ひよりみ日記

セルロイド人形ミーコと
ネコのおまけとヨモコと
飼い主セルやの日常

セルロイド・ドリーム(HP)

ミルコの独白「ネコに歴史あり・パート4」

2012-11-23 20:11:55 | Weblog

10月23日、浦安のギャラリーから帰ったその夜に花薗さんと電話で話をしているときに、
急に発作が起こって、激しく咳き込み呼吸するのが苦しくなると同時に、
手足が攣(つ)ってその痛さに床の上を七転八倒してのたうち回りました。
その死ぬほどの苦しさに冷や汗が出て、起き上がることも出来なかったそうです。

1時間ほどして激しい発作が治まったので、「もう大丈夫」と花薗さんに伝えたところ、
「病院へ行って診察を受けたほうがいいですよ」と、言われました。
「病院には行きません。明日になれば元気になるから大丈夫です」
と、セルやパパは脳天気なことを言います。
さっきまで死にそうなうめき声を上げていたくせに、
その応えの馬鹿加減に花薗さんはあきれ果てたそうです。
「その様子はただ事ではありませんよ。病院に行きなさい!」
「いやいや、この発作はいつものことだから大丈夫、病院には行きません」
夏頃から体調はよくなかったのですが、
セルやパパの辞書には病院という言葉がないかのように、
身体の具合が悪くなっても病院へ行くということは
まったく思い浮かばなかったようです。(アホだニャ~)
「どうしても病院へ行かないなら絶交します。ミーコの洋服屋さんも止めます」
と、花薗さんは脅かすようにして、馬鹿を諭します。
絶交されて、洋服を作ってもらえなくなれば大いに困るので、
セルやパパはしぶしぶ病院へ行くことを承知しました。(まったくもって大馬鹿だニャン)

翌日、近所の診療所で診察してもらいました。
胸に水が溜まっているから尿を出すのが一番と利尿剤の点滴を受けました。
それからは毎日、点滴に通いました。
点滴中に意識を失ったことがあって、その時は綺麗な花園を浮遊している夢を見ました。
あの世へさ迷いそうになったのかも知れません。
危ないところで看護婦さんに呼びかけられて意識が戻りました。
1週間通院したけれど一向に良くならないので、紹介状を持って近くの病院へ行きました。

病院で診察してもらったら末期の腎不全で、すぐに入院して治療する必要があるという診断でした。
今、通院している東和病院に11月1日に入院して、人口透析の治療を受けました。
もし、あの時に病院へ行かなければ、胸に溜まった水のために心筋梗塞で死ぬか、
体中に回っていた毒素のために死んでいたことでしょう。
1ヶ月の入院で発作や手足の痙攣は治まりました。
花薗さんに尻を蹴飛ばされるようにして、病院へ行ったおかげで命拾いをしました。
もし、あのまま馬鹿を続けていたら、この世には居なかったでしょう。
花薗さんを命の恩人だとたいへんに感謝しているようです。

入院中は多少、ネコのことは気に掛かりましたが飼い猫ではないので、
1ヶ月間、留守にしていた間によそへ行ってしまっただろうと思っていました。
ところが退院して家へ帰ってきたらビックリです。
5匹のネコが揃って出迎えてくれました。
セルやパパはうれしくて、うれしくて、大感激したそうです。
そして、5匹のネコを全部まとめて飼うことに決めました。
(つづく・・・)

コメント
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