黄色いネコは、そのまま玄関に入って来た。
抱きかかえて、リビングに移す。
けれど、どんな病気を持っているかもしれないし、ノミやダニや寄生虫もいるかもしれない。
とりあえず、タオルをかけて薄暗くしたケージに入れた。
子猫は、不安そうな顔をして、餌も食べようとしない。
夜になって、夫が獣医さんに連れて行った。
一通りの検査をして分かった事は・・・
1 このネコには、ノミもダニも、寄生虫もついていない。
2 足の裏もきれいで、肉球も柔らかだ。
3 人馴れしている。
4 第一、これって、アメリカンショートヘアですよね♪
アメリカンショートヘア!!?
急いで、ネットで調べると、確かに、ベージュ色のアメショーっているんだな。
それじゃあ、この子猫は、迷子という可能性が一番高いってことだ。
飼い主さんは、きっと必死で探しているだろう。
大変だ!
翌日から、写真を持って、あちこち近所に聞いてまわった。
ポスターは敢えて作らなかった。
飼い主ではない人が、「自分のネコだ。」と名乗り出てくるのを恐れたからだ。
そうして数日が経ち、ポン吉が亡くなった。
千の言葉を紡いでも、この時の気持ちを語る事は出来ない。
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