178:
アウドムラは基地滑走路の中央で、その翼を休めていた。後部貨物室
のハッチが開いている。その急な勾配に向かい、わたしは一気にエレカ
を駆け上らせた。少し遅れ、その後にトレーラーが続く。
「うおッ!何だァ!?」
荷役作業に従事していた兵士たちが、悲鳴とも怒号ともつかぬ声を上
げて逃げ惑う。だが、中には瞬時にして状況を理解した者もいたらしい。
中にあった1機のMSが、突如立ち上がった。ジムⅡの後継機、ジムⅢ
だ。ヤツはわたしのエレカを踏み潰そうとこちらに迫って来る!
・エレカを捨て、飛び降りる:271
・このまま突っ込み、強行突破を図る:297
271:
幾らわたしでも軍用エレカ風情でMSに突っ込むなどという愚かしい
真似はしない。わたしは走るエレカのコクピットからアウドムラの床へ
と身を躍らせた。
エレカはジムⅢの股下を通過して内壁に激突する。それを見ている余
裕もなく、わたしは走った。
240:
わたしは滑り易いアウドムラの床を踏み締めて走った。元々、MSと
いうのは対人用戦闘向けには作られていないため、小回りが利かない。
人間を狙い撃つことは難しい筈だ。
だが、ジムⅢは貨物室とコクピットを結ぶエアロックの前に立ちはだ
かり、行く手を阻む。ヤツを倒さぬ限り、アウドムラを制圧することは
不可能だ。その時、視界の隅にMSの影が映った。見ると、整備中らし
いMSのシルエットが見える。使えるのか!?
098:
わたしは反射的にMSの見える方へ走った。積み上げてある軍需物資
の山を回り込むと、そこには3機のMSが…。
(何という幸運だ!!)
わたしは歓喜の叫びを上げると、アドレナリンが溶け出し、全身を駆
け巡る。否、身体の一部と言っても過言ではない。
そこに在ったのは、リックディアス、ギャプラン、リゲルグだった。
・以前、乗ったことのあるリックディアス:341
・機動性に優れたギャプラン:230
・バランスの取れたリゲルグ:397
※HPはギャプラン>リゲルグ>リックディアスとなってます。
が、戦闘は1回だけで、すぐに降りるのでどれでもよいかと。
341:
やはり、かつて自分の乗っていた機体─リックディアスが最も戦い易
かろう。わたしは搭乗用クレーンに乗り、かつての愛機のコクピットに
転がり込んだ。
153:
近づいてくるジム3を前に、わたしは慌ただしく考えた。
ヤツとしても、ガルダ型を壊したくはあるまい。
この超巨大輸送機は、非常に高価なものだ。1機当たりの建造費は、
宇宙戦艦並にかかるのだから。
とすれば、射撃用の兵器は使ってこないであろう。
だが、その予測は見事に裏切られた!
060:
ジムⅢは、いきなり肩のミサイルポッドから中型の誘導ミサイルを発
射したのだ。
「チィッ!」
怒りが込み上げて来た。
「ガルダ型を沈めるつもりかっ!!」
・回避行動を取る:329
・射撃用兵器でミサイルを迎撃する:316
316:
わたしは射撃用兵器のトリガースイッチを押した。
(装弾数-1)
・バトルポイント6以上:282
・5以下:109
109:
ビームは正確にミサイルを捕捉した。空中で爆発し、濛々たる煙が立
ち上る。が、幸いなことにガルダ型に穴が開くことだけは避けられた。
394:
チャンスは最大限に生かすのがわたしの主義だ。わたしはジムⅢに突
進した!白兵戦だ!!
・敵を撃破した:259
・敵に撃破された:059
259:
ジムⅢのコクピットが拉げた。
(悪くは思うなよ。キミが中途半端に良い資質を持っていたのが命取り
だったのだよ)
わたしは心の中で呟く。
無事にアウドムラを占拠して、次回は目的地に向かいます。