日本茶道塾 ブログ

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台湾の武道茶道

2010年11月26日 | 道場稽古
台湾の武道茶道をご紹介します。

先月中旬、台湾の「国際銘茶品評会」の茶道表演にご招待いただき、中国茶芸、韓国茶礼、そして「台湾茶道」(こちらは台湾の禅寺が茶禅一味の心で「茶芸」ではなく「茶道」としている)との交流表演会に参加させていただくことができました。


(写真はステージでの表演)

塾長の点前の所作が優雅で美しいと韓国茶礼の先生方が感動くださったようで、わざわざ、日本語がわからないので、通訳を読んでくださり、ご挨拶にいらしてくださいました。

また、会場が有機栽培の茶畑を開墾し、栽培と製茶を修行の一環とされている台中の禅寺でした。

そこで披露くださった台湾の茶道点前、

「武道茶道」と「ピーナツ茶道」という名前でしたので、最初は、武道というと、戦いながらもそれでも茶を点てるというアクティブなものか?

そして、ピーナツ茶道は、はたしてどのようなものか?
と思って拝見しておりました。

武道茶道が始まると、武道の型の演技を見せ始め、座って点前が始まりました。



やはり、中国の本土でも舞踊してから急に座り出して優雅な舞踊的動きで茶を点てる(茶は演技の時もあり、カラの時もあります)のと同じものだと思っていると、、、

実はそれは、見せるために行ったというよりは、精神統一、すべての煩悩を払い去るための心の所作だったようです。

その統一された静寂な心で、まるで坐禅をされるかのように点前が進められていきました。

見ているだけでこちらの心も清められていくような点前です。

無駄のない手の動き、三昧の点前とはこういうものかと感動しました。

日本の茶道の先生と呼ばれる人でも、最近はこれほどの点前をされる方は少なくなった、いやほぼ見ないくらいと言えるかもしれません。

ピーナツ茶道というのは、ピーナツ茶を用いた茶道の点前でした。

こちらは同じく修行僧でも尼さんの2人により、やはり、何と言うことはない、これとして見どころない流れるような点前。(ピーナツを禅僧がゴマ豆腐を作るときのように、すり鉢で擦り、湯を注ぎ茶を点てるだけです)

しかし、何も無い、無心の心ですべてが進められていく様子は、普段の修行の心を見せていただいているようで、大変すばらしかったです。



おもてなし頂いたお食事も、お寺の有機栽培のお野菜を用いたもので、日本の精進料理に近いですが、より中国的で華やかな盛り付けでした。

次の日は、台北に移動して、陸羽茶芸センターにて無我茶会との交流会でしたので、そちらの方は次回、または会報でのご報告とさせていただきます。

茶柱倶楽部

2010年11月24日 | 茶の話
『茶柱倶楽部』という日本茶マンガを読ませていただきました。
ご覧になられた方いらっしゃいますか?

移動茶室で全国を回るという「運庵」に通じる、移動茶店で全国を旅される川根のお茶屋の娘さんが主人公のお話です。

それだけではなく、只今、静岡大学授業で、学生さんのレポートに「茶柱」という短編小説を書いてくださった方があり、

それをきっかけに、「茶柱文学賞」を立ち上げられないかな、と企画していたところでしたので、同じ「茶柱」タイトルで何か縁を感じ、勝手に感動し、茶柱倶楽部に入部したくなりました!

まだ読んでない方はぜひ、おすすめです。

拝読していて、大変丁寧な取材をされていることと思われ、静岡県袋井市のお茶は一巻にはでてこなかったので、ぜひ取材にいらしていただけたら~と思いました。

只今、袋井市の協働事業でお茶の歴史調査をしていますが、

袋井独特のお茶・・・

歴史ある鬼番茶
「白茶」のきら香(飲むと驚いていただけるかと)
袋井発の新「後発酵茶」
飲むと幸せな気分になるという「和紅茶」

・・・などなど、

袋井には、お茶博士(小泊先生)がいるお茶100種以上扱っている茶館「チャ茶」もございますので。

(ちなみに、12月は私のチャ茶の店番担当日は金曜日です。
茶道講座もございますので、ぜひお立ち寄りください。)

