日本茶道塾 ブログ

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2018年05月22日 | 歳時記


ぬらくら者(怠け者)を打つ棒なり

臨済義玄禅師は「喝」で導き、徳山宣鑑(とくさんせんかん)禅師は棒を打ち導きました。
ある夜の説法で、徳山和尚は「今夜は何も言うまい、何か聞きたいことが事あれば言うがよい。三十棒を以って応えよう」と言いました。一人の僧が進み出て礼拝したとたん、徳山は一棒を食らわします。僧は「和尚私はまだ何の問いかけもしてはおらぬのに、なぜ打つのか」と問いました。徳山は僧の問いに心を止めることなく、「お前さんは何処の出身の人かな」と問います。僧は「新羅から来ました」と答えました。徳山が続けて、「さようか、汝がまだ新羅を出る船の船板を渡らぬ前に三十棒を食らわせておくべきだったよ」と言いました。答えても、答えなくとも棒は飛びます。すべてを否定した絶対的境涯を引き出す三十棒なのです。打つも真剣、打たれるも真剣な修行です。

正月

2016年12月30日 | 歳時記
穂屋蓋置の箱にありました高木さんの記です。

唐金 穂屋蓋置 釡師 治郎兵衛作


茶の湯と春夏秋冬 其一
古芦屋釜 凡六百年前 筑前(福岡県北西部)の国芦屋産


尾張釜
英次郎作 京都住人 凡三百五十年前


釜の水を浄化する器なり 清き湯を沸かし 美しき音を聞す
煮音に曰く
蟹目・松風・颯々・雷声・啓虫(けいちつ)

古天明手取釜 凡五百五十年前 下野国天明産(栃木県佐野市天明町で生産されました。天命や天猫とも書きます。)


春は新しき茶分に 夏は涼しく 秋は天の恵みを感じて 冬は暖かく
釜用途
形状 文字 鐶付 肌合 地紋 口・大さ
総て調和をして、爐風爐に掛て格好也
寒         春 (爐塞)夏    秋 (開爐) 冬
大蓋釜 中蓋釜 透木釜 つり釜 五徳す江釜 切合風炉釜 名残風ろ釜 爐釜
京都市三条釜座東 釡師 高木治郎兵衛 記

端午の節句

2016年05月17日 | 歳時記
端午の節句


不識斎好 野籠炭斗
安藤竹良斎(あんどう ちくりょうさい)
唐物籠、侘びの籠などを写し、花籠、花入、炭斗、菓子器などを制作。
堀内不識斎
江戸後期の茶人。表千家堀内家五世。四世宗心の長男。別号は宗完。父に続き摂津高槻藩主永井家の茶頭となり、歌・書にも優れた。嘉永7年(1854)歿、75才



雛祭りの釜

2016年03月17日 | 歳時記
竜頭鷁首舟型釜


竜頭鷁首舟型釜(りゅうとうげきすふながたかま)十二代 鈴木忠兵衛 盛岡




三船祭は、車折神社(くるまざきじんじゃ)のお祭りで、昌泰元年(898年)長月21日、宇多上皇が嵐山の大堰川で御船遊びにちなみ、毎年5月の第三日曜日に催行されます。御座船を中心に、竜頭船は管弦船に、水鳥の鷁首(げきす)船は献茶船となります。次いで詩歌、長唄などの船が順次奉納を行います。
竜頭鷁首(りゅうとうげきす)、辞典では「貴人の乗る船。二艘一対で、一隻は舳先に竜の頭を、一隻は鷁(げき)の首の形を彫刻してあるからいう。」とあります。「鷁(げき)」は水鳥の一種で、鷺に似て大きく、風波に耐え飛ぶので、水難を防ぐとされる、想像上の鳥です。中国では竜頭は帝、鷁首は皇后をあらわすとも言われます。


象嵌入七宝透頭火箸

2016年01月10日 | 歳時記
正月釜



象嵌入七宝透頭火箸は、三代高木治良兵衛(じろべえ)さんの作です。
号は一道を名乗り、時代は、明治一四年-昭和三二年(一八八一-一九五七)の方です。
象嵌・透かし・七宝など見所があります。






写真が縦横になってしまいました。
すいません。
見る方にお任せします、上手に見てください。