349:
「インエクセスからレーザー通信が入りました」
私は隣でコンソールキーを叩いているパイロットを振り返った。
「何と?」
「『サイド3、モウサ跡にてランデブーを待つ』」と入電!」
「そうか…」
サイド3。ジオン発祥の地であるこの地で、ダンジダンが私を待って
いるというのも何かの因縁なのか。
だが、私の思考を中断するかのように緊急用の無線回線への入電を示
す電子音がコクピットに鳴り響いた。
「こちらは、地球連邦軍ロンドベル隊所属の巡洋艦ネェルアーガマだ。
シャトルの所属と積載物を明らかにせよ」
面倒なことになった。ここで連邦軍に見つかるとは…。
「どうします?」
パイロットが私の顔を見る。
・全速で逃亡を図る:105
・暫くネェルアーガマの様子を見る:196
館長が誰なのか、ムダに探ってみたいと思います。
196:
下手に動いてメガ粒子砲の直撃などを受ければ、こんなシャトルなど
一溜まりもない。私は暫く様子を見るためにシャトルを待機させた。
「答えない場合は、連邦への敵対と見做し、攻撃することもある」
再び無線。ミノフスキー粒子が薄いらしく、声は明確に響いて来る。
287:
その時、ふと無線の声に聞き覚えがあることに気づいた。余り信じた
くはない事実だが…この声は、ブライト=ノアの声のように思える。私
自身の感覚のみを信じるのならば。
・相手がブライトかどうか、呼びかけてみる:085
・無視して、待機を続ける:326
カードキーを入手するため、326を選びます。
敵艦に乗艦すると艦長がブライトであることが判ります。
あと、百式改がネェルアーガマに配備されていることも判ります。
326:
いや…似てはいるが違う。私は無理にでもそう思いこもうとした。今
の私は連邦軍に敵対する行動を取っているのだ。その敵の艦に、かつて
手を組み戦った同志が乗っていることなど、想像したくなかった。そし
て…その後ろめたさが、私に次の行動を取らせた。
105
「全力で逃亡しろ!」
答える代わりにパイロットは、逆噴射ノズルを全力で噴射した。逆G
が不快感を伴い、背後からのしかかって来る。シャトルは弾かれたよう
に後退した。
一瞬、ネェルアーガマの艦首が光ったような気がした。白い光芒が、
シャトルの腹を掠める。
「撃って来ましたよ!」
操縦桿を左右に操りながら、パイロットが叫ぶ。
・バトルポイントが1、3、6、8:097
・2、4、5、7:201
201:
・戦闘レベル6以上:159
・5以下:398
159:
パイロットは優秀だった。右へ左へと乱れ飛ぶビームを躱して行く。
「大したものだな。どこで操縦を覚えた?」
「グリプス戦役の時です。あの頃、ボクは地球連邦軍の少年兵で…あ、
でもティターンズは嫌いでしたよ」
ティターンズ…あの言葉が、私に4年前の記憶を思い出させた。重力
に魂を引かれた人々により、スペースノイドを弾圧するために作られた
私兵…ティターンズ。ヤツらはグリプス戦役によって崩壊した。だが、
連邦は新たなティターンズを作り上げ、ネオジオンや反連邦運動の抑圧
を企んでいる。その組織は、“ロンドベル”という名だ…。
「でも、逃げてばかりじゃ、そのうちやられますよ!」
パイロットの声が私を現実に引き戻した。が、武装を持たぬ私たちに
は、逃げるより他に方法がない。私は、急いでスクリーンに宙域図を呼
び出した。
逃げ切る道はひとつ。コロニー内に逃げ込むことだ。まさか、ネェル
アーガマもコロニー内まで追っては来れまい。そのためには、現在いる
宙域からサイド4か、あるいは月の裏側の都市グラナダに逃げ込むしか
ないが…。
・サイド4へ逃げる:362
・グラナダへ逃げる:375
362:
一年戦争の最中から、サイド4周辺は“魔の空域”と呼ばれていた。
コロニーの残骸が数多く浮遊し、宇宙艦に取っては非常に航行が危険な
空域なのだ。あそこに入れば、ネェルアーガマの足を止めること位は可
能だろう。
「サイド4へ向かうんだ!」
私は瞬時に判断を下した。パイロットはメインノズルに最大噴射をか
け、サイド4へのルートに向かう。ネェルアーガマの艦影が見る見るう
ちに小さくなって行った。
幸運だったのは、その時シャトルとネェルアーガマの間を民間の貨物
船が横切ったため、相手がメガ粒子砲を使えなくなったことだ。その隙
に私たちはサイド4への航路を全速力で逃亡した。
ちうわけで、サイド4に向かったところで次週に続きます。