これと並行して掛川市協働事業で、掛川のお茶の歴史調査をしております。

以下のブログで、少しずつまとめはじめましたので、ご興味ある方はぜひご覧いただければありがたく存じます。

http://e-jan.kakegawa-net.jp/c.phtml?g=154239

口切りの会

2010年11月21日 | 道場稽古
11月28日(日)13:00~
静岡県掛川市 竹の丸にて

8月にワークショップで詰めた茶壺の茶を楽しむ会をいたしたいと思います。

茶事の流れで行います。

市民向けですので、初めての方もどうぞ。

参加のお申し込みは茶道塾までメールにて

(定員に達し次第締め切り)


炭所望の稽古「関」

2010年11月21日 | 道場稽古
静岡道場では、茶壺飾り

東京道場では、炭所望の稽古がありました。


軸は「関」

(玄関や関所の関:入り口という意味)

この語の出典は、『無門関』(禅の公案集)。

唐代、翠巌禅師が夏の厳しい修行が終わる時に修行者に向かって言った。

「私は皆のために説法してきたが、言葉では説明できるものではないという教えがある。だから親切に説きすぎると、罰に眉が抜け落ちるといわれているが、

どうじゃ、ワシの眉毛はまだ生えているか?」

と禅的な問いを発した。これに対し弟子の修行者たちはそれぞれに自らの

境地をもって応えたのだが、そのとき雲門が「関!!」と一言。

雲門が関と言った真意は如何なることか?

これが白雲塾長と塾生の皆様の中で交わされました。

点前の最後に「関!」と言った方も、、、。

花は「はつあらし」




茶グッズですが何かわかりますか?

2010年11月18日 | 茶の話
台湾茶紀行をこちらでまだ未報告ですが、

茶と禅の生活をすすめている台湾のお寺さんで、こちらを見つけました。

これは何に使うかご存知ですか?

会報会員の皆様で正解をお送りいただいた方、1名様に次回会報と一緒にお届けしたいと思います。

そこで茶杓も「抹茶にも煎茶(中国茶)にも使える」という面白いものを仕入れてきました。



後ろが細くなっているのは、急須の茶葉をかきとる時に使います。

太い竹でお寺で作られているそうです。

こちらは、在家も修行僧も茶畑を耕す作務をして、その茶で茶道をすることが一つの修行法になっている聖輪和尚様が開いた新しい禅寺です。



お寺やお庭も信者さんたちが手作りで作られていくところを拝見しました。

こちらで清寂を感じる点前所作に心打たれましたので、その報告は後ほど会報などでさせていただきます。

以下の写真は、発明賞をとったという便利なお茶ポットです。



台湾の生産農家などお茶屋さんもこのポットを多く使われてました。
(たくさんの人に一度にお茶が淹れられるので確かにとても便利です)



インドネシアの庶民の茶

2010年11月17日 | 茶の話
インドネシアの地元で一般の方が飲むお茶です。

世界お茶まつりで皆さんが見たようなインドネシアの輸出用のお茶は高価で、地元の方は常飲していないそうです。


(ブラックティー=つまり紅茶)

大きな茎や枝の塊も気にせず入ってます。


(グリーンティー)
ティスティングは未だですので、後ほどご報告しますが、葉の大きさは一般の日本茶の2倍以上に見えます。

インドネシアの大使にシンポジウムでお会いした時、輸出用のお茶と国内消費用の茶は違い、国内用の茶は非常に安いと言われていましたが、実際見ると、本当に簡易な紙だけの包装。


(これはなぜかペンチの絵が。会社のロゴでしょうか?)

紅茶を試飲すると、鼻にスンとくるようなお香のようなメンソール系の香りが強いです。

また、味は少し酸味もあり、日常濃いめに入れていただくようで、かなり日本人には、「強い」味です。

ちょうど、同席者の中に、カナダ人、オーストラリア人、韓国人(インドネシア人)が居たのですが、皆、「濃い」「眠れなそう」という感想が出てました。

ミルクよりも砂糖を入れて飲むそうです。

明日、日本茶インストラクター10期会で試飲会をしようと思ってます。

報告 吉野亜湖


禅茶録 御礼

2010年11月08日 | お知らせ
禅茶録 現代語訳 英訳付

アマゾン等でも紹介いただいております。↓

http://www.amazon.co.jp/%E7%A6%85%E8%8C%B6%E9%8C%B2%E2%80%95%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3-%E5%AF%82%E5%BA%B5-%E5%AE%97%E6%BE%A4/dp/4862850936

