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日・中・韓 茶道 融合点前披露

2010年03月09日 | 常釜
昨日は、富士山静岡空港にて日・韓・中の茶道「融合点前」を白雲塾長の考案の元に初披露させていただきました。

韓国茶礼と中国茶芸、日本茶道の歴史から紹介し、
中国の方から、日本、韓国へと茶器を渡し(茶の伝来を示す所作)、

日本の水で煮やした釜を囲み、この湯で三国が茶を点てるという形です。

韓国茶礼では、風炉釜は木火土金水など世界を構成する要素の象徴ということですので、韓国により釜を清めてふたが開けられると、日本が釜の湯を各国へ渡します。

帛紗さばきの時は、日本が全宇宙を清めるという心で、他の国は静かに、その心に同調します。

それぞれの国の点前の心が最も現れてくるところは、ソロパート。

他国は静かに膝に手を置き、その国の心と一体となっていきます。

また、茶を入れる、湯を茶に注ぎ、茶を点てる、というところでは、各国がハーモニーを奏でるように、同時に動作をしていきます。

そしてそれぞれの茶が点ちます。

それぞれが少しずつ、気を合わせ、「和」していく様は、ぴりっとした緊張感もあり、まさに、互いに和し、互いに敬し、その姿は清く、寂の心を見い出せ、見事でした。

ご覧いただいた方から「融合してました」と言っていただき、(当日実は合わせたままでのぶっつけ本番でしたので、本当によかったです)

プロジェクトHPから少しお写真ご覧いただけます。

http://www.geocities.jp/nihonsadojuku/chasitu.html

韓国茶礼も中国茶芸もここ数十年の間に温められてきたものですので、三国の茶道点前がそろって融合すると言う形は、まさに今、世界初の試みと思います。

それを日本茶道から発せたことがうれしいと思います。


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