平和について改めて考える8月6日の今日は、私の中学時代の英語の先生で、広島女学院中学高校校長、学校法人理事長を歴任され、半世紀近くにわたり、そして現在も平和教育に力をそそいでいらっしゃる黒瀬真一郎先生にお越しいただきました。黒瀬先生は、現在はふるさと三次の奥田元宋小由女美術館理事長でいらっしゃいます。
かねてより、黒瀬先生は、地道に平和活動を続けた河本一郎さんの人生を知ってほしいとおっしゃっていました。
広島女学院での教師時代の河本一郎さんとの出会いが先生が平和を強く意識するきっかけとなったとお話しいただきました。
河本一郎さんは平和記念公園の原爆の子の像の建立を発案し、小中高生が活動していた「広島折り鶴の会」の世話人として原爆ドームの保存にも貢献された方です。
ご自身が16歳で入市被爆をされ2001年72歳でお亡くなりになるまで、地道な平和活動を毎日つづけていらっしゃいました。学校での勤務を終えると自転車で病院に向かい、被爆者をたずねたり、毎朝原爆の子の像の掃除を40年以上続けていらっしゃったりと、とにかく地道にこつこつご自身の時間を被爆者のため、平和な世界を築くために使われた方です。
広島市が悲惨な出来事を思い起こさせる原爆ドームを保存するか取り壊すかといっていたときも「絶対に壊してはいけない。保存しないといけない。」と声をあげられたそうです。
民間の一市民として立ち上がり、今後の子供達の将来のため、世界平和のため地道に活動をしていらっしゃいました。
実は、その河本一郎さんは、私が中学高校生のころ、広島女学院中学高校の校務員をされていた方なのです。
いつも優しい穏やかな笑顔で私たちに接してくださる校務員の河本さんのことはみんな大好きでした。
「自分だけが良い思いをしてはいけない」という母親の教えを生涯守り、見えないところでこつこつと人のために尽くしていらっしゃった河本さんのお話しをおききしながら、とても懐かしい心温まる時間をもたせていただきました。
黒瀬先生の座右の銘は、「出会いに学び、共に成長する」
私は、高校を卒業してもう30年以上たちますが、今なおこうして仕事を通して母校の先生に教わり、
前を向く機会を与えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
人から伝え聞いたことをまた自分が伝えるというのは大変難しく、責任のある仕事ですが、気負うことなく続けていければと思います。
黒瀬先生は、河本さんに倣って「正しいことをきちんと発信していきたい。」
「広島に住んでいる意味を考え、足元をしっかり地につけていたい。今日一日も幸せだったと思えるように。。」と
最後にメッセージを送っていただきました。
リクエスト曲は、「心の時代 by Wong Wing Tsan」
私も大好きな曲。