外国映画主要作品日本公開史 * 1956年公開 (その2)
▼参考資料・スクリーン1956年ベストテン
①居酒屋…ルネ・クレマン
②ピクニック…ジョシュア・ローガン
③必死の逃亡者…ウィリアム・ワイラー
④リチャード三世…ローレンス・オリヴィエ
⑤白鯨…ジョン・ヒューストン
⑥ヘッドライト…アンリ・ヴェルヌイユ
⑦ジャイアンツ…ジョージ・スティーヴンス
⑧夜の騎士道…ルネ・クレール
⑨ハリーの災難…アルフレッド・ヒッチコック
⑩戦争と平和…キング・ヴィダー
⑪黄金の腕…オットー・プレミンジャー
『ジャイアンツ』の公開年度ですが、スクリーンでは1956年、キネ旬では1957年の扱いになっています。
実際に公開されたのは1956年12月のようです。
▼参考資料・キネマ旬報1956年ベストテン
①居酒屋…ルネ・クレマン
②必死の逃亡者…ウィリアム・ワイラー
③ピクニック…ジョシュア・ローガン
④リチャード三世…ローレンス・オリヴィエ
⑤最後の橋…ヘルムート・コイトナー
⑥赤い風船…アルベール・ラモリス
⑦空と海の間に督…クリスチャン・ジャック
⑧ヘッドライト…アンリ・ヴェルヌイユ
⑨沈黙の世界…ジャック・イヴ・クーストー
⑩バラの刺青…ダニエル・マン
⑪オセロ…セルゲイ・ユトケヴィッチ
⑫野郎どもと女たち…ジョセフ・L・マンキーウィッツ
⑬黄金の腕…オットー・プレミンジャー
⑭白鯨…ジョン・ヒューストン
⑮空中ぶらんこ…キャロル・リード
⑯殺意の瞬間…ジュリアン・デュヴィヴィエ
⑰ロメオとジュリエツト物語督…レフ・アルンシュタム他
⑰攻撃…ロバート・アルドリッチ
⑲黒い牡牛…アーヴィング・ラパー
⑳捜索者…ジョン・フォード
映画評論家の登川直樹氏はこの年のキネ旬のベストテンを回顧するにあたって次のように述べています。
「外国映画で面白いのは輸入本数ではヨーロッパ勢を全く寄せ付けないアメリカ映画が、ベスト・テンには3本しか
入選していないことだろう。フランス映画が27本の輸入作品の中から5本選ばれたのに比べると、そうとうな不振ぶり
であることがわかる。とにかく、この年アメリカ映画は126本も輸入されているのだ。質的な開きが大きすぎると
いわれても仕方がない。(以下略) 」
登川氏の指摘する「質の違い」についてはまさにその通りです。
ただ、この年に限った話ではありませんが…
逆にこの年は珍しくアメリカ映画が頑張った年だったのですが。
しかしながら、ルネ・クレールの『夜の騎士道』を高く評価できる委員はキネ旬にはいないようですね。

↑はアンリ・ヴェルヌイユ監督の『ヘッドライト』