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ホットロッド艦隊は、イオ少尉たちによる作戦の成功を待ち続けます。
艦艇は、艦隊が安全圏に後退するまで、牽制の艦砲を掃射します。
メグ艦長は、作戦の成否を待つことなく、宙域を後続の友軍に委ね、
撤退行動に移行する判断をし、所属の部隊に下命します。
母艦を失ったMSは、総てがタイコンデロガに回収されることになります。
ビョーク艦長は、コンペイ島と月面グラナダ基地に、レーザー通信で、
戦況を伝え、連邦軍からの次の指示を待つとしますが、艦の眼前に、
友軍の認識番号を持たない、5機の巨大な機影を観測します。
ビーハイヴIIも機影を確認。また、アナハイム社からの通信があります。
メグ艦長は、あの機影がアナハイム社のものなら増援だと沸き立ちます。
ウェリントン卿の姿がモニターに映し出され、奮闘への謝辞を伝えます。
そして、地球連邦軍と共に歩んで来たが、その方針を、残念ながら
転換する時が来た。我々に取っても苦渋の選択だったと理解して欲しいと。
メグ艦長は、ウェリントン卿の言葉が飲み込めず、思考が止まります。
連邦軍には、ジオン公国に続き、南洋同盟の脅威すら防ぐ力はないとし、
アナハイム社は、遺憾ながら自衛の策を採ると。我が社の軍事部門は、
月世界を護る独自の軍隊としての活動を開始し、フォン・ブラウン市を
中心とした月世界は、企業が統治する新国家として、連邦から離脱と。
また、卿は、この重要な宣言を、モニカの子供たちに伝えたことこそ、
我々の感謝の印と受け取って欲しいとし、諸君らが連邦を離れ、
新国家のため、引き続き働いてくれるなら、喜んで歓迎しようと。
言い終えたウェリントン卿は、これが我が国最初の防衛戦だとし、
始めなさいと、ランバートに命じると、卿の周囲の4本の柱が光り輝き、
それと連動し、ビグ・ザムの中にある同様の柱群が呼応し始めます。
ウェリントン卿は、新国家の名は、「タイタンズ」。覚えておきたまえと。
5機のビグ・ザムを見て、喜ぶ者、驚きの表情を浮かべる者、様々。
デント少尉は、切り札を出し惜しんだ奴らを護るための戦いじゃあ、
死んだ仲間も浮かばれねぇよと。クリード大尉は、静かに拳を握ります。
横列に並んだ5機のビグ・ザムは、メガ粒子砲をソーラ・レイに向けます。