日本茶道塾 ブログ

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趣向について

2016年05月19日 | 茶の心の話
茶の湯に於ける趣向についての話を、一服戴きながらいたしました。

その時その場で行われる自然発生的行為が、結果として趣向となるのですが、意識的に求めて趣向を凝らそうとすれば、それは自分の意識に基づいた表現になりますので、どうしても不自然さは拭い去ることは出来ません。
趣向をと求めた時に、それはもう純粋な心による趣向ではなくなってしまいます。
趣向は、欲求に基づいたり、予定準備することではなく自然発生的に行動されるものです。
そのありのままの心は、わざと趣を感じさせるように誘導したり、求めて風流を演出するというような、作り物の所作から生まれるものではありません。
侘び茶において何か趣向を凝らそうと思い、自分の思いを持ちすぎてしまっては、自意識が強く出てしまいますので、自然な振る舞いも、客との調和も難しくなります。
自意識を捨てて、無意識に調和するために、作為を無くして、自然に発露していく所作に侘の心を見れば、それが本当の趣向ということになるのです。
また茶の湯の道具選びは、季節感や招待客を考慮に入れて分相応に調へ、茶室の作りは、奇抜になれば自我が出ますので周りの様子に合わせ、茶庭の掃除などは、区切りはありませんので、自分の心が落ち着き、客に歩いてもらえるようにと、すべてに調和していけば、それが本来の趣向になります。
自我の欲求的趣向を持たないことにより、道具組は自然な取り合わせになり、それらを用いる茶室、そこに至る庭などが、混然一体となることが可能になります。

いい席でした。

国際交流 日本茶道の紹介

2011年11月02日 | 茶の心の話
海外で茶道をご紹介させていただくときに、
「茶の湯劇(2002年版)」として台本を作成したり、

ステージでの点前をデモンストレーションする時に実際に使いました解説の英訳(2011年版)を皆様のご協力で作成いただきましたので、一部公開申し上げたく存じます。

国際交流など、日本茶文化紹介の際にお役に立つことございましたら幸いです。

http://www.geocities.jp/nihonsadojuku/geki1.html

2011年版は、日本緑茶文化をを海外に紹介するプレゼンテーションにて作成いたしました。
(静岡県ふじのくに茶文化発信事業にて)