日大豊山水泳部 活動日誌

インターハイでの総合優勝を目指して、日々練習に励んでいます。

怒りへの対処法 2

2022-09-29 10:42:39 | トピックス

もう一つ、怒りへの対処法を教えてくれるのが、こちらの本です。

スターウォーズのマスター・ヨーダに有名な言葉があります。

「恐れは怒りへ、怒りは憎しみへ、憎しみは苦しみへの道となる」

ヨーダは今、手にしているものを失ってしまうのではないかという「恐れ」が「怒り」のエネルギーとなり、やがて「苦しみ」へつながることを説いています。

つまり自らの欲望が満たされないかもしれないという「不安」が「恐れ」となり、それを奪おうとする相手に「怒り」の感情が湧いてくるということです。

根本的には物事に対する執着を捨て、欲望にとらわれないことが怒りへの対処法ということになります。

しかし時には、感情的になり怒りを抑えられない時があるでしょう。

そのような時にどうするか。

「その場を離れよ。いったん頭を冷やせ。呼吸を整えるのだ。」

確かに興奮していると呼吸が乱れます。

ヨーダは瞑想の重要性を説きますが、そこまでいかなくても一旦はその場を離れ、呼吸を整えることを勧めています。

戦いとなってしまった場合、誰もが勝利を求めがちですが、時には敗北の方が意義深いこともあります。

実際にヨーダ自身が自分の光が強ければ強いほど、シディアスの闇も深くなることを知り、一旦は戦いの場から退きました。

ジェダイだからといって不安や恐れの感情がまったくないわけではなく、それは誰でも持っている感情なのです。

ダース・ベイダーはもともと悪の権化ではなく、ジェダイの騎士を目指して修業を積んでいた人物でした。

『ジェダイの哲学』で大切だとされていることは、「今」です。

何かを失うかもしれないという不安は、未来に対するものです。

誰も未来のことを正確に予測することはできません。

「今」、この時を大切にし、物事に執着しないこと。

どの道、死んでしまえばあの世に何も持っていくことはできません。

 

『ジェダイの哲学』のまとめです。

現実をありのままに受け入れること。

思考や感情にとらわれないこと。

執着はすみやかに手放すこと。

今、この瞬間に集中すること。

 

「物事は必ずしも自分の望んだ形となって現れるわけではない。鍵となるのは、それをどのように見て、どのような機会として受け止めるかだ。」

スターウォーズの哲学は、インド思想や老荘思想など東洋思想がベースとなっています。

映画からも学ぶことはたくさんあります。

 

竹村知洋

 

 

 

 

 

 

 

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怒りへの対処法

2022-09-29 08:57:11 | トピックス

仏教で最も根本的な煩悩とされるのが、「三毒(さんどく)」といわれるものです。

「三毒」とは、「貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)」です。

「貪」は欲望にとらわれ、「むさぼる」ことです。

「瞋」は感情を抑えず、「怒る」ことです。

「癡」は学ぶことをせず、「無知」なことです。

簡単にいうと、紀元前の昔から、いつも食欲や性欲をみたすことばかりを考えて、怒ってばかりで、学ばないような人が一番ダメだということです。

今回は、二番目の「瞋=怒り」について考えてみます。

ブッダは怒りがわいたときの対処法を説いています。

怒りがわき起こることは誰でもあると思いますが、怒りの言葉が心に浮かんだときの対処法が大切になります。

 

三流の人は、怒りの言葉を文字として「岩に刻む」

この人の怒りは、深く刻まれるばかりで消えることはありません。

二流の人は、怒りの言葉を文字として「砂に書く」

この人の怒りは、一時的に残りますが、時間とともに消えていきます。

一流の人は、怒りの言葉を文字として「水に流す」

この人の怒りは、瞬時に消え去っていきます。

 

ブッダは、誰もが経験する人生の苦しみを「四苦八苦」という言葉に表しました。

そのうちの一つが「怨憎会苦(おんぞうえく)」で、恨み憎むものに出会う苦しみです。

いつの時代でも人々の苦しみは変わりません。

ブッダは苦しみそのものを消す方法ではなく、苦しみにあったときの対処法=自分の心の持ち方を教えてくれます。

誰でも嫌な人に出会うことはありますが、怒りへの対処法は大変参考になるものです。

私はさらに超一流の人の怒りへの対処法を考えました。

それは、怒りの言葉を「空に放つ」ことです。

この人の怒りは、最初から何もありません。

最近は国際政治ではウクライナ問題で、国内政治では旧統一教会や国葬問題などで怒りを抱えている人が多いようです。

私自身もせめて怒りの言葉を「砂に書く」ぐらいの二流の人にはなれるように、自ら学んでいることを日々の生活の中で実践していきたいと考えています。

 

竹村知洋

 

 

 

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