『道具置合 天然宗左口授』を読む74 2014年05月31日 | 茶書を読む 時、そのようにされて、その後にお話し下さいました。 もっとも唐物点てで、また服紗は直に右の膝の脇へ置いてもよく、この時もそのように宗匠はされました。 一、 炉䑓子の時、柄杓を抜(貫)く時は、膝を廻して䑓子に向き、柄杓を取りまた本座に戻ります。 何度もこのように致し、もっとも丁寧な
『道具置合 天然宗左口授』を読む73 2014年05月31日 | 茶書を読む る事があります。 そのような釜の蓋を扱う場合、炉の䑓子の時は、まず服紗で釜の蓋を取り服紗を仕舞い、柄杓立ての柄杓を取り、湯を汲むこともあります。 釜の蓋を服紗で取る時は、このような略した形がよいと宗匠が言われました。 䑓子で濃茶を点てられ我らに見せて下さった
『道具置合 天然宗左口授』を読む72 2014年05月29日 | 茶書を読む 柄杓を釜へ掛けます。 また仕舞にも湯返しをして、釜の蓋を閉め、杓を柄杓立てへ差し、火屋の蓋を直しその座に置き、水指の蓋を閉め、火屋を柄杓立ての前へ置き付けます。 五徳その外あしらいの必要な蓋置は、すべてこのようにします。 一、 釜の蓋が熱い時は、服紗で取
『道具置合 天然宗左口授』を読む71 2014年05月29日 | 茶書を読む 湯を汲み茶碗へ入れ、杓は釜へ掛けます。 中仕舞の時も、柄杓を取り、釜の蓋を閉め、柄杓を杓立てへ返し、火屋を取り、蓋を元の様に返し、柄杓立ての前へ置き付け、客付きに回ります。 さて、良き頃に火屋の蓋置きを返しその座へ置き付け、柄杓を取り左に持ち、釜の蓋を取り
『道具置合 天然宗左口授』を読む70 2014年05月29日 | 茶書を読む 汲む前に火屋の蓋を返し、そして膝を廻して柄杓立てから柄杓を抜き取り、釜の蓋を取り湯を汲みます。 柄杓を左に持ち、中蓋を閉め、柄杓を柄杓立てに差し、火屋の蓋を元の様に直します。 茶筅通しをします。 茶を入れて、火屋の蓋を返し、柄杓を取り
『道具置合 天然宗左口授』を読む69 2014年05月29日 | 茶書を読む の時にも掛けます。 一、 柄杓を取る前に釜の蓋を取り、それから柄杓を取り湯を汲みます。 もっとも、炉風炉共にこのようにします。 中仕舞の跡などこの仕方がよく、服紗を取り釜の蓋を開ける時は、そのようにしなければなりません。 [語注]不然(ふぜん)は、「然らずんば」と読み、「そうでなければ」の意味。 一、 䑓子の時、火屋を使うとき、初めに座へ火屋を置き付けます。 そして湯を
『道具置合 天然宗左口授』を読む68 2014年05月27日 | 茶書を読む へ掛けなかった時は、またすぐに柄杓立てへ立てます。 もっともあしらう必要のある蓋置ならば、この時に返し、本の所へ置き、水指の蓋を閉めます。 またあしらう必要のない蓋置ならば、すぐに水指の蓋を閉めます。 蓋置きを柄杓立ての前へ置き付けます。 初め蓋置きへ掛けた時は、仕舞の時にも掛けます。
『道具置合 天然宗左口授』を読む67 2014年05月27日 | 茶書を読む ここからは、長板の記述になります。 台子長板の事 点前の時、蓋置きを置き付け、それぞれを仕分け、さて湯を汲む時に柄杓を柄杓立てより取る事は重きことです。 もちろん膝を廻して取ります。 さてまた初め蓋置きを置き付けた時、柄杓を取って掛ける事は、大変な略式となります。 もっとも仕舞にも、初め蓋置
『道具置合 天然宗左口授』を読む66 2014年05月26日 | 茶書を読む 前同 薄茶入真中にも置。 または棚を二つに割り、下の方真中に薄茶入置きます。 蓋置柄杓掛けずに、後に待ち出すことなど、その時の様子で行います。 羽箒は掛けて置いても、掛けなくともよく、右常の置合はその時の様子により決めます。 常は薄茶入を本として置き合わせます。
『道具置合 天然宗左口授』を読む65 2014年05月26日 | 茶書を読む 常住の置合 薄茶入 水 是は建水持ち出し点てる置き合せ 薄茶入 水 建水 蓋置 是は茶碗持ち出し仮座に置き、水指出し茶入出し、置き合せ茶を点てます。
『道具置合 天然宗左口授』を読む64 2014年05月24日 | 茶書を読む 前に記した様に、茶碗を残さず薄茶入だけを置き、茶碗を持ち出してもよろしい。 水指は、水を少ししか汲み取らなかった時、水指に水が八分目程残っていれば、取り入れずに、堂庫の内に入れ置いたままでよろしい。 水が七分目程であれば取り入れて、薄茶を点てる時に、水を入れ持ち出して点前をします。(其時によります) 右は濃茶仕舞った後、道具を残すか、または取り入れる仕方です。 右に記した図により見合わせます。 薄茶を点て終えたあと、道具の残し方も、このような仕方を基に工夫して下さい。