「インエクセスからレーザー通信が入りました」
私は隣でコンソールキーを叩いているパイロットを振り返った。
「何と?」
「『サイド3、モウサ跡にてランデブーを待つ』」と入電!」
「そうか…」
サイド3。ジオン発祥の地であるこの地で、ダンジダンが私を待って
いるというのも何かの因縁なのか。
だが、私の思考を中断するかのように緊急用の無線回線への入電を示
す電子音がコクピットに鳴り響いた。
「こちらは、地球連邦軍ロンドベル隊所属の巡洋艦ネェルアーガマだ。
シャトルの所属と積載物を明らかにせよ」
面倒なことになった。ここで連邦軍に見つかるとは…。
「どうします?」
パイロットが私の顔を見る。
・全速で逃亡を図る:105
・暫くネェルアーガマの様子を見る:196
館長が誰なのか、ムダに探ってみたいと思います。
196:
下手に動いてメガ粒子砲の直撃などを受ければ、こんなシャトルなど
一溜まりもない。私は暫く様子を見るためにシャトルを待機させた。
「答えない場合は、連邦への敵対と見做し、攻撃することもある」
再び無線。ミノフスキー粒子が薄いらしく、声は明確に響いて来る。
287:
その時、ふと無線の声に聞き覚えがあることに気づいた。余り信じた
くはない事実だが…この声は、ブライト=ノアの声のように思える。私
自身の感覚のみを信じるのならば。
・相手がブライトかどうか、呼びかけてみる:085
・無視して、待機を続ける:326
カードキーを入手するため、326を選びます。
敵艦に乗艦すると艦長がブライトであることが判ります。
あと、百式改がネェルアーガマに配備されていることも判ります。
326:
いや…似てはいるが違う。私は無理にでもそう思いこもうとした。今
の私は連邦軍に敵対する行動を取っているのだ。その敵の艦に、かつて
手を組み戦った同志が乗っていることなど、想像したくなかった。そし
て…その後ろめたさが、私に次の行動を取らせた。
105
「全力で逃亡しろ!」
答える代わりにパイロットは、逆噴射ノズルを全力で噴射した。逆G
が不快感を伴い、背後からのしかかって来る。シャトルは弾かれたよう
に後退した。
一瞬、ネェルアーガマの艦首が光ったような気がした。白い光芒が、
シャトルの腹を掠める。
「撃って来ましたよ!」
操縦桿を左右に操りながら、パイロットが叫ぶ。
・バトルポイントが1、3、6、8:097
・2、4、5、7:201
201:
・戦闘レベル6以上:159
・5以下:398
159:
パイロットは優秀だった。右へ左へと乱れ飛ぶビームを躱して行く。
「大したものだな。どこで操縦を覚えた?」
「グリプス戦役の時です。あの頃、ボクは地球連邦軍の少年兵で…あ、
でもティターンズは嫌いでしたよ」
ティターンズ…あの言葉が、私に4年前の記憶を思い出させた。重力
に魂を引かれた人々により、スペースノイドを弾圧するために作られた
私兵…ティターンズ。ヤツらはグリプス戦役によって崩壊した。だが、
連邦は新たなティターンズを作り上げ、ネオジオンや反連邦運動の抑圧
を企んでいる。その組織は、“ロンドベル”という名だ…。
「でも、逃げてばかりじゃ、そのうちやられますよ!」
パイロットの声が私を現実に引き戻した。が、武装を持たぬ私たちに
は、逃げるより他に方法がない。私は、急いでスクリーンに宙域図を呼
び出した。
逃げ切る道はひとつ。コロニー内に逃げ込むことだ。まさか、ネェル
アーガマもコロニー内まで追っては来れまい。そのためには、現在いる
宙域からサイド4か、あるいは月の裏側の都市グラナダに逃げ込むしか
ないが…。
・サイド4へ逃げる:362
・グラナダへ逃げる:375
362:
一年戦争の最中から、サイド4周辺は“魔の空域”と呼ばれていた。
コロニーの残骸が数多く浮遊し、宇宙艦に取っては非常に航行が危険な
空域なのだ。あそこに入れば、ネェルアーガマの足を止めること位は可
能だろう。
「サイド4へ向かうんだ!」
私は瞬時に判断を下した。パイロットはメインノズルに最大噴射をか
け、サイド4へのルートに向かう。ネェルアーガマの艦影が見る見るう
ちに小さくなって行った。
幸運だったのは、その時シャトルとネェルアーガマの間を民間の貨物
船が横切ったため、相手がメガ粒子砲を使えなくなったことだ。その隙
に私たちはサイド4への航路を全速力で逃亡した。
ちうわけで、サイド4に向かったところで次週に続きます。