ミルコ 「キミ、美味しそうなものを食べているニャ~」
おまけ 「ムシャ・・・、ムシャ・・・」
ミ 「そのパンをどこから盗んで来たの」
お 「猫聞きの悪いことをいうニャン」
ミ 「アタシにも分けてちょうだい」
お 「ああ、いいよ」
ミ 「まあ、パンが一袋分もあるわ」
お 「いくつ食べてもいいよ」
ミ 「ムシャ・・・、ムシャ・・・気前がいいわね」
お 「美味しいだろう」
ミ 「うん、このパンはどうしたの」
お 「セルやパパが月曜日はパンが2割引だと言って、ベニースーパーで買ってきたんだ」
ミ 「そのパンをなんでキミに気前よく全部くれたの」
お 「セルやパパはそそっかしい人で、レーズンロールを買ったつもりが、
パッケージをよく見なかったのでマーガリン入りパンだったとさ」
ミ 「このマーガリン入りパンは美味しいね」
お 「ところがパパはマーガリンが大嫌いなんだ」
ミ 「え、マーガリンが嫌いなの」
お「それにバター、チーズ、ミルク、クリームと乳製品はみんなダメだとさ」
ミ 「まあ、まあ、今どき珍しい偏食男ね」
お 「おかげでこんな美味しいものを食べられる光栄に浴せたニャン」
ミ 「むにゃ・・・むにゃ・・・、もっと、ちょうだいニャン」
おまけの独白
「セルやパパは1961年型オールズモビルを壁紙にして、悦に入って眺めてるニャ~」
セルやの独白
「ネコに全部食べさせるのはもったいないので、マーガリンをくり抜いて食べています」