日本茶道塾 ブログ

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『道具置合 天然宗左口授』を読む74

2014年05月31日 | 茶書を読む



時、そのようにされて、その後にお話し下さいました。
もっとも唐物点てで、また服紗は直に右の膝の脇へ置いてもよく、この時もそのように宗匠はされました。
一、 炉䑓子の時、柄杓を抜(貫)く時は、膝を廻して䑓子に向き、柄杓を取りまた本座に戻ります。
何度もこのように致し、もっとも丁寧な

『道具置合 天然宗左口授』を読む69

2014年05月29日 | 茶書を読む



の時にも掛けます。
一、 柄杓を取る前に釜の蓋を取り、それから柄杓を取り湯を汲みます。
もっとも、炉風炉共にこのようにします。
中仕舞の跡などこの仕方がよく、服紗を取り釜の蓋を開ける時は、そのようにしなければなりません。
[語注]不然(ふぜん)は、「然らずんば」と読み、「そうでなければ」の意味。
一、 䑓子の時、火屋を使うとき、初めに座へ火屋を置き付けます。
そして湯を

『道具置合 天然宗左口授』を読む68

2014年05月27日 | 茶書を読む



へ掛けなかった時は、またすぐに柄杓立てへ立てます。
もっともあしらう必要のある蓋置ならば、この時に返し、本の所へ置き、水指の蓋を閉めます。
またあしらう必要のない蓋置ならば、すぐに水指の蓋を閉めます。
蓋置きを柄杓立ての前へ置き付けます。
初め蓋置きへ掛けた時は、仕舞の時にも掛けます。

『道具置合 天然宗左口授』を読む67

2014年05月27日 | 茶書を読む
ここからは、長板の記述になります。



台子長板の事
点前の時、蓋置きを置き付け、それぞれを仕分け、さて湯を汲む時に柄杓を柄杓立てより取る事は重きことです。
もちろん膝を廻して取ります。
さてまた初め蓋置きを置き付けた時、柄杓を取って掛ける事は、大変な略式となります。
もっとも仕舞にも、初め蓋置

『道具置合 天然宗左口授』を読む64

2014年05月24日 | 茶書を読む



前に記した様に、茶碗を残さず薄茶入だけを置き、茶碗を持ち出してもよろしい。
水指は、水を少ししか汲み取らなかった時、水指に水が八分目程残っていれば、取り入れずに、堂庫の内に入れ置いたままでよろしい。
水が七分目程であれば取り入れて、薄茶を点てる時に、水を入れ持ち出して点前をします。(其時によります)
右は濃茶仕舞った後、道具を残すか、または取り入れる仕方です。
右に記した図により見合わせます。
薄茶を点て終えたあと、道具の残し方も、このような仕方を基に工夫して下さい。