日本茶道塾 ブログ

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夏の稽古釜

2012年07月26日 | 道場稽古
暑中見舞い申し上げます。

稽古場も障子や襖の戸が、簾、葭簀戸に変わりました。
待合から変わり、徐々に茶席の戸を変えていきます。


「盆香」と「台天目」も七月の稽古です。



常は写真左の白檀というすっきりとした香りの香木を用いていますが、香合が名物、上等というときの扱いで、香も「沈香」(写真左)を用いています。



台天目は、書院の茶の湯の時代からの天目茶碗の扱いなどを学ぶことで、現代の点前について今一度考えてみるきっかけになっています。

古(いにしえ)を習うことで、応用力が付きます。


渓声洗耳清

2012年07月21日 | 道場稽古


七月の茶席の掛物

溪聲洗耳清 渓声耳を洗いて清く
松蓋触眼緑 松蓋眼に触れて緑なり


渓流の音は、それを聞く者の心にある余分なものを洗い流してくれる。
無駄のない自然そのものの音は、耳から入り、心を洗い清め、本当の自分の存在を意識させてくれる。

「蝉の声は聞かなくても聞こえてくる。その聞いている自分は誰だ?」そんな、お話を茶席で交わしながらの夏のお席です。

その声を聴いている「真の自己」が茶を点て、釜の湯の煮え音、茶筅の音を聞いている客が、「本当の自分自身」で、茶を飲む。



点前は、逆勝手薄茶。
常と逆な位置で点前をすることで、常の本勝手では、疑問も思わずに行っていたことに、改めて「なぜ?」と思う・・・しかも、逆勝手をするまでは、「なぜ」とも思わなかった「自分自身になぜ?」と思うことが「茶道」そのものなのです。

「考えることこそ茶道」

それが、日常の何気ないことにも、新たな発見が出てきます。

茶花は、半夏生にしきんからまつ。



東京道場の御しのぎは、冬瓜にじゅんさい添えそうめん。



明日の稽古は盆香に、台天目になります。










風炉の手入れ

2012年07月19日 | 茶の話
暑さが厳しくなってきますと、釜を小ぶりにするなど、炭を少な目に次いで、少しでも席に涼を呼ぼうと変えることもあります。そこで、使い終わった風炉の手入れをいたしましたので、ご参考までにお書き添え申し上げます。

1.「じょう」(炭が灰になった白い部分)を取ります。(筆などを使うと集めやすい)


*じょうは別な器に保管し、篩を掛け、細かい灰になったものは、茶を掛けて育て、数年(理想は10年以上)したら、炉の濡れ灰などに用います。(さらに繰り返してから=やはり10年以上が良い、すり鉢に掛けて、風炉の灰に用いています)

3.前瓦も抜き、灰は刷毛を使って丁寧に落とします。


前画瓦は洗ってから、熱湯で湯通しし、風通しの良いところでよく干してから箱にしまいます。


4.五徳も丁寧に灰を落としてから、湯で洗い、最後に熱湯で湯通しして、よく拭いてから乾かしておきます。


5.灰を底取りや羽を用いて、すべてきれいに上げていきます。(茶道塾では、灰に「甲・乙・丙」とランクをつけ(甲の甲、甲の乙、甲の丙など細かく分ける)、保管し、風炉の「格」に合わせて用いていますので、別々に保管します)


6.風炉を湯で洗い、湯通し、後、よく拭き上げ、乾燥させます。



*風炉釜は、よく乾かしてから、木箱に納めますが、布などで包むと湿気が付くときがあるので、さけています。置き場所がある場合は、かえって、箱に納めない方が良いようです。

以上、風炉の手入れの一例でした。



銀座の八月の節句釜

2012年07月17日 | 茶会のご案内
八月 第一土曜日 八朔の節句釜 ご案内申し上げます。

■はじめての方、どなたでもご参加いただけます

日時 八月四日(土)
13~15時

内容 夏のお菓子と薄茶一服。

*八月の釜は特別、希望者は、初心者の方向けに、簡略点前や客の作法を体験をいただけるよう準備しております。参加申し込み時に「稽古体験希望」の旨をお書き添えください。講師が指導いたします。

*茶会が初めての方も、ご参加いただけます。

会場地図→はちまき岡田内「古う庵」(茶道塾東京道場)

茶通箱の書

2012年07月16日 | お知らせ
茶通箱の書(改定版)の印刷と製本ができましたので、限定分布のご案内申し上げます。


お問い合わせ、お申し込みは、日本茶道塾までメールにてお問い合わせください。
chadojuku@yahoo.co.jp


平成二十四年七夕釜御礼

2012年07月08日 | 道場稽古
七夕釜の夏の懐石(はちまき岡田製)

四つ碗(飯・汁)に、向付


今年は焼き物三種


強肴(穴子肝)酒は名物の樽酒


香の物と湯が出て、懐石が終わります。

寄付にて冷茶(築地東頭)


炭を直し、蝋燭に火を灯し、席にお客様をお迎えします。

(塾生が丸灰を押してくださいました。釜の煮えも良し、灰型が良い証拠)

菓子(壺屋製)




四年ぶりの再会もあり、今年も良い七夕の一夜となりましたこと、皆様に御礼申し上げます。

退席も名残惜しく




茶の湯とは(講演会)

2012年07月03日 | 道場稽古
茶の湯文化学会(茶学の会、袋井茶文化促進会共催)静岡例会のお知らせ

7月29日(日)13:30-16:00「茶の湯とは」 

場所:中央・袋井南公民館
(袋井市高尾754‐1 電話0538-43‐3440 / 0538-43‐3386 )

講演 「茶の湯の根源を探る」(元愛知大学教授 松下智)

討論 「茶の湯とは・・」(松下智・吉野白雲・小泊重洋)

茶の湯について、日ごろ感じる率直な意見を述べ、理解を深めるための会です。
積極的に自由討議にご参加ください。

参加費無料
申し込み不要(直接会場にお越しください)

http://www.chanoyu-gakkai.jp/pg480/

静岡県袋井市 平成24年度 茶文化講座

2012年07月03日 | お知らせ
袋井茶文化促進会(袋井市協働事業)の本年度の講座の予定(一部)です。
ご参加希望くださる方は、事務局(日本茶道塾)までメールにてご連絡ください。

1.中国茶の楽しみ(お茶の故郷中国には、ありとあらゆるお茶があります。緑茶、紅茶、ウーロン茶、プアール茶など。実際にそれらのお茶を味わいながら楽しく学びます)

場所 袋井南中央公民館
日時 8/30(木),9/20(木),10/18(木),11/29(木)10:00-11:30)
講師 小泊重洋 (日本中国茶協会顧問・NPO日本中国茶芸師協会理事長)
定員 15名
4回 2000円

2.おいしい紅茶の入れ方(紅茶もたくさんの種類があります。それぞれのおいしい入れ方、楽しみ方を紅茶のプロから学びます)

場所 袋井南中央公民館
日時 10/23(火)11/20(火)10:00-11:30 
講師 金丸瑠美(紅茶研究家・ティーナビゲータースクール主宰・元ザイン代表)
定員 15名
2回  1,000円

3. 手もみ茶体験(試飲、お土産付)
日時 27日(月)9時~11時
講師 手揉み保存会
定員 15名
1回 1000円

4. 茶の湯入門(茶席の楽しみ「茶事の体験」・客の心得・抹茶の点て方)
場所 遠州三山(法多山・可睡斎)
日時 9・10・11月第二日曜日 10時~12時 3回講座
講師 吉野白雲(日本茶道塾塾長)
定員 15名
3回3000円

(以上 講師敬称略)