学習の大切さは指導者となってから、常に実感してきたことです。
学習は選手の将来にとって重要であるばかりでなく、スポーツの向上にとっても不可欠です。
特に重要であると考えているのは、やはり「国語力」です。
私たちは日本語で物事を考えて、感じて、想像して、表現しています。
つまり国語力は、思考力・感性・想像力・表現力に直接かかわるものです。
例えば、ある一日の練習への取り組み方をみれば、その選手の国語の力がおおよそ判断できます。
思考力:練習内容を一つ一つ考えて取り組んでいるか。
感性:練習中からライバルに勝とうという気持ちを持っているか。
想像力:目標となる大会に向けて今の時期にどのような取り組みをすればよいかということを予想し、それに向けて計画して取り組んでいるか。
表現力:考えて、感じて、想像したことを記録などの練習内容に表すことができているか。
練習内容を考えもせず、ライバルに負けても何とも思わず、目標に向けて何も計画していない選手の練習の取り組み方はおおよそ想像ができると思います。
どんなに優秀なコーチがついていても、ただ言われた通りにプールに入っているだけで強くなるはずがありません。
国語力は直接、スポーツの成績に影響します。
それでは国語力を高めるためにはどうすればよいのでしょうか。
まずは、読書をすることです。
良い本を読むことを習慣づけることが国語力を強化します。
国語はあらゆる学習の基礎となるばかりでなく、間違いなくスポーツの向上にも役立ちます。
おそらく年齢を重ねれば重ねるほど、読書量が大きな差となってくるのではないでしょうか。
今はスマートフォンが流行しており、大人も含めて全体的に読書量は減っているものと思われます。
スマートフォンで扱う文章はほとんどが話し言葉のようなもので、国語力を鍛えることにはつながりません。
雑誌や漫画でも何も読まないよりは読んだ方がまだましだと考えています。
電子書籍などもありますが、私はやはり紙の本が好きです。
紙は保存の際にかさばるというデメリットはありますが、後で読み返すこともできるし、良い本はいつまでも伝えられるものです。
幸いにも池袋には駅の近くに大きな書店がたくさんあります。
試験勉強が終わったら、本屋へ行こう!
写真は私の座右の書です。
竹村知洋