日本茶道塾 ブログ

日本茶道塾のブログです。
facebookもご覧ください。

5月銀座節句釜と禅と茶の会

2010年04月30日 | 茶会のご案内
5月銀座の節句釜は8日(土)です。
端午の節句の取り合わせ、初風炉の一席です。

どなたでもどうぞ。
メールにてお時間ご予約ください。

chadojuku@yahoo.co.jp

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
毎年恒例の「禅と茶の会」は、6月20日(日)を予定しております。

茶人として、一年に一度、坐禅に向かわせていただきます。
初めての方もどうぞ。

また近くなりましたらご案内申し上げます。

濡れ灰

2010年04月19日 | 茶の話
炉もそろそろ閉じるころ

この時期の最後の濡れ灰つくりになりそうです。

茶を掛けて育ててきた灰を
天日で適度に乾かします。



それを篩にかけておきます。


炉の炭を切り、洗って干しておきます。

それらがあり、釜の湯ができるわけです。

たった一服の茶を点てるための準備です。










新茶

2010年04月11日 | 茶の話
庭の茶の花を観賞したりと楽しませていただいている小さな茶の木も季節になり、新芽が吹き出してきました。

今年初めて、少しですが摘み取りました。

半分は、そのままレンジにて数十秒蒸し、弱火にかけたフライパンの上に和紙を敷いて少し揉みながら乾燥させていただきました。



優しい緑香と緑茶のさわやかな旨みがあり、新茶の楽しみを満喫できました。

その間に、半分の葉は、時々振りながら、30分くらい置いておきました。
萎凋(いちょう)と言って、「東方美人」茶などのように花や果実の香りをつける作業をしてみようという試みです。
虫も食っている葉がありますが、それも香り出しの一役と聞いてますので、そのままに。
確かに、数度、葉を振り、しばらく置いておくと、茶の葉から、ふわっと花香がしてきます。

不思議なものです。

その香りが消えないうちに、今度は、蒸さずにフライパンのみでの釜炒りにしてみました。

揉まずフライパンの上に敷いた紙を振りながら、茶の葉が乾燥するのを待ちました。

湯を注ぎ、口に含むと、舌にも香りを感知する機能があるのか、ほのかな花香が口に広がりました。鼻をつけて香りを確かめるというより、口に淡い香りが広がるのです。

たった一本の小さな茶の木ですので、これで茶道塾一得庵の今年の一番茶は味わい尽くされてしまいました(茶がらも葉がきれいなのでお夕食のサラダに入り)が、二番茶も収穫予定ですので、次回の常釜でいらしてくださった方に振る舞えるかもしれません。


二煎目は「かなざわゆう」様のブログで紹介されていた桜と茶葉を共に入れた御茶をいただいてみました。目にも薫り豊かで・・・




茶花の修練

2010年04月10日 | 常釜
4月の稽古場風景をご報告申し上げます。
茶花の修練として「廻り花」「花寄せ」「花所望」などがございます中、

今年は「花寄せ」で、皆さんと茶花に向かってみました。

静岡道場では「花寄せ屏風」を用いて・・・

今年感じ入りましたのは、

茶花は、花器の中でいけ変えたり、向きを「ため」と言って生け花のように人の力で変えたり等はいたしません。

手で花入の形をつくり、
手の内で花入に入れた時の様子を整えていきます。

それが、人間の手の力が加わり、
「こっちに向かせたい」とか、
欲が入ると、花入れに入れた時に、くずれてしまいます。

しかも、手の内に入れて思考を巡らせすぎれば、
時間がどんどんすぎ、花も生き生きとした力をなくします。

私たちの我欲が無になればなるほど、
茶花として存在することを今年改めて拝見させていただきました。

どうしても
「うまくいけたい」
「自分の思い通りにしたい」
という気持が手に力となって入ってくる。。。

それを自覚できただけでも茶花に向かったということなのかもしれません。

茶の湯の稽古は自我を無にしていく時間をいただける場なのかなと思います。自分と向かい合う良いお時間を皆さまありがとうございました。