今の日本では、男子校は「絶滅危惧種」となっています。
全国の高等学校の2.2%だけが男子校だからです。
日本で共学化が進んでいる理由は、少子化のために男子だけの学校では経営が難しくなるからです。
しかし、高校は男女別学の方が成績向上のためにはより効果的であることが示されています。
アメリカ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、韓国その他いずれの国の調査でも結果は同じです。
男女別学の教育効果が高い理由は、男女の発達の違いにあります。
思春期の女子は男子よりも身体的・精神的発達が早く、男子の発育は女子よりもゆっくりなのです。
共学校では男女を同じ教育課程の中で扱うため、どちらかというと発達の早い女子に合わせた教育になるようです。
この問題は「ボーイズクライシス(男子の危機)」といわれ、世界中で盛んに議論されることになりました。
2002年にはそれまで共学を原則としていたアメリカでその風向きが変わり、公立校でも男女別学化を進めています。
戦後、男女平等の理念の下、日本に強く共学を求めたアメリカで男女別学校が増えているのが現状なのです。
イギリスの研究チームは何百にも及ぶ学校の調査によって、男女の学力を向上させる戦略を模索した結果、その一つに男女別学化があげらました。
男女別学で男女の違いを考慮した有効な教育法が展開されることで、より教育効果が得られるとしています。
また学力面だけでなく、人格の形成においても男女別学のメリットは高いことがあげられています。
共学校では「男らしさ」や「女らしさ」が意識されるのに対し、男女別学校ではそのような固定観念にとらわれることが少ないため、男子校では合唱や語学に、女子校では数学や科学に取り組む生徒が多くなるようです。
そのため、自分の能力に対する自信が生まれ、学問に対する前向きな姿勢も培われるのです。
社会では男女が共に生活することが自然ですが、教育の面では男女のそれぞれの発達段階に応じた方法をとることが有効な場合もあるのです。
『新・男子校という選択』の著者おおたとしまさ氏によると、男子校にいる生徒は「精神的に素っ裸になっている」という表現を使っていますが、まさにそのとおりであると感じています。
男子校にいる男子はまるで温泉の男湯にいるようなもので、良くも悪くも自分をさらけ出しているといえます。
つまり、男子校では異性の目を気にすることなく、のびのびと生活することができるのです。
今日の練習は、200×4(5:00)・100×8(3:00)・50×8(1:30)をすべてS1でHARDという厳しい練習でした。
10コースをフルに使い、同じ種目の選手が横にならんで競争し合いながら全力を出し切りました。
まさに「男子力」が発揮される練習です。
今日は入試説明会だったのでプールに見学に来られた中学生は、男子校らしさを目にしたことでしょう。
明日の日曜日は休みなので、学習もしながらしっかりと休息をとってほしいものです。
日大豊山高校は「男子力」を培うためにふさわしい学校であると確信しています。
高校進学を考えている中学生は、是非、貴重な男子校という選択肢も検討してみて下さい。
下は懐かしい旧校舎のプールです。
2011年総合優勝のワンパ!
竹村知洋