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『茶式湖月抄』(ちゃしきこげつしょう)

2014年08月09日 | 茶書を読む

「茶の始まり
上古茶というもの三種ありと、漢土の書に見えます。
その中の苦茶というものが、今の茶なりとあります。
その外の二種は蕪穢の草でしたので、わざわざ食品とはせずに、一説に古はその菜を食せず
ゆえに茶の字立ずともいわれました。
詩経の語にも出て、また爾雅に茶を檟(か)と出ています。
これを飲み物とすることは、漢土にても中古よりの事でしょう。
漢の代には司馬相如・揚雄等茶に名があれども精」

【語注】
蕪穢(ぶあい)とは、土地などが、荒れはてること。また、そのさま。ぶわい。
爾雅(じが)とは、中国の類語辞典・語釈辞典。3巻、19編。撰者未詳。周代から漢代の諸経書の伝注を採録したものといわれる。東晋の郭璞(かくはく)の注がある。
檟は、ひさぎともいう。
司馬相如(しばしょうじょ、紀元前179年-紀元前117年)は、中国の前漢の頃の文章家。蜀郡成都の人。字は長卿(ちょうけい)。名は、もと犬子(けんし)。
揚雄(ようゆう、紀元前53年(宣帝の甘露元年)-18年(王莽の天鳳五年))は、中国前漢時代末期の文人、学者。現在の四川省に当たる蜀郡成都の人。字は子雲。司馬相如は先輩になります。

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