序文をいただきました倉沢先生(宝塚造形芸術大教授、神戸大学名誉教授、前茶の湯文化学会長)より、

「平明で美しい訳文」「英文もこなれたよい文章」と何とも有難いお言葉いただきました。

タイトルの

the book of zen tea

は、妙訳とおっしゃってくださいました。

the book of tea と並んで、茶道の本質を世界に広く知らしめてくれるものになるでしょう、

そして、著者の寂庵も喜んでいるでしょう

という本当に心から温まるような励ましのお言葉いただきました。

大学の図書館にも学生さん達が読んでいただくように取り寄せてくださるそうです。

本当にうれしく、これも応援くださいました皆様のおかげと御礼を申し上げます。



炉の灰

2010年11月07日 | 常釜
台湾に世界お茶まつり直前にお伺いしましたが、なかなか報告を書く時間がございませんで、申し訳ございません。

月刊『茶』には、寄稿しましたので、よろしければそちらでご覧いただければ幸いです。

なお、今日は、静岡県内でいろいろな茶のイベントがありましたが、
茶家では、開炉の準備で大忙しの時期です。

風炉の灰をあげ、風炉釜の手入れをし、
風炉の茶道具を炉の道具に変えます。


(湯通しも終わり陰干しされる風炉)

炭も炉の炭となり、お香も変わります。

畳も炉畳へと入れ替え、


炉の釜据え。
五徳を水平かつ中央に置きながら、


釜の水平と高さ、中心をとります。




(実際に柄杓を置いて高さを確認)

初心者の方なら釜据えだけで何度もやり直しますため、一日仕事になります。

しかし、これがしっかりしていませんと釜の湯が効率的に煮えません。
また点前もずれてきますので、もてなしの第一歩となる重要な作業です。

最初に席入りしたときの拝見もこの釜据えも拝見。

整えば、炉に灰を入れて、


濡れ灰という炉の灰を作ります。。。
(これは何日も前からちょうど乾くように調整しながら、茶をかけておきます。)


濡れ灰の様子は各家によって手入れにより、色、様子が変わりますので、こちらも拝見して楽しみます。

*炉や風炉の灰の手入れなどは、茶道塾動画(お茶チャンネル)でご覧いただけるようにしますので、お待ちください。

炉の炭を切り、たわしで洗って、あくをぬかないと、炉の中ではぜるため、利休の時代からいろいろ考えられているわけです。


この時間があって、やっと一服の茶のためのお湯が沸くわけです。
一服の茶のための湯にかける時間がこれだけあることも、お茶をいただくときの深い味わいです。

よく稽古では点前の練習とか覚えることだと勘違いしてしまうことがありますが、これらのものはすべて自分の心を見つめ、心を成長させようとさせてくれる機会であり、稽古とはそこにあります。

炭切り会も予定しておりますので(東京)、ご参加どうぞ。
ただ知ることが意味がなく、その所作を通じて自身の生き方や心を見ていきます。

(長い枝状の炭を炉や風炉に適したサイズに切ります。全身炭の粉で真っ黒に。鼻の穴から黒いものが、、、)

開炉と茶壺の稽古が今秋から始まります。
今年は、口切りの茶事を21日に行う予定です。
(静岡)

また、詳細はご案内申し上げます。

世界のお茶

2010年11月05日 | 茶の話
世界お茶まつりで

三国融合点前の記念に、日中韓のブレンド茶を作成いただきました。
香り、味、水色ともに大変、和やかな茶で5煎いただいても十分楽しめます。



こちらは中国のお茶ですが、今年の世界緑茶コンテストに入賞されたお茶と聞いてます。


こちらも同じく韓国からの入賞茶


韓国訪問の時のブログにてご紹介しましたが、中身はチョコレートのようにカラフルな銀紙に包まれていて、かわいらしいので、見た目の評価高かったそうですが、

味になると、点数が下がったとか。
(まずいということではなく、見た目と比較してという意味です)

