江戸時代、中期に茶道の修練法として考えられた「七事式」(七つの稽古法)から、今月は「数茶」を行っています。
十種類の「香札」(香道の組香などの式法で用いる札)を用い、いわゆる「くじ引き」のようにお茶を飲む順番(もしくは当たらないことも)を札に任せます。当たらないからとか、当たったとか、そのような気も動かさず、自分の役割(正客は正客の役、連客、札元はそれぞれ自身の役割)に没頭します。
よって、亭主(茶を点てる者)も、今点てている茶がどの客に行くかわかからず無心で、客から「おしまいください」と言われるまで何服でも淡々と点てる修練となります。