PLUS C HOME 泣き笑い日誌 

注文住宅建築活動や私生活で色々学ばせて頂いたことを掲載させて頂きます。

用途地域でわかる住環境の変化

2012-01-13 18:39:32 | 日記
 まず、用途地域とは「都市計画法」に基づく土地利用計画の一種で、土地の用途に

応じた制限を加えて、建築できる建築物を定めたものです。用途地域は大きく「住居

系」と「商業系・工業系」に大別されます。周辺環境に大きな影響をおよぼす高さ制限

などの規制は、「人が住む」ことを基準に考えると、住居系は厳しく、商業系・工業系

はゆるくなっています。また、同じ住居系でも種別によって規制の内容は違ってきます。

 ここでは、周辺環境に大きな影響をおよぼす高さ制限について記載します。「人が住む」

ことを基準に考えると、一番規制が厳しいのが「第一種低層住居専用地域」と「第二種

低層住居専用地域」になります。共同住宅は建築可能ですが、絶対的な高さ制限があるため

10mまたは12m以上の建物は建てることが出来ません。では、商業系と呼ばれる「近隣

商業地域」ではどうでしょうか。 

 絶対的な高さ制限はありますが、敷地に面する道路の幅などで制限する「道路斜線制限」

や隣地との境界線からの水平距離で制限する「隣地斜線制限」により制限されます。具体的に

いいますと、前面道路が広いほど高い建物が出来る事となります。と言うことは、商業系など

のエリアではある日突然、近隣に高いマンションが建てられる可能性が出てきます。また、

マンションの隣接地にマンションが立ち並びそれぞれのマンションが採光が取れなくなり、

昼間から電気をつけなければならないといった実例がニュースで紹介された事もありますので

ご注意ください。

 「第一種低層住宅専用地域」ではボーリング場やカラオケボックスなどは建てることは

出来ませんが、「近隣商業地域」では建築可能です。パチンコ店やゴルフ練習場も建築可能

です。さすがに風俗店は無理です!「商業地」なると風俗店もOKとなります。と言うことは

道路一本隔てた所が「商業地域」とするとそこに風俗店が出来る事も予測が必要です。とは

いっても商業系・工業系の用途地域で建つマンションを買ってはいけない、と言うことでは

ありません。商業地域などは、非常に便利な地域ですので良く調査上、ご自分の価値観で

何を優先するのかを優先順位をつけてご検討下さい。

では、本日も読んでいただきありがとうございます。