日大豊山水泳部には中学1年生から高校3年生まで、様々な目的をもって在籍している生徒がいます。
全国大会での活躍をめざす人、勉強との両立を図りながら水泳をやりたい人、泳げるようになりたい人、他のクラブと兼部をする人、外で習い事をしている人などが多様な目的をもって活動しています。
日大豊山水泳部というと、全員が体育クラスで速い人しかいないイメージを持たれる方もいますが、そうではありません。
体育クラス、進学クラス、特進クラスのそれぞれに部員がおり、Aチームでインターハイに出場している特進クラスの生徒もいます。
泳げなくても水泳部に入部することはできますし、マネージャーとして選手を支えるという人もいます。
かつて高校生で入部時に10mしか泳げなかった生徒が、卒業する頃には50m自由形で30秒を突破する選手になったということもあります。
中学時代にはスイミングクラブに通っておらず、高校3年次には高校スイマーのトップクラスの選手になり、オリンピック選考会に出場した選手もいました。
水泳は速く泳ぐことだけが目的ではなく、楽しく泳ぐことでも、健康のためでもよいですし、入部は任意で大会への参加も強制ではないため、やりたい人が各々の目的に従って活動しています。
ただしあくまでも学校の部活動ですから、朝には全員で掃除をしたり、上下関係や礼儀を重視しています。
「学校体育」としての部活動を大切にした水泳に取り組み、オリンピック選手から初心者まで在籍しているのが、日大豊山水泳部です。
卒業後には水泳部の友人と生涯にわたって良い関係を保ち、水泳を続けることができれば、これほど素晴らしいことはありません。
日大豊山水泳部出身のOBは、80代から19歳まで1,000名以上が所属しているOBの会である「豊水会」の一員としてつながりを保ち、1年間に1回の総会(優勝すれば祝勝会)を開催しています。
多様な部員がこのような活動ができているのは、充実した施設・設備があること、活動を支えるスタッフがいることです。
水泳部スタッフは活動の目標や内容、その価値をよく理解しているため、日常の業務と部活動で多忙な毎日を送っていますが、それを”負担”と感じることはありません。
水泳部出身の大学生のなかには、将来は日大豊山で教員として働きたいという学生もおり、今後の活動を支えてくれる力となることでしょう。
Aチームの選手はインターハイの総合優勝を目指していますから厳しい練習の毎日ですが、授業が終わってすぐに練習ができることや日曜日を休みにしていることで、十分な休息時間をとっています。
部費や保護者の会もありませんので、保護者の負担も可能な限り少なくしているつもりです。
水泳部の活動に対する学校側のご理解もあり、多様な目的を持った生徒が在籍していながらも、過剰な取り組みによってスタッフ・選手・保護者に無理が生じているということはありません。
部活動が何十年にもわたって継続しており、例年200名を超える部員が在籍しているということが、その価値を証明しているものと考えます。
全国的に高校が共学化し、部活動を廃止していく流れのなかで、日大豊山高校が男子校であり、中高合同で部活動に熱心に取り組んでいることは、これからますます学校の価値を高めていくことでしょう。
今日のBチーム
Aチームが休みなので、のびのびやってます。
育成チームの練習説明
今日は10コースを使い放題です。
竹村知洋