日大豊山水泳部 活動日誌

インターハイでの総合優勝を目指して、日々練習に励んでいます。

オリンピックと「学校水泳」

2024-03-28 09:18:26 | トピックス
パリオリンピックまでで日大豊山水泳部出身のオリンピック選手は、合計14名となりました。
日大豊山水泳部出身の最初のオリンピック選手は1956年ローマオリンピック代表の石井宏選手で、800mリレーで銀メダルを獲得しています。
ローマからパリまでで、実に68年間という歳月を経ています。
「学校水泳」でこれほどの長い年月にわたって活動し、数多くのオリンピック選手を輩出している学校はほかにありません。
このような活動ができているのは、ひとえに学校側の部活動に対するご理解や水泳部OB会のご支援があることにほかなりません。
また、水泳部の目標が「インターハイ総合優勝」であり、チームとして切磋琢磨する練習環境を整えることによって優秀な選手が育っています。
最近指摘しているように、部活動の地域移行や学校対抗の全国大会をやめることで、部活動を縮小していくことはよく考えるべきです。
時代の流れで継続することが難しいことはあるかと思います。
やめることは簡単ですが、それによって「失うもの」があることも確実です。
部活動をなくすことで、「失うもの」が何なのかということを皆で考えるべきです。
失ったものをあとから元に戻そうとしても、もう戻りません。
例えば全国中学校大会が学校対抗をなくしたことで、メドレーリレーの出場校が激減しました。
学校対抗を失くせば、チーム意識がなくなり、個人重視になることは目に見えています。
今後、全国中学校大会に学校対抗が復活することはないでしょう。
また日大豊山の「学校水泳」で活動しているのは、競技力の高い選手ばかりではありません。
水泳初心者も多数在籍しており、各自の泳力に合わせて練習し、大会に出場しています。
部活動をやめた場合、地域のスイミングクラブは中学生や高校生を泳力に関わらず、すべて受け入れて大会の引率もしてくれるのでしょうか。
私たちが「学校水泳」による部活動を継続しているのは、そこに高い教育的意義を見出しているからです。
部活動では、学習と運動、人間形成など全人格的な教育を実現することができます。
谷口選手のような「男」もいれば、柳本選手のような「爽やかな好青年」もおり、部活動で多様な人間関係を築くこともできます。
働き方改革を考えた場合、部活動が大きな問題になることは理解しています。
しかしそれはあくまでも大人の事情です。
「学校水泳」からオリンピック選手が育つということは素晴らしいことであり、部活動を通して一流選手とともに活動することができます。
今後の部活動のあり方は再考すべきことが多い問題であると考えています。



竹村知洋




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柳本選手のこと

2024-03-28 08:29:33 | トピックス
柳本選手の印象は「爽やかな好青年」です。
いつも笑顔でニコニコしています。
身体的な特徴としては、「身体が丈夫」なことです。
柳本選手はとても強い骨格を持っており、力強い泳ぎをすることができます。
柳本選手は高校2年生の夏頃からメキメキと力をつけ、高校3年生の時に東京オリンピック代表となりました。
私にとって初めての現役高校生のオリンピック代表選手です。
当時はコロナ禍で休校が繰り返されていたため、静かな学校内でオリンピック選考会に出場する数名だけが熱い練習をしていました。
東京オリンピック前の2か月間は国立スポーツ科学センターで合宿をしており、マスクをしながら合宿施設周辺を二人で散歩していたことや夜にアプリで英語を勉強していたことを思い出します。
柳本選手は今回の選考会で、オリンピック2大会連続の代表選手となりました。
来年は大学3年生ですので、まだまだこれからの成長が期待できます。
日本水泳の自由形の中心選手として活躍することを願っています。







高校時代の柳本選手です。

竹村知洋









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谷口選手のこと

2024-03-28 07:41:54 | トピックス
一言で表せば、「男」です。
「オス」といった方が近いかもしれません。
最近の男子には珍しいほど、「男」としての「強さ」を持っている人物です。
高校時代は1年生の時から3年間、インターハイの個人種目、リレー種目で大活躍し、総合優勝に貢献してくれました。
味方になればこれほど頼もしい選手はいません。
エネルギーあふれる谷口選手と過ごした高校3年間は、コーチとしてもかなりのパワーを要しましたが、平泳ぎに関して多くのことを学びました。
ある水泳コーチから言われたのですが、私と谷口選手とのやり取りは、周りからみるとまるでケンカをしているようにもみえたようです。
昨年度谷口選手は久しぶりに東京都の国体代表選手となったので一緒に過ごす時間が多かったのですが、大人になった谷口選手は、よりパワーアップをしており大変頼もしく感じました。
谷口選手は豊富な人生経験を積み重ねており、数々の「武勇伝」があります。
その「強さ」のあらわれが、今回の国際大会選考会の最後のタッチだったのでしょう。
パリ五輪は谷口選手に似合っています。
谷口選手のオリンピックでの活躍を期待しております。









高校時代の谷口選手です。

竹村知洋
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