スイミングマガジンの2019年1月号が発売されました。
これまで連載していたドリルマニュアルが今月号で完結しました。
7ヶ月間にわたって掲載していただいたスイミングマガジンの編集の方々に厚く御礼申し上げます。
『身になる練習法 日大豊山式4泳法強化法』や今回のスイマガの連載で様々な方々に言われたことですが、こんなにすべてのことを表に出すのは珍しいということです。
日大豊山水泳部では、もともと何も秘密にしていることはありません。
練習見学や体験はいつでも受け付けています。
ここでスイマガや本に書かれていることで注意しなければならない点があります。
当たり前のことかもしれませんが、常にマニュアルどおりにはいかないということです。
知識はあくまで指針であって、それがそのとおりにすべての選手に当てはまるわけではありません。
特に私の場合は、中高生の男子を中心に見ていますから女子選手には当てはまらないことが多いはずです。
ドリルや練習にある程度の指針はあったとしても、選手の特性や状況、目標とする試合によって柔軟に対応していく必要があります。
むしろ、計画やマニュアルの通りに順調に行くことのほうが少ないといってよいと思います。
そのようなときに重要な武器になるのは、「経験」です。
練習やフォーム、身体のことなど色々な引き出しを多く持っておくことで、いかなることがあっても対処がしやすくなっていきます。
私の今までの経験からいっても、選手を育成していく上で苦労がなく常に伸び続けた選手など一人もいません。
経験は多くのコーチと情報交換をすることや自ら多くの選手を長年にわたってみていくことでしか培われないものです。
スイマガの今月号ではKITAJIMA KOSUKE CUPで日本高校新記録を樹立した吉田啓祐君の活躍も取り上げられています。
竹村知洋