また、お茶処チャ茶(袋井市)で見つけた粉を固めたお香のようなにおいがする球体の茶は、韓国のお寺さんが製造されたそうで、見た目はマリモみたいです。味は・・・



(写真は小泊重洋先生のブログより)

茶処チャ茶の店主 小泊重洋先生のブログに、たくさんのお茶の写真(世界お茶まつりから)もアップされてますので、リンクさせていただきます。

http://blog.ichiwan.jp/

そのチャ茶さんで面白いお茶のお話を聞いてきましたので、それは次回のご報告に譲ります。

世界お茶まつりでご縁

2010年11月03日 | 常釜
世界お茶まつりでは、



台湾でお世話になった徐英祥先生が、今年、世界OCHパイオニア憲章特別賞(世界緑茶協会主催)を受賞され、表彰式にご出席になるために来日されていたところ、

お立ち寄りくださり、台湾でのお礼をお伝えすることができました。

また、台湾をご一緒させていただいた日本中国茶協会の王会長も上海からの茶芸の先生方とご一緒にいらっしゃり、シンポジウムで講演をされた帰り、お土産の中国茶を届けてくださるなど、

まさに「世界」大茶会を感じました。

また、今年、韓国の茶文化大展でお会いした韓国の古月和尚様が、世界緑茶会議の韓国代表のパネリストとしてご招待されており、会議の帰りにお席にお寄りくださいました。

和尚様から、「茶会などの国際交流会もよいが、一過性で終わってしまうことが多いため、円仁などの留学僧が韓国人とどのように交流していたのか、

古文書史料などについて紹介したり、文化的学術的シンポジウムなどでの茶の歴史、文化交流会を日韓で薦めていく方向も考えましょうとお話しくださいました。

できましたら、来年度あたり、計画したいと思っております。

アメリカ代表パネリストとして今回招待された茶の雑誌の編集長でもあるパール・デクスター氏とも前回おお茶まつり以来、3年ぶりの再会。

組み立て式茶室に大変興味を示され、NY(来年2月のtea exhibition)に持ってこないのか?と質問いただきました。

組立式茶室がつなぐ世界の茶縁という主題の茶席でしたが、まさにそのような場になったかと有難く思っております。

日本茶道塾の世界大茶会のお席にお立ち寄りくださいました皆様、まことにありがとうございました。
茶縁に感謝申し上げます。

九拝

世界大茶会

2010年11月03日 | 行事報告
世界お茶まつり3日目、4日目は、「世界大茶会」でした。

伊藤園中央研究所(沢村氏)のご協力で、利休以前の抹茶を栽培、石臼、茶筅などすべてを再現していただき、

そちらを味わっていただくというものです。

茶室は静岡文化芸術大学の川口教授のデザインによる組立茶室。



30日は、静岡道場塾生が席主となってくださり、ゆう様による氷出しの茶と、



こんどう様による世界茶器コンテストに出品した一椀で抹茶と煎茶がいただけるという茶器によるお茶席。


himeinko様、みすみ様は、簡略点前で薄茶を立礼のお席で振る舞ってくださいました。

(himeinko様のお写真がないのは、いつもお写真を撮ってくださる側なので)

31日は塾長により濃茶。

茶席の周りには、東京道場塾生による立礼席と野点を意識した茣蓙のお席が、塾生の皆様により掛けられました。



立礼(簡略点前)席:あみ様
茣蓙(薄茶)席:カムシン様
茶箱席:洋三様




ご参加くださった皆様、まことにありがとうございました。

報告 亜湖

茶壺口切りの儀

2010年11月03日 | 常釜
茶壺口切り(世界お茶まつりステージイベント)

追加のお写真をアップさせていただきます。

塾生も控としてご一緒くださり、



舞台下でお客様に当日の茶や茶入日記を拝見に回してくださいました。

(一番上座に掛川市長がいらっしゃいますが、11月7日茶の日に掛川でなにやらサプライズがあるとか?お茶まつりにいらした方はすでに話題沸騰でした)



また、初日の世界大茶会(日本茶道、韓国茶礼、中国茶芸)での様子は、やはり、himeinko様のブログのお写真が良かったので、再びリンクさせていただきます。

http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/d/diary_view.phtml?id=375789&y=2010&m=10&o=&l=30

世界お茶まつり2010(2日目)

2010年11月02日 | 行事報告
世界お茶まつり2日目は、午前中、ステージにて口切りの儀。

茶師から、美濃紙で口覆をかけられた茶壺を茶人が受け取るところから始めました。



掛川産のてん茶を一緒に一つの茶壷に詰めていただいたものです。

掛川市長もいらしてくださり、立ち見も多くでるほど人気のステージでした。

(それでは、ご許可いただいたので、準備の裏話を!)

