きそうであれば、もっとICTを有効に生かしてトレーニングや理論の学習をしようと考えています。
普段はなかなかできないことでもこれを機会にできることがあるはずです。
そして今シーズンをベストタイムで締めくくることができたら、コロナウィルスに対する勝利だといえるでしょう。
今は外出自粛中であり人との交流も減少していますから、色々なチームと合同練習をすることも考えています。
私たちの考え方に賛同していただける選手やチームがありましたらご連絡いただき、活動再開後には是非盛り上がる大会や練習を実施しましょう。
私たちの最大の敵は、コロナウィルスの影響で社会的・経済的損失から生まれる「無気力」です。
考えることをやめたら「無気力」から「絶望」に陥ります。
今は人間に与えられた知恵を最大限に生かしてできることを考え、再び活気ある日々が来たときのために準備をしたいと考えています。
竹村知洋