アタシの姓は夢尾、名前はミルコ。
2006年春の生まれだから、当年とって6才と6ヶ月になります。
アタシには4匹の兄弟がいましたが、今日はそのことをお話しします。
「ボクの姓は夢尾、名前はおまけ。
2006年のいつ生まれたかわかりませんが、当年とって6才と数ヶ月です。
ボクの兄弟はどうだったかな?」
「これはアタシのひとりがたりよ。
キミは黙って聞いていてちょうだい。
それにキミには姓はないの。ただのおまけよ。
そのわけも話して上げるから、おとなしく聞いていてね。」
2006年の春4月に生まれた(推定)アタシたち5匹の兄弟は、
5月になるとお母さんに連れられて、セルやパパの庭先に遊びに来るようになりました。
最初は興味なさそうに見ていたセルやパパは毎日、遊びに来る仔猫の可愛さに惹(ひ)かれて、
先代ミルコのために用意していた餌を与えるようになりました。
湯飲み茶碗にほんの少し餌をくれるだけなので、5匹で食べるとお腹はいっぱいになりません。
ちょうどこの頃にセルや家を訪問していた花薗さんに、「セルやさんはケチね」と、笑われていました。
セルやパパを弁護すれば、ケチというよりは餌の与え方を知らなかったために分量がわからなかったようです。
6月、7月、8月と私たち5匹の仔猫はお母さんに伴われて、たびたびセルや家の庭先に現れていました。
セルやパパは餌やりをするけれど、ネコを飼うつもりはなかったので家へ招き入れることはありませんでした。
アタシたちもお母さんから、「人間には心を許してはダメよ」という言いつけを守って、
セルやパパがそばに近寄って来ると逃げ回っていました。
そんな状態が9月、10月と続いていて、アタシたちとセルやパパの距離は縮まることはありませんでした。
11月に入ると、どうしたことかセルやパパの姿が見えなくなりました。
毎日、みんなで顔を出すのですが、セルやパパは家にいる様子はまったくありません。不思議です・・・・。
(つづく)
アタシたちを飼うつもりはなかったけれど、段ボールハウスに住むことは認めていました。
花薗さんの人形と写真を撮って無邪気に喜んでいたセルやパパは、
仔猫が5匹もいるのに餌はこれだけしか与えてくれませんでした。
花薗さんに笑われるわけです。
昼間、こんな可愛いお客さんが仕事場を覗きに来ました。(2006年8月28日のブログから)
アタシの兄弟たち