茶壺の茶詰めの時

(お写真はhimemiko様のブログをご覧ください)
http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/d/diary_view.phtml?id=349082&y=2010&m=7&o=&l=30


袴をはくということで、いらしたら、袴の片側に両方の足を入れてしまったので、

ズボン上になっている袴が、片方が余ってしまい、、、

「これ何ですか?」

という始末!

急いで、またはき直していただきました。

さて、今回はもう大丈夫だろうと思っていたら、、、

茶師の若いお二人が、着流しで来るではないですか。

「袴はどうしたんですか?」

と聞くと、、、

「はいてます」というのです。

どう見ても、袴をはいていません。

「下に」と、着物を捲し上げると、着物の下にはいていたのです!!


(ステージ控室にて)

急いでお着替え!

すると、一人は「帯が余りました」というのです。
よく見ると、帯をせずに袴を着けている。

「帯をするんですよ」と伝えると、

今度は、「なんかもぞもぞする」
「なんかもぞもぞする」というのを繰り返す。

よく聞いたら、着物を片方にまとめていたため、袴の下に着物が固まって動きずら買ったようです。。。そして、すべてを直し、、、

やっとこれで何とか着付けられたかと思うと!

今度はもう一人の様子がおかしいのです。

「帯は袴の下ですよ!」

そうです、袴の上から、袴をとめるベルトのように帯をされていました。。。

直前のリハーサルは、茶師のお着替えの繰り返しが主体となりました。

とても楽しいリハーサルでした。

しかし、いかがでしょう。

塾長が、お二人に、舞台では、「風林火山」で

と言われ、会得されたように心静かに

動かざること山の如し、
石臼を擦るときは火の如し?

(というのは、片手で擦るのは重くて両手でいいですか?と最初弱気宣言されていたのですが、見事に本番は美しく所作をされていました)

碾茶 掛川産
詰 松下園「松寿」
詰 富士東製茶「加久良」

茶壷詰めの様子は、やはりhimeinko様のブログがすてきですので、リンクさせていただきます。

http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/d/diary_view.phtml?id=359074&y=2010&m=8&o=&l=30

世界お茶まつり2010(初日)

2010年11月01日 | 常釜
世界お茶まつりご報告です。

初日は、ステージイベントのオープニングです。

日本茶道塾塾長の考案による日中韓、三国茶道の融合点前を披露。

お茶で世界の心をつなぐという世界お茶まつりの趣旨にもかなっているお点前です。

その後、世界大茶会会場にて、日中韓、三国茶道の呈茶会を行いました。

日本茶道の抹茶は、伊藤園中央研究所の沢村氏のご協力で、今回の世界OCHA学術会議にて研究発表された利休時代以前の抹茶です。

「おーいお茶の伊藤園が抹茶を作ってるの?」

若い方がお席に入り、驚かれてます。

もちろん、リーフのお茶も抹茶も扱われています。

27日の準備中にも、学術会議を終えられた茶筅の論文を書かれていた先生方もいらしてくださり、再現茶筅をご覧になって興味津々。

「後からきますね」
(これは飲んだ方ならうなづいてくださるコメント)

抹茶の泡立ちについて研究されている先生も実際点てて飲んでみると、考えていたものとはまた違いますね、というコメントが。

伊藤園さんが、このために茶の栽培から茶の品種、当時の石臼、茶筅まで再現くださったお茶ですので、大変貴重な経験でした。

実際に、点てているのを見てくださり、「茶筅の幅の広がりをこうしてみるべきか」など、話が発展していきました。

次回の茶筅の試作品はまた変化しているかもしれません。

やはり、実際に点てて、飲んでみることがお茶の研究では重要になってくるものなのですね。