アメリカの茶商さんたちが来静され、静岡のお茶の歴史文化、質の高さやバラエティーの豊富さや仕事の様子を学んでいただきたいと、セミナーツアーが開催されました。
(JETRO主催、協力:茶町コンシェル、静岡市、静岡県)
午前は、茶農家さんのお宅で茶畑見学と、荒茶製造までを見学。
築120年という農家さんの家も風情あり、歴史の重みにも、感動されていたようです。
さらに、手揉み茶の実演もしてくださり、日本茶のすべてを学んでいただいたように思います。
皆さん、日本のお茶に大変興味があることがわかりました。
ランチは、たまたまお茶会が行われていた浮月楼(徳川慶喜縁)にて日本庭園とお茶会を回られている着物の方方々を見ながら、いただき、
こちらはALL ABOUT TEAの著者ユーカースが静岡にいらしたときに庭で写真を撮られた場所でもありますので、みなさん、並んでお写真を一枚。
そして、午後は茶町の製茶工場にて、製茶の過程を機械ではなく、昔の手作業で見せていただくことができました。
下は、「ひだし箕」(籠の名前)にふるいにかけた茶葉(荒茶)を入れ、振り出して、粉状の茶葉を飛ばしてはずす作業です。
手作業で製茶をしていた時代は、この粉上のものを「ひだし茶」と呼んで分けていたそうです。(私も初めて拝見しました)
そのあと、一行は、静岡茶町の「茶匠」さんのもとで、合組と呼ばれるブレンド技術と歴史について学ばれました。
なぜ、静岡が日本一の茶処と呼ばれるのか。
このブレンド技術も一つの理由に挙げられます。
その後、一行はお茶の歴史と文化セミナー会場(ホテル)にて、静岡茶各産地の紹介や静岡茶の歴史に関するビデオを見学し、県による検査のデータなどを確認し、
日本茶道の体験(静岡の抹茶と玉露)をしていただきました。
玉露のように旨味の強いお茶を、アメリカの方がどのように評価されるか、一人一人に感想をおたずねしたところ、
「ウマミ」はすでに英語として理解され、味や香りのよさも評判良いとのことでした。
また、静岡のお茶、煎茶や深蒸し茶、茎茶や玄米茶などなど、多種の茶葉をご覧いただき、その特色を生かして、ご自身のオリジナルブレンド茶をお土産用に作る作業にもトライしていただきました。
ご自身のオリジナルブレンド茶には、「茶銘」もつけ、徳川時代を想いながら、和紙の伝統的な茶袋に詰めていただきました。
静岡の煎茶と深蒸し茶をバランスよく合わせ「SHIZUOKA DREAM」という銘を付けられた方。
玄米を多めに入れて、高級煎茶と合わせた「MY Genmai Cha」を作られた方。
また、銘に凝って「富士山に浮かぶ瑞雲」を絵で描かれた方。
今日、一日静岡の茶歴史文化や仕事を学ばれたことを、茶に託してくださったように思います。
茶道にてお茶を応援できることがあることを、有難く感じさせていただいた一日でした。
ツアー詳細は、
⇒世界緑茶協会HPの報告